為替市場を中心とした経済・金融分析を提供します。私が書籍を筆頭に様々なメディア(雑誌、テレビ、youtubeなど)で発信している殆どの主張はメンバーシップ記事で理解できるようにするつもりです。「サクッと簡単解説」のようなコンテンツを卒業された方(されたい方)や、それらと並行してより深く学びたい方にとって十分満足のできる内容を提供できればと思っています。 収益目的ではありませんので、プランは「分析記事、月5本で500円」の1本だけです(他コラムや剽窃防止等の観点から止む無く有料化することにしております。詳しくはnoteの公開記事をご覧ください)。筆者の記事は分量もありますので5本でも読みごたえは感じて頂けると思います。もちろん、筆者を知らないという方も多くいらっしゃると思いますから、初月は無料にいたします。 普段はプロを相手にお仕事をさせて頂く機会が殆どですが、国策として「資産運用立国」が謳われる中、自分の知見を何らかの形で還元できるのであれば嬉しいという思いもあります。読者の方々からのフィードバックなども参考にしながら、一緒に勉強させて頂ければと思います。
円相場を中心とした日本の経済・金融情勢に関する分析のほか、欧米の経済・金融情勢に関する分析も配信させて頂きます。私が新聞・雑誌・テレビ・動画メディア等でその月にお話しすることは基本的に月5本のスタンダードプランをお読み頂ければほぼ理解できるようにカバーさせて頂きます。
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利上げ、介入そして量的引き締め 5月14日、日銀による定例の国債買い入れオペ(残存期間「5年超10年以下」)に関し、買い入れ予定額が前回4月24日の4750億円から4250億円へ…
次のリスクは財政ファイナンスのテーマ化 160円をつけたピーク時からは反落しているものの、ドル/円相場は依然150円台で推移しています。まだまだ関連報道や特集は多いです…
NISA国内投資枠という円安抑止策 今回も過去2回に引き続いて円安抑止の処方箋シリーズをやらせて頂きます。前回までに対内直接投資、レパトリ減税と提示させて頂きました。…
前回のnoteに引き続き、今回も円安抑止の処方箋シリーズを議論したいと思います。本noteでは構造的且つ長期的なお話を議論したいので日銀の利上げ有無や為替介入と言った即…
23年末の対内直接投資残高も順調 目下、円安抑止策を問われることが増えています。この点に関しては過去のnoteで沢山議論しておりますが、選択肢は実のところ、それほど多…
現状維持の理由 激しい円安の基点として4月26日の日銀会合の現状維持、とりわけ植田総裁による会見を指摘する声は多いようです。今回も目先のお話かつ短い分量ですので皆さ…
「為替市場には付き合わない」は基本 既報の通り、日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。事前に注目された国債購入規模の減額に関しても決定…
ドル/円相場は遂に155円を突破し、156円到達を窺う地合いにあります。直接的な原因があったわけではありませんが、日銀会合前ということを踏まえると利上げを催促するよう…
ドル円相場は遂に155円を突破しました。色々な思惑や議論が浮上しているようですが、通貨政策はあくまで政治マターだと思いますので筆者から何かか所感を述べることはいた…
米国のおかげで「steady」な世界経済 4月16日、IMFから春季世界経済見通し(WEO)が公表されました: 世界経済の実質GDP成長率は今年1月の暫定改定値から+0.1%ポイント引…
デジタル貿易界の王者アイルランド 今月最初のnoteでは立て続けにデジタル関連収支の国際比較について議論をさせていただきました。各所より非常に多くの反響を頂いており…
「でこぼこ道」or「再燃の入口」 4月10日米国時間のドル/円相場は遂に90年6月以来、34年ぶりとなる153円台まで上昇しました。米3月消費者物価指数(CPI)が2月の前年比+3.2…
「ドル離れ」は明らか 2回連続デジタル赤字の話が続きましたので、今回は趣向を変えてみます(アイルランドの秘密については近日やります)。先週3 月 29 日には IMF から…
前回は世界のデジタル関連収支における日本の現在地を確認しました。多くの方に読んで頂き感謝です。これを機にメンバーシップに登録したというお声も沢山頂きました。この…
デジタル赤字についてはこの1年で取りざたするメディアやアナリストが非常に急に増えました。問題提起した1人として、こうして世論が大きくなっていくことは嬉しく思います…
既に各社から報道が出ております通り、3月26日、財務省は神田財務官を主催とする国際収支分析を専門とする懇談会「国際収支から見た日本経済の課題と処方箋」を発足させま…
唐鎌大輔(みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト)
2024年5月17日 11:55
利上げ、介入そして量的引き締め5月14日、日銀による定例の国債買い入れオペ(残存期間「5年超10年以下」)に関し、買い入れ予定額が前回4月24日の4750億円から4250億円へ▲500億円減額されたことが話題となりました。3月に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)を解除して以降で初の買い入れ減額であり、これを受けて新発10年物国債の利回りは一時0.940%と、2023年11月以来
2024年5月16日 11:11
次のリスクは財政ファイナンスのテーマ化160円をつけたピーク時からは反落しているものの、ドル/円相場は依然150円台で推移しています。まだまだ関連報道や特集は多いです:現状の円安相場は米金利の高止まりや需給構造の変容など、いわゆる金利や需給の要因を指摘する向きが殆どですし、それが一番真っ当な分析だとは思います。しかし、日々の業務を通じ、海外から「次の円安リスク」として財政ファイナンスがテーマ
2024年5月10日 14:13
NISA国内投資枠という円安抑止策今回も過去2回に引き続いて円安抑止の処方箋シリーズをやらせて頂きます。前回までに対内直接投資、レパトリ減税と提示させて頂きました。レパトリ減税に関しては、関連報道も増えてきた印象があります:しかし、まだ世論が盛り上がっていない政策として筆者が注目する論点はあります。それはNISA国内投資枠の設置という考え方です。既に始まっている現行制度での購入部分にメスを入
2024年5月8日 10:17
前回のnoteに引き続き、今回も円安抑止の処方箋シリーズを議論したいと思います。本noteでは構造的且つ長期的なお話を議論したいので日銀の利上げ有無や為替介入と言った即興的な論点はさておき、もっとありふれていない論点を議論したいと思います。この点、前回は対内直接投資戦略について国・業種別にどのように考えたら良いのかを取り扱いました。色々なご意見を賜り、個人的にもとても勉強になりました:http
2024年5月1日 13:37
23年末の対内直接投資残高も順調目下、円安抑止策を問われることが増えています。この点に関しては過去のnoteで沢山議論しておりますが、選択肢は実のところ、それほど多くありません。しかし、その中でも長期的且つ国の形を変え得る一手として対内直接投資の促進はやはり外せません。過去にも議論させて頂いているところですが、より戦略的に議論を深めてみたいと思います。岸田政権は対内直接投資残高の目標として「
2024年4月30日 19:24
現状維持の理由激しい円安の基点として4月26日の日銀会合の現状維持、とりわけ植田総裁による会見を指摘する声は多いようです。今回も目先のお話かつ短い分量ですので皆さまが読めるようにしておきます:多くは批判的な論調ですが、やや一方的な雰囲気にも感じます。下記noteでも議論したように、そもそも中銀として投機の通貨売りに対抗しても恐らくロクな結末は待っていません。それは歴史が証明するところでしょう
2024年4月27日 12:24
「為替市場には付き合わない」は基本既報の通り、日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。事前に注目された国債購入規模の減額に関しても決定も無く、声明文も非常にシンプルな元来の姿に戻りました。円安対策としての金融引き締めを期待した為替市場では円売りが加速し、158円台で越週しています:今次円安局面に入った2年前から筆者は「投機的な円売りによって円安対策としての引き締めが
2024年4月26日 08:43
ドル/円相場は遂に155円を突破し、156円到達を窺う地合いにあります。直接的な原因があったわけではありませんが、日銀会合前ということを踏まえると利上げを催促するような投機的な円売りという可能性もあります。昨年8月のnoteで心配した通りの展開になっているように感じます:なお、止まらない円安相場に関し、約34年ぶりとなっている円の対ドル相場を取り上げたトランプ氏がSNS上に「アメリカにとって大
2024年4月24日 23:42
ドル円相場は遂に155円を突破しました。色々な思惑や議論が浮上しているようですが、通貨政策はあくまで政治マターだと思いますので筆者から何かか所感を述べることはいたしません※今回は時間軸が短く、カレントなテーマでもありますので全文お読み頂けるようしてあります:「技あり」の日米韓声明ただ、先週は通貨政策という政治の世界において少し驚きを覚える動きがありました。それはワシントンで4月17日から始
2024年4月22日 11:20
米国のおかげで「steady」な世界経済4月16日、IMFから春季世界経済見通し(WEO)が公表されました:世界経済の実質GDP成長率は今年1月の暫定改定値から+0.1%ポイント引き上げられ+3.2%とされています。筆者は毎回、WEOのサブタイトルを記録してその推移をエクセルで管理しています。今回のサブタイトルは「Steady but Slow: Resilience amid Dive
2024年4月15日 07:33
デジタル貿易界の王者アイルランド今月最初のnoteでは立て続けにデジタル関連収支の国際比較について議論をさせていただきました。各所より非常に多くの反響を頂いております。年初に日経新聞がデジタル小作人という絶妙なフレーズで取り上げて以降、デジタル赤字はかなり世に浸透してきたテーマになっていると感じます:今回は一連のデジタル関連収支シリーズの〆として、(少なくとも統計上は)デジタル貿易界の王
2024年4月11日 18:18
「でこぼこ道」or「再燃の入口」4月10日米国時間のドル/円相場は遂に90年6月以来、34年ぶりとなる153円台まで上昇しました。米3月消費者物価指数(CPI)が2月の前年比+3.2%から同+3.5%へ予想以上に加速したことを受けた動きですが、こうしたインフレ率を一過性の振れと見なすかどうかが今後の争点になりましょう。なお、今回は時間軸の短いお話になるので誰でもお読み頂ける記事にしておきます:
2024年4月10日 07:51
「ドル離れ」は明らか2回連続デジタル赤字の話が続きましたので、今回は趣向を変えてみます(アイルランドの秘密については近日やります)。先週3 月 29 日には IMF から外貨準備の構成通貨データ(COFER)が公表されています。毎回話題になるわけではありませんが、為替市場を中長期的に展望するにあたって重要なデータであるため、筆者は定期的に観測しています。日本の外貨準備にまつわる報道は為替介入への
2024年4月5日 07:02
前回は世界のデジタル関連収支における日本の現在地を確認しました。多くの方に読んで頂き感謝です。これを機にメンバーシップに登録したというお声も沢山頂きました。この場を借りて御礼申し上げます:その際、予告的に「デジタル関連収支を通じて見る国模様」を取り扱うとしました。「次はいつごろになりますか?」というお問合せも頂戴しました。このテーマについてはメディアの取り扱いが増えていることもあって、非常に強
2024年4月1日 20:07
デジタル赤字についてはこの1年で取りざたするメディアやアナリストが非常に急に増えました。問題提起した1人として、こうして世論が大きくなっていくことは嬉しく思います。しかし、その国際比較については統計上の扱いが非常に煩雑で厄介なこともあり、まだ進んでいないように思います。これから必ず注目される論点になるでしょう。今回はその点を深掘りしたいと思います。デジタル赤字の国際比較はまだ、殆どの識者が手を付け
2024年3月28日 16:47
既に各社から報道が出ております通り、3月26日、財務省は神田財務官を主催とする国際収支分析を専門とする懇談会「国際収支から見た日本経済の課題と処方箋」を発足させました。今後複数回の会合を経て、具体的な提言が出されることになっています。若輩者ではありますが、私も委員として拝命頂きました。問い合わせも多いゆえ、簡単に紹介だけさせて頂きます。会合の議論に関し、私が何かを申し上げることはできませんが、