見出し画像

377 ありがとう


はじめに

今日は、5月12日ということで「母の日」です。
そこで今日の教育コラムでは、「感謝」というものがどのような意味を持つのかを少しお話してみたいと思います。出張が遅くまで続いてしまった関係で短い文章ですみません。よかったらお読みください。

感謝の効果

感謝は、身体的な効能をもたらす行為であるという話は有名です。
その効果は大きく、免疫力の向上、痛みの軽減、血圧の低下などが代表的な物です。また、心理的効能として、ポジティブな感情を高めます。この効果は感謝するときもされるときも皆さんはよく経験するのではないでしょうか。「ありがとう」という一言があるのとないのとでは全く違う空気が流れるといった経験を私は何度もしてきています。
この感謝の言葉は、「幸福感」という重要な感情を高めます。一言の感謝で自己の行為や存在自体が何かに貢献している感覚をもてるのですから人間というものはとても奥深いものです。
クラスや会社に感謝を伝えるのが上手な子がいるとそのクラスの雰囲気はガラッと変わります。そんな経験を何度もしてきたことがあります。自然と「ありがとうございます」という言葉が出るこの態度や姿勢は、他者を助けてくれるのです。「孤立感」や「孤独感」みたいなものをものすごく軽減してくれるのです。普段あまり会話や他者との関りが得意でない子も、ふとした瞬間に「ありがとう」という一言をもらったことをよく覚えています。そんな一瞬がとてもうれしかったという話を何度も聞いたことがありますが、そうした中でそういった子どもたちは、外向性が少しずつ向上していくものなのです。

受験生に大切な感謝を伝えるという行為

カリフォルニア大学のロバート・エモンズ教授による研究について知っている人も多いかと思いますが、感謝の言葉を伝えることで実は得をしているのは伝える側なのです。
感謝を伝える行為をした側のストレスが軽減されるという実験結果がそのことを示しています。これにより、伝えた側の幸福感が増大します。受験生は、勉強に追われる毎日の中で孤独との戦いを重ねていきます。試験でもその過程でも結局最後は自分との戦いですし、自分の力以上のことはできません。だからこそその過程や結果に対して受け止め方を間違うと自分以外のせいにしてしまいがちなのです。
毎日学習に向かわせてくれた家族や挑戦を応援してくれている先生や一緒に学んできた友人など、感謝すべき人に気づいている人は、そうした孤独と上手に向き合うチャンスを手にしていると言っても過言ではありません。
感謝することで良好な関係を気づきながら自分のかかえているストレスも解消できるわけですから良いこと尽くしです。
いずれにしても母の日とは、そうした感謝の気もちの温かさや大切さに気づける大切な日と言えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?