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生き残りをかけた戦いは始まっている。社員は社員で会社のものではありません。会社は社員のためにある。社員は会社のためにある。お互いがお互いの環境を守るために働く。インターナルマーケティングを行なって自分たちの社員への理解度を高める。

人手が足りない。採用活動がうまくいかない。人がすぐ辞める。継続しない。ターンオーバーが激しい。

そんな観光業界ですが、現状皆さんはどうでしょうか。そのほかの業界でも必要な考えになります。

インターナルマーケティングをご存知の方はどれくらいいらっしゃいますか?

言葉のとおり、内部に関するマーケティング、組織づくりなどのことを言います。

マーケティングとはそもそも外部に向けた販売力を伸ばすための行為でした。
昔の日本は製造業が盛んで、作った物を売っていく→作る製品に対してマーケティングをしてそれが売れる仕組みをつくれば良かったのです。

対して、観光業(もしくは人の手によってサービスが提供される仕事)に関しては、製品は見えないものであり、人が提供するサービス=商品となります。

その場合、何が必要かと言いますとご存知の通り”人手”、製造業でいう”製品”なのです。

つまり。働き手に関してマーケティングをしていかなければならないのですが、昭和的考えの経営者の方々はなかなか理解していただけないのではないでしょうか、

内部のマーケティングは何すればいいの?
という話になりますが、やることは至極簡単です。

外部向けのマーケティングを行う際は何をしますか?
基本は4Pを考えます。それらをもとに顧客のニーズ、流行り、競合設定と調査、ビジネスを行う場所、価格設定、商品開発、販促プロモーション、需要調査、販路の最適化、顧客満足度の測定などとりあえず思いつくところはこれくらいでしょうか。

内部向けのマーケティングも同じです。
採用マーケットにいる人たちの働く理由を知ったり、何を考えて働いているのかもしくは働きたいのかを理解し、そういう人たちにあった職場であるのかを客観的に分析し提供しているのかを把握し、賃金は業界と比べて高いか低いかを調べ、採用広告やサイト登録は充実しているかを確認し、魅力的な職場か否か客観的に見て、従業員の満足度はどうか、不満はあるのか、などの調査と改善を行い、会社に関する情報は共有を行い自分ごとのように思いながら働き、ある程度の権限と行動の自由を与えたり、成長できる環境を提供したりなどやることはたくさんあり、それは外部に向けている目を内部に向けると直感的にやることがわかってくる内容です。

社員は会社のものではありません。会社は会社の繁栄のために社員に働いてもらっているのです。その社員は会社の一部になるべきなのですが、社畜のような待遇ではどうしてもそのような感情は生まれません。
社員が会社を発展させたい、その環境を守りたいと思ってもらえる環境を作り出すことが人事の成功と言えるのではないでしょうか。
何人雇用した、何人やめた、などの量的数値のKPIはこれから先人口減、や海外流出などで人手不足は解決しないでしょう。そんな中、企業の生き残りをかけた戦いはすでに始まっているのです。

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