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キャッシュレス決済は家計を劇的に改善する

ここ最近、ATMから現金を引き出すことがほとんどない。
メインバンクがネット銀行だからか、通帳記帳しない。そもそも通帳を持っていない。

先日のメガバンクのATMのトラブルだとかが、遠い世界の出来事に感じられる。あそこまでトラブルまみれだと存在意義あるのだろうか…などと思ってしまうのだが、それは置いておいて。

銀行窓口やATMのお世話になることがないのは、ネット銀行を使っているのに加え、ほとんどの支払いを電子マネー、あるいはクレジットカードで行っているからだ。

保育園や学校から「現金をお釣りのないように封筒に入れて持たせてくれ」なんていまだに要求され、しぶしぶコンビニATMに寄るが、それ以外はほぼ「キャッシュレス決済」だ。

これにより、便利になっただけでなく、家計管理が劇的に改善したことを記しておきたい。

■スマホやスマートウォッチでサクッと決済

結構な割合の人が体験済みだろうし、いまさら声高に「イケてるぜ~」と言うつもりもないのだけど、使用しているクレジットカードをスマホやスマートウォッチに登録し、コンビニやドラッグストア、カフェのレジにて、IDやQUICPay等で決済している。楽天ペイ対応店では積極的に使っている(いまだに使い方慣れてないけど)。

Suicaもスマートウォッチに登録し、電車に乗るときストレスフリーで改札を通過している。

いちいち財布を出すことも少なくなったので、使い始めた当時は「便利だなあ」くらいにしか思っていなかったのだが、これらは利便性を上げるだけでなく、家計の正確な把握と改善にもつながっていく。

■ネットの使用記録で家計管理

今やクレジットカード使用記録は、郵送で利用明細が送られるまでもなく、ネット上で確認できる。
現在メインで使用している楽天カードは、使用してから数日後、専用サイトで使用記録が反映される。定期的に使用通知メールも届くので、不正利用があった場合も早い段階で気づくだろう。

使用記録は月ごとに記録されるので、日常的な支出にクレジットカード、キャッシュレス決済のみを使用すれば、その月の支出がまるごと反映される。

筆者の場合は、税金や住居費を除いたすべての生活費ーー電気、ガス、インターネット、スマホ、その他サブスク類を楽天カードにまとめるようにしたので、「楽天カードの使用履歴=変動する生活費」となり、とても把握しやすくなった。この「変動する生活費」の上限をざっくりと決めているので、定期的に使用記録を眺め、使いすぎがないかをチェックしている。

■家計管理アプリの台頭

さらに、家計管理アプリを導入すると、便利さとわかりやすさは加速した。
筆者は、「マネーフォワードME」というアプリをスマホに入れている。
(PCでもブラウザで確認できる)

月ごとの支出額の設定項目があり、食費、光熱費、通信費、住居費等それぞれの目標支出額を入力することで、その月の予算が決定する。
これは家計の設計図のようなもので、家計管理のモチベーションにつながる

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▲こんなふうに各種項目の予算を入力し、月全体の目標支出を決定する。
(撮影用にモザイクの中身は適当にしているので深読みしないでください)

使用しているクレジットカード、銀行口座、証券口座、電子マネー等、自分が使っているすべてのサービスと連携すると、日々の収入、支出、そして総資産額が正確に把握できる。「自分の財布」として現金も記録できる。

自分がいつ、何に、いくら使ったのか、ほぼリアルタイムにスマホ上に記録されていくので、「今月は支出のペースが早いな」「今月はかなり余裕あるな」など、定期的に確認することで、今後の支出を抑えるべきか、まだまだ使ってもいいかを判断できる。

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▲月の終わりには、こんなふうに家計が一目瞭然となる。
しかし税金と住居費(住宅ローン)の割合やっぱ多いな。つらい。減らしたい。
この月の「趣味娯楽」は、娘氏に入学祝いとしてプレゼントするニンテンドースイッチ代がメインで、「特別な支出」は、後輪がイカれた自転車の修理費。こういう変動費も考慮して、余裕を持って予算設定したい。

ちなみに、マネーフォワードMEは基本無料で使用できるが、月額500円の課金で口座同期が手動でできたり、家計簿も長期間保存可能になる
無料でも十分便利だが、各自のスタンスに合わせて無料版か有料版か選ぶといいだろう。

■気持ちが前向きになった

毎月の家計が黒字を達成し、自分の資産がじわじわ増えていくのを毎日眺めるだけでも、元気と勇気が湧くのに気づく。

特にひとり親になり、自分の収入のみで家計を支えなくてはいけなくなってからは、「自分がいくら使っているのかわからない」というのは、大きな不安とストレスの原因になっていた。

キャッシュレス決済により家計管理のモチベーションが上がり、不安が解消されたというのは、いまさらながら、ITの恩恵を大いに感じるところである。

筆者と同じように「お金の使い方」に不安を持っている人は、ぜひキャッシュレス決済を意識的に導入していってほしい。
きっと気持ちが楽になる。そして未来に前向きになる。

…それにしても、ここまで現金の存在が希薄になると、子どもたちにどうやってお金の使い方を伝えたらいいか、迷うところではある。

過去には、
「おこづかいを現金で定期的に与え、その使いみちを考えさせ、お金との関わり方を身につける」
「クレカで支払うと、お金を使っている実感がなく、つい使いすぎてしまう」

なんて論調が一般的だった気がするが、筆者の中では少し変わってきている。

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