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旅行の予約ってどうしてる?〜お得に予約?サイト別”決めてあるホテル”をお得に予約する〜

さて、旅行者の皆様には何がどうすればお得に予約できるの?というのがずっと疑問でお悩みかもしれません。
結論:原則”早いタイミング”、”セール”、”閑散期”、”公式HP”
*ただし、ホテルの方針として、”セール”で少しお得にする”などはある時もあります。
*今回のお得に予約するというというのは、1ホテルを見たときにどのタイミングで予約するといいのかという例になります。ホテルを比較してお得というわけではないです。

”どうやったら”とか、”どのサイトが”お得というよりは本来であれば、”どのタイミングで予約するのが”という”いつ”、”どのホテルを”というものがお得に予約するポイントになります。
みなさんもご存知のように、行楽シーズンや、1週間前や前日、当日は料金高いですよね。なぜだかわかりますか?
これの答えはもう少し踏み込んだ説明が必要なため、別の時に書きます。

今回は、予約サイト別の”セール”に関して記載していきます。

みなさん、ホテルの料金や在庫はどのように管理されているかご存知ですか?楽天、一休、じゃらん、Expedia、Booking.com、 Agoda、Trip.comなどの予約サイトに出ている料金や”残り〇〇室”のような在庫表示はホテル側が管理しています。それも今では、サイトコントローラーと呼ばれる予約販売管理一元システムがあるので、基本的には全てのサイトで一緒の商品が並んでいるはずなのです。

基本は一緒なのです。では、何が違うか。
実際には少し料金が違ったり、ポイントがついていたり、少し煩雑になってきたのが最近のOTA予約サイトです。
日本国内のOTAは特に、あれもこれも販売促進として行うことでより煩雑で何がお得なのかわからなくなってきました。
海外OTA(海外が本社)はシンプルかつわかりやすさ、利用しやすさを保ち、今でも使いやすいサイトになっていますがいかがでしょうか。

それではサイト別にどういう特徴とセールがあるか見ていきましょう。

<楽天トラベル>
楽天グループのトラベル部門であり、日本国内のOTAのパイオニアといってもいい存在です。
元々はビジネス客をターゲットとしたサイトで予約単価も低い傾向でしたが、近年高級志向、レジャー、リゾートなどのマーケットに注力しています。
セールはほぼ1ヶ月に1回は行っているのですが、注目すべきは2つ。
・楽天スーパーセール(3月、6月、9月、12月の4日20:00~)
・ラグジュアリーセール(1月、5月、8月、11月の月末)
*2023までの開催傾向

スーパーセールでは1万円クーポンなどを配布している施設もいくつかありますので、日程とクーポン配布枚数、予約金額制限などを要チェックです。

さらにセールではないのですが、高級宿に限り、5と0のつく日の5%〜10%クーポンを楽天トラベルから配布しています。楽天が厳選した高級ホテル、最高級ホテルなどのラベルが貼られたホテルが対象となります。

また、宿クーポンというシステムに注力しており、これはホテル独自で金額、枚数、予約期間、予約制限などを設定して配布します。

さらにさらに、楽天グループには楽天ポイントという経済圏も大きく国内に存在しており、ポイント倍増や、10倍などを付与する施設も多いです。2023年では最大20倍まで付与できますが、これは施設側の負担となりますので、多くは10倍です。セールへの特集参画なども10倍〜となっております。

これらが組み合わさったタイミング(セール+5と0クーポン+宿クーポン+ポイント)が一番お得と言えますが、そもそも、宿として宿クーポンを絶対に出さないところもあります。もともとの料金がその宿で一番やすいという施設です。なぜかというと、クーポンを使うと、施設に対してシステム利用料が予約金額の3%〜8%取られてしまうからです。

このような販促システムを最大限使用している施設は公式HPより値段が高いことが多いので比較することを覚えておきましょう。

この煩雑な4つもお得に見せるシステムがある中で本当にお得なのは、自分の予算内に通常のタイミングでは泊まれないホテルが入ってきたタイミングのことを指すのでしょう。なのであまり惑わされないでください。
大切なのは予算、料金に見合ったサービス、自分のニーズに合った施設なのです。

<一休.com>
高級宿を多く取り揃えた予約サイト。Yahoo系列。Yahooトラベルも実は同じであるが、ターゲットとしているマーケットが違う。それぞれ独自のセールなどもあるが企画や料金などは基本的に共通である。

押さえておくべきポイントはここです!
・ポイント倍増キャンペーン
・施設メルマガが来たら絶対お得!
・ランキング上位は間違いなく人気ホテル

楽天に比べ、一休の場合は値段による販促はポイント付与だけなのでシンプルです。PayPay決済や、事前決済などによるポイント倍増などもあります。ほぼ月に一度、ポイント倍増キャンペーンをやっているので確認してみてはいかがでしょうか。(キャンペーンなどは変更したりすることが多いですので、中止、廃止などの場合もあります。)

一休の場合は、限られた施設のメルマガを限られたユーザーに送信する戦略があります。ターゲティングをしっかりして戦略的に送っているので、メルマガが届いた人はラッキーです。メルマガのプランは一般にも公開されますが、いつもよりも必ずお得でないと配信、プランの設定ができないため、間違いないです。さらに、このメルマガ、配信をするには一休は売上見込みという厳しい審査があり、どの施設でもお願いすれば配信できるものではありません。一休の中で人気の施設が送られてきますので、ハズレということはないでしょう。

会員制度などもありますが、一休の最上級ランクのダイヤモンド会員になるには結構お金を使わないとなれません。ダイヤモンド会員になるとお得なサービスなどを設定している施設もあります。ですが、ホテル側としては負担でしかないので、結構大変な声も聞きます。。。

メルマガのお得分、会員へのエキストラサービス、ポイントなどは全て負担として宿泊施設に乗っかってきます。。。

<じゃらん>
元々は旅館、レジャー、家族旅行に強いサイト。じゃらん旅行雑誌から始まる。リクルート系列。

押さえておくべきポイントはここです!
・スペシャルウィークセール(1月、4月、6月、8月、11月)
・クーポン
・ポイント
・特集関連記事

楽天に近いのですが、ポイントとクーポンとセールの組み合わせです。
セールの時はそれぞれ1万円クーポンなども配布されます。予約金額制限や配布枚数は要チェックです。枚数かなり少ないので、開始10分で終了することもあります。

施設で設定できるポイントは4倍、6倍、8倍、10倍です。ポイント特集があるのでそちらをチェック!

編集系が強いじゃらんは記事や特集を多く出します。上段地図より下に行くと、おすすめや、イチオシなど出てきます。
広告媒体も多く、施設ごとに購入しているところもあります。

ポイントはリクルートポイントとPontaポイントとなります。リクルート系列のホットペッパービューティなどで使うことができます。

ここでも、広告やポイント、記事特集への参画で宿への負担はたくさんあります。

お得に見せるようにしているのがOTAです。掲載施設も多く、施設はお金をかけないと予約に繋がらないということになってきています。
お得に見せるだけなので、施設がそのお得を負担するか、見せ方でお得感を出しているかは施設次第です。

では、どこが一番基本となるのでしょうか。
それは、公式サイトです。

<公式サイト>
公式サイトは一番お得にしている場合が多いです。特に、外資系ホテルは公式サイト最安値ギャランティーをしております。

なぜか。

前回も書きましたが、それはOTAや旅行会社は10%〜30%ほどの販売手数料を取っ行き、さらに広告やクーポン、ポイントなどで施設の金銭的負担10%〜20%を増やさないと販売が伸びないからです。そんな負担をかけずに、公式サイトで売上を伸ばせるようになると、利益率が上がり、施設拡充や、従業員待遇の改善、サービスの強化などに投資ができ、より良いサイクルを生み出すことができるからです。
さらに、外資系施設が厳しい理由はフランチャイズの施設に対して公式サイト1予約につきHQへフランチャイズフィーとは別に支払いが生じます。要は、公式ブランドが公式ブランドとして儲けるための仕組みになっています。ただ、これはOTAに比べると対した額ではなく、それでも公式HP予約の方が断然利益率がいいのです。

公式HPが一番お得で見やすくて、使いやすいところが一番良いはずです。サポート面や、会員に対するサービス、ホスピタリティ、なども他より優遇されるところも多いです。スタッフも公式サイトから予約してくれるゲストだと少し嬉しくなります。そうすると、いろいろ話を聞いてくれやすくなったり、話をしてくれるようになる人もいます。
金銭的な面だけでなく、いろいろな目に見えなかったり、裏側に隠れているメリットが多いのが公式サイトでの予約なので、ぜひ参考にしてみてください。
公式HPよりもいつも他の予約サイトが安い場合、利益圧迫されており、従業員待遇が悪く接客に影響がでたり、実はサービスが悪かったり、料理が美味しくなかったりと何かしら問題がある可能性があります。

少し話がズレますが、ホテルのセールス、マーケティング担当者や経営者の皆様へ。
自社サイトの発展を目指してください。
現在ではSNSや、ブログ、Webサイト構築のプロ、商品企画や、戦略策定のプロが多くいます。ホテルをよく知ったそういったプロと一緒に自分たちの利益改善を行い、ゲストの皆様がさらに良い体験をしていただき、お金を使ってもいいと思える素晴らしい環境ができることを願っております。
また、従業員への待遇を改革し、人手を確保して持続可能な運営、経営ができるよう一考する時がここ8年ほど続いております。コロナが明けて忙しくなってきますが、良い傾向です。観光を通して日本を元気にする。そのポテンシャルは十分にあるため、ぜひ、販売戦略から始める改革を検討してみてはいかがでしょうか。

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