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休暇先で仕事しようと思ったら、やはり同じ考えに行き着いた

日本への一時帰国 (home leave) を計画しておりましてね。
香港から出国するのは、じつに 2年半ぶりです。
日本には 6週間滞在し、そのうち 2週間は妻女とともに沖縄にいる予定。
その沖縄滞在期間は、会社にとって重要な期間でして、立場上どう考えても「私は休暇中です」と言える空気ではありません。
そこで、「勤務している」というステータスで沖縄に滞在することにします。
 
当社には、”Work Abroad” という制度があります。
年間で 10日まで、通常の勤務地以外の国で勤務することを認める制度です。
(出張は、通常勤務扱いなのでこの期間に含まれません)
 
どういう人たちを想定した制度なのか、おわかりでしょう。
International Assignee (IA) と呼ばれる、駐在専門の社員がまず第一。
また、IA でなくても、本国 (home country) と勤務国が異なる社員は大勢います。
そういう社員が home leave =帰省休暇の前後に Work Abroad をくっつける形で、一時帰国中に勤務することを可能にしているのです。
 
10日。ちょうど 2週間ですね。
そんなわけで、6週間の日本滞在のうち、沖縄での 2週間は Work Abroad で、残りの 4週間が休暇扱いとなります。
 
でも、考えてみてほしい。
家族と沖縄に滞在中、ホテルの部屋に籠って、ラップトップに向き合う人っていますか?


私が沖縄で Work Abroad をどう過ごすか、シミュレーションしてみます。
ラップトップは当然持ち運んでいますが、ホテルの部屋に置いて Wi-Fi には接続しておきます。
私はホテルのプールかプライベートビーチで、
「ピニャ・コラーダ、プリーズ」
とか言いながら、読書でもしていよう。
ただ、iPhone は手の届く範囲に置いておきます。
iPhone はメールやチャットのメッセージが届くと、ブブッと鳴ったりしますが、とりあえず無視します。
1時間に 1回くらい iPhoneに目を移します。
どうでもいい社内メール(迷惑メール)の削除、すぐに返答できるメールへの返信、考える時間が必要なメールに “Follow Up” のフラグ立て。
5分で終わる作業ですね。
で、「モヒート、プリーズ」
そんな感じで 1日が終わります。
 
遊び疲れた妻女が眠ってから、ラップトップに向き合い、Follow Up フラグのメールにじっくり対処します。1~2時間くらいでしょうか。
娘らが寝る時間には、私はまだ眠れませんから、ちょうどいいヒマつぶしになりそうです。


さて、私が沖縄で過ごす期間は、勤務中でしょうか、休暇中でしょうか。
様々な意見があるでしょう。
勤務中と呼ぶには、リラックスしすぎだろ。
休暇中と呼ぶには、仕事から解放されてないじゃん。
 
でも私は、このような働き方を勤務状態の一つのパターンとして設定してはどうか、と思いました。つまり、「勤務日」と「休暇日」の他に、その中間のような状態の日を選択肢に加え、社員に自由に選ばせるのです。
オンとオフの中間。
 
「オンとオフを切り替えよ」とか言っていた時代がありましたよね。
あの時代は、オフの時間が少なすぎたからそう言ってたんじゃないかなー。
オンの時間とオフの時間がバランスよく取れるようになったら、オンとオフのいいとこ取りしたような時間(日単位または週単位)があってもいい。
リモートワークできることが前提となりますが。
私が上司なら、部下にこう説明します。
✅ その日は、基本的にどこで何をしていてもいい
✅ PC などの情報端末から距離を置くことを推奨
✅ 会議等リアルタイムのコミュニケーションはしない
✅ お互いに、緊急の用件は避ける
✅ ただし、1日 1回はメールに目を通すこと
✅ 上記以外は、すべて自分の判断で行動されたし
※ 給与上は勤務日と同じ扱いとする


遊びながら仕事する。あるいは、仕事しながら遊ぶ。
そんな日が、年に 10日と言わず、月に 10日あったらいいのに。
そういう日が制度化されたら、なんて呼ぶのがいいだろう。
かっこいい名前を付けてあげたいな。
働きながら、休日のようにリラックスして過ごす日だから・・・
そうだ!
ワーキングホリデーなんてどう?(👈もうあるよ!)