もっと強く

木々の緑 海の青さ 降り積もる白い雪
この街で 僕たちは 忘れ物を探している

重ねた過去 歩んだ道 こぼれ落ちる希望
少しずつ 喜びと悲しみを繰り返してる

強い意志を放とう 微かに見えた軌跡(ライン)
君の表情に 響く 優しい声

傷ついた心を数えて 悔しさと過ごした夜を思う
いつだって乗り越えていきたい 
誰かのその手を感じながら

もっと強く その目で
見つめる約束のあの場所 

強い意志を放とう 確かに見えた軌跡(ライン)
君の情熱を 支える 仲間の声

傷つけた昨日を数えて 寂しさと過ごした夜を思う
いつだって確かめていきたい 
君の言葉のその意味を

もっと強く その目で
見つめる約束のあの場所
手が届きそうな未来へ

輝いてるあの世界へ

              もっと強く (2022)
                                                       Lyrics by Cat_ Curling  
                    あんじゅ 
                    しんや (emilu)
                                                                        はがね ( Division 15)

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誰かを心から応援すること
胸が痛くなるくらい涙が出るくらい思うこと

感情は溢れるが
言葉にできない

思いを紡ぎ
誰かのために歌を歌うこと

そんなことができたなら

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カーリングチーム「フォルティウス」

新たな目標に向けての第一歩が始まる

失意からのレジリエンス
確固たる決意とリスタート

自分たちのアイデンティティを探すように
苦難を乗り越えていく道を選ぶ

僕たちは
彼女たちの持つストーリーに心を奪われている

自分たちがまた氷上に立てることへの感謝と
喜びに満ち溢れたポジティブなエネルギー

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フォルティウスの大ファンであるCat_Curlingさんから
「歌詞書いたら曲作ってもらえますか」というメッセージ

「いいよ」と答えたら翌日か翌々日かにドラフトが届いた。

もう1人のフォルティウスの大ファン
あんじゅさんとともに書き綴ったという歌詞には

とても清洌で
真っ直ぐなフォルティウスへの愛情が満ち溢れていた

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彼女たちの思うイメージは良く伝わったし
言葉の選び方にもドキッとしたし
何より まっすぐにフォルティウスへの励ましの思いが
たくさん満ち溢れていて自然と笑顔になった

しかし
メロディを乗せるには少し言葉のリズムが整わない

そして
北海道 札幌 フォルティウスに限定されている言葉

イメージをあまりにもフォルティウスに限定してしまうと
曲に普遍性がなくなり、共感を得られにくくなってしまう

この曲の主人公はもちろんフォルティウスなのだけれど

この歌が
フォルティウスのメンバーにだけでなく
フォルティウスのファンにも勇気を与えられるような
もしかしたらフォルティウスだけでないカーリングファンにも
共感してもらえるような曲にならないだろうか

そんな気持ちでいた

できるだけ繊細に言葉を選び
彼女たちの作り上げたイメージを保ちつつ
細心の注意を払って
フォルティウスが持つストーリーと
彼女たちへのエールとが混じり合うような
そんな歌詞を作り始めた。

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ちょうど どうぎんカーリングクラシック2022の開催時期
僕の友人である しんやくんが決勝戦を見て
フォルティウスを応援してくれていた

彼はemiluという自身の音楽ユニットを持ち
僕とは20年以上 この世界で戦い続けている戦友でもある。

ツイキャスで配信中に彼とのやり取り
歌詞にダブルミーニング入れられないか、という提案

Bメロで困っていた僕に(僕はいつもBメロが書けないのだ)
啓示を与えてくれたのだった。

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長年僕と付き合っている
音楽仲間たちが
僕独特のメロディを
「はがねセンチメンタル」と名付けてくれていて

まあまあその呼び名が気に入ってる

歌詞を見ながら
ギターを弾きながら
メロディを作っていく

案の定 はがねセンチメンタル的なメロディ
前に作った曲とよく似ている

いつもならボツにしてしまうのだが

今回は自分のインスピレーションを信じて
出てきたメロディを信じて
過去の僕の曲とよく似ていても
構わずに音符を並べた

紡いだ言葉たちができるだけきれいに
正しく響くようにメロディを考えた

そして出来上がったのがこの曲だ

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今の時代に流行している音楽と比べたら

少し古臭く聞こえるかもしれないし
ちょっと穏やかすぎるのかもしれない

でもね

大好きな選手にファンレター書くのとか
何かプレゼント送るとか
会いに行きたいと思うとか
話したいと思うとか

そういうドキドキってさ
自分たちだけのものじゃない?

誰のためでもなく
自分たちの思いをどう表現するか、っていうことじゃない?

だからいいの。

仲間たちが送ってくれたこの曲のイメージが大好きで
自分が選んだ言葉が大好きで

そしてフォルティウスが大好きなんだから。

この歌を歌うたびにドキドキするあの感じがあれば

それでいいの。

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フォルティウスのファンはクローバーズと呼ばれる

フォルティウスとクローバーズの皆さんを思って
今日もこの歌を歌おうと思う。

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