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知りたい知りたい、若者が知りたい。

こんにちは。世代間ギャップ。

上記記事は今の若者(出てくるのは大学3年生、二十歳前後想定)の行動とその心理的背景について書いてあります。

記事を読みながら、「そうなんだな~」とか「わかる気がするな~」などと若者を嘆く大人ではないアピールを自分に向けてしていたのですが、一方で「ここまでなのか」とも思ってしまいました。

記事の流れはこうです。

共同研究者相手のAさん(※)が顔を出し、「こんにちは~。出張に行ってきたから、これお土産です。良かったら皆さんで」と、紙袋を持ち上げて見せてくれた。

※共同研究者はそこまで親しくない大人
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08110556/?all=1&page=2

そして、次の瞬間起きることを3択から選んでみようと。

(1)「わー、ありがとうございます!」と言って、Aさん(というよりその手土産)にゼミ生が群がる
(2)あなた、あるいは他のゼミ生が「あ、わざわざすみません。ありがとうございます」と言って、手土産を受け取る
(3)全員が固まる。つまり、ほぼノーリアクション。正確には、本当にリアクションがない人半分と、同級生の方を見たりする人半分

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08110556/?all=1&page=2

答えは(3)=ノーリアクションだそうです。私もずるい大人なので答えは(3)だってわかります。(3)を選ぶであろう若者たちの心の内がこの後記事に書かれますが、それも何となく理解できます。

学生のバターサンドに対するリアクションが薄い理由、それは「自分が代表して受け取ることが怖い」からだ。
(中略)
そこに「責任」が発生するからだ。何をバターサンドで大げさな、と思うかもしれないが、それが昨今の若者たちの心理的特徴なのだ。
(中略)
 仮にそのバターサンドが12個入りだったとしよう。今その場にいるのはあなたを含めて9人だから、1人1個ずつ配ったら3個余る。この3個の処置は極めて重大だ。先輩たちを入れたら逆に足りなくなってしまう。これはさらに深刻だ。自分がそんな渦中に巻き込まれることは断じて避けなければならない。つまり、1人1個配布作戦は穏便ではない。穏便こそ人生の最も尊い価値。とはいえ他に名案はない。このバターサンドは、今まで保険に保険をかけて生きてきた人間関係を窮地に追いやる超ハイリスクアイテムに他ならない。

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08110556/?all=1&page=2

著者はそんな若者を『いい子症候群』と名付け、行動特性を以下と定めます。

「いい子症候群の若者たち」の行動特性(その1)
 ・素直でまじめ
 ・受け答えがしっかりしている
 ・一見さわやかで若者らしさがある
 ・協調性がある
 ・人の話をよく聞く
 ・言われた仕事をきっちりこなす
 ・飲み会に参加する
「いい子症候群の若者たち」の行動特性(その2)
 ・自分の意見は言わない、言っても当たり前のことしか言わない
 ・質問しない
 ・絶対「先頭」には立たない
 ・必ず誰かの後に続こうとする
 ・学校や職場では横並びが基本
 ・授業や会議では後方で気配を消し、集団と化す
 ・場を乱さないために演技する
 ・悪い報告はギリギリまでしない

https://www.dailyshincho.jp/article/2022/08110556/?all=1&page=4

この先の記事はなぜ、若者がそんな行動特性を取るのか、大人はそんな若者に向けてかけるべき言葉に注意しようとなり、表題の「絶対にかけてはいけない言葉」3選が出てきます。

私はこの行動特性で「ここまでなのか」と思ったのです。
私が知りたいなと思ったのは、この行動特性が事実ならば、今後どんな世の中になるのだろう。若者の行動特性の変化に伴ってコミュニティはどう変遷しているのだろう。若者生きづらくない?てことです。

先頭に立つ人が減るのであれば、将来組織はフラット化しやすい気がします。意見を言わない=意見が出ないのであれば、多様性が許容されない、創造性に限界が生まれる、そんな懸念を感じます。
また、若者は本人の意見と総意に相違がある場合、その本音を飲み込むのでしょうか。ストレス感じそうです。

ここを見ると後半記事に若手社員とのギャップが生まれる時代要因が書かれています。確かにな~と腹落ちします。

いろいろ言う時点でもう嫌な大人の代表な気分になってきますが、否定したいのではないのです。本当にそうかも解らないし、私には知る術が思いつかず、純粋に知りたいのです。
若者が何を楽しみ、何に重きを置き、私もそこから何かを学べないかを。
知りたい知りたい、若者が知りたい。

さて私は、この答えをどうやって得ることができるのでしょうか。若者に聞く?「こんにちは~、良かったら皆さんの考えていることを教えてください。」
もし私がこの問いを受けたら、ノーリアクションです。

見出し画像:山本巳未:イラスト2

https://note.com/mm_yamamoto/n/n13b61ac714de


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