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たったひとつの冴えたやり方~8th Single BACKS LIVE!!感想~


最高のライブだったね!

こんなぎ〜!でぃんって言います。
2024年5月9日、10日の2Daysで行われた8th Single BACKS LIVE!!@幕張イベントホールについて、感想と雑感を書き残しておきます。
半分くらいは当日終わった後にTwitter(新X)でツイートした内容の切り貼りなので、まとまりってものがないです。
それでは、どーぞ。



 

0.Overture→ダンストラック(武元唯衣)


今回の8thのロゴのように赤と青の混じった炎ではなく、真っ赤にメラメラと燃えるBACKS LIVE!!のロゴを前に武元さんのソロダンス。

間違いなくこのライブの火蓋を切る、轟々と燃え盛る(そして燃え始めた)、才気煥発で"動"のダンスでした。

 

1.条件反射で泣けてくる(C: 武元唯衣)

3rdアニラから始まった三期生も加わった"第2期"BACKSメンバーとしての文脈を引き継ぐ条件反射でした。


2.恋が絶滅する日(C: 武元唯衣)

ドームver.のアレンジだったかな?
武元さんのパフォの方向性と曲が合っていてバチバチ。

 

 

3.断絶(C: 向井純葉)

純葉ちゃんがノックした瞬間にきたああああ!!!ってなったし、小島凪紗ちゃんがゆいぽんポジに入っていて何より嬉しかったです。

小島凪紗ちゃん、ダンスのフリと感情を曲の音に当てる/合わせるのが抜群に上手いのでグワッとくる振付のところでグワッと感情が伝わってきて(語彙力がない)、ライブで追うのがやめらんない。

本人の中にあるであろう葛藤や悩みを上手いことパフォーマンスにぶつけているようですっごい良かったです。泣いた。

 

 

4.もしかしたら真実(C: 石森璃花)

石森璃花さんは、自分が勝負できるフィールドをよくわかっていて。

そんな彼女にとって“幸運”だったのは、絶対に彼女の得意なフィールドではなかったBANのセンターをくじで引き当てて、悩みながら場数を踏んでいってことなんだろうな。

だからこそ、『もしかしたら真実』のような、自分の領域にある曲の強さが一段と増しているように思いました。

 

 

5.ブルームーンキス(C: 上村莉菜)

ひえー、上村莉菜さん可愛すぎる。

何度も、何年も、見てるのにいつまでたっても新鮮に可愛くてびっくりしちゃう。

 

 

6.ソニア(C: 遠藤理子)

赤ちゃんキャラなんて言われながらも、時おり視線の中に混じる確かな意志の強さにときめいてしまう遠藤理子ちゃんにソニアをあてるの、天才では!???
小池美波さんとの関係性も含めてとても素敵なものでした。

理子ちゃん、体幹にきっちり芯が通ってる感じがするのと、重心が低いので、真ん中に置くと基準点として機能して、センターがよく似合うように感じます。

 

7.確信的クロワッサン(C: 武元唯衣)

前回のBACKS曲、この場にいるほとんどのメンバーが踊りこんでいる(かつ今回から加わったちゅけと光莉ちゃんもダンスが上手いからこそ)ことによる、練度の高さ。

こういう時間と努力の積み重ねを確かに感じるものにオタクってのは弱いのさ。

 

 

8.無念(C: (大沼晶保)

あきぽのパフォは“出し切る”という観点においては櫻坂でもいちばんです。

だからこそ「ここで死んでもいい」っていうとてつもない気迫と明るい諦念を感じます。

それは、倒れるときに絶対に少しでも前向きに、少しでも指を伸ばして前へ前へと倒れる前向きな諦念なので、そりゃ今回センターをやった『無念』と相性が悪いわけないんですよね。

 

9.風の音(C: 齋藤冬優花)/ ずっと 春だったらなあ(向井純葉/石森璃花/遠藤理子)

 風の音、ここで聞けるとは!

1期生と新2期生でメンバー組むとこれしかいないんだなぁという寂しさもあったり。

(現地で聞いてるとき、この曲だけやたら音響悪かった気がしたけどなんでなんだろう)


ずっ春は、桜をモチーフにした曲ということもあって勝手にほのかな死の香りを感じてるんだけど、3期生のやる生命力に満ち溢れた未来のあるずっ春も素敵だったなぁ。
JJの五月雨よのときも思ったけど、純葉ちゃんはやっぱり生命力のひとなんだね。

 

10.僕たちの La vie enrose(C: 小島凪紗)

帰り道にそんなことを言おうとしても、なかなか言い出せずにどうでもいい無駄話ばっかりしちゃって。別れた後ひとりになってから、「今日もやっぱり言えなかったなあ、というかそんなこと言えるわけないよ、、、」ってなってそうな凪紗ちゃんが(ここまで全部妄想)、曲の力を借りて歌う

「君は全部全部僕のもの もう誰にも絶対渡さない」

っていうフレーズの強さ、ってことなんですよ!!!

 

可愛い曲をやる小島凪紗ちゃんは無敵なので、ただただよかったです。

歌いだしの歌声も良すぎて、ちょっとむり、好き。

 

 風の音の裏返しで旧(?)2期生+3期生の構成だったからやっと気づいたけど、ちゅけさんしか旧()2期生いないんだね、このBACKSメンバー。


ちなみに↓は去年長崎に行ったときに回収しておいてよかった、と今になって思う佐世保のラビアンローズのサンドイッチ。

シンプルな具材に甘めのマヨネーズが何とも言えないお味で美味しいです。

佐世保以外に売っているのが、福岡の桜坂、というどこまでもBuddies用のサンドイッチでした(完全な余談)。

 

11.Anthem time(C: 幸阪茉里乃)

最高に盛り上がった一曲。
いま茉里乃ちゃん応援してるオタク楽しすぎるんだろうね、ずっと可愛くて、ちゃんと先輩してて、なおかつ自分の殻を破ろうとしてて、すっごい可愛いから。
毎シングル1枚だけリアグリ取って「お顔が可愛くて好きです」って言いに行くだけの茉里乃ちゃん顔ファンの自分でもめちゃ楽しいもん。
BACKS LIVE!!の主人公は幸阪茉里乃なのかもしれない。

 

12.Cool(C: 齋藤冬優花)

今回のBACKS LIVE!!を一番前で、背中で、"動"で引っ張っていったのが武元唯衣ちゃんだとしたら、土台として"静"でこのライブのパフォを支えていたのは齋藤冬優花さんでした。

Coolのソロダンス含めて、冬優花さんのダンスは2日間通してよく研いだ日本刀みたいな切れ味がありました。すごい。

あと、単純にCoolのことが大好きなので、シンプルにこの曲を踊る凪紗ちゃんが見れて嬉しかったです
Coolのためにポニテ封印したんかな?

 

 

13.隙間風よ(C: 遠藤光莉)

小林由衣さんのセンター曲ということで、いつかこの曲をほかの人がセンターやるなら、同じ1期生か、遠藤光莉さんだと勝手に思っていました。

光莉ちゃんがセンターであきぽと茉里乃ちゃんという新2期がフロントに立ち、
「それならずっと僕のことは数に入れないでよ」
と歌う重み、痛切さを確かに感じましたし、そこからの光莉ちゃんの伸びやかなダンスのカタルシスに至るまでの感情の動きは、一遍の物語を辿っているようで、とてもよかったです。

 

14.Dead end(C: 小田倉麗奈)

フランスの哲学者フーコーはその著書『狂気の歴史』において、狂気というのは理性の正反対として絶対的に存在しているわけではなく、理性と狂気は常に明確に区別できる類のものではないと言っています(たぶん)。

そういう意味でも、どこまでも理性的で気品のある小田倉麗奈さんが、この曲で、玉座の上で、確かに見せた狂気というのは、もともと彼女の中に内包されていたものなのかもしれません。

 

とか理性的な文章でまとめてみようとしたけど、
れいなちゃんかっこよかっっっった!!!!!!!!!!!!
理性と狂気のバランスが良くて、気高さもあいまって、さいつよだった!!!!!!
統治!!!!してくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(発作)

 

 

15.マンホールの蓋の上(C: 村山美羽)

村山美羽さん、あの佇まいから良い意味でケレン味たっぷりのパフォをするもんだから中毒になる人がたくさんいるのもよく分かるなー、というパフォでした。

なんというか、感情の乗せ方がフルスロットルというか、そこまで乗っけるのか!?という印象です。マシマシ。二郎系ラーメン。感情チョモランマ。

 

 

16.油を注せ! (C: 武元唯衣)

今シングルのBACKS曲。

ツアーでももう何度も披露されていることもあって、メンバーもBuddiesも曲の楽しみ方がわかっている印象。

この曲、曲中での緩急も効いてて、パフォーマンスを見ていてとにかく気持ちいいというか、楽しいんですよね。

個人的にはいっつも凪紗ちゃんと冬優花さんのペアダンスにめっちゃ注目してます。
あのパート、けっこう難しいダンスしてると思うので。

 

E1.魂のLiar

イオンカードライブの時にも思ったけど、この曲のアンセムとしての力(ここでは賛歌の意味で使ってます)がどんどん増してきているようです。

 

E2.I’m in

BACKS LIVE!!のアンコールの定番曲になりましたね。

個人的にはアイドルのライブにそんなにレスを求めていない(って推しに言っちゃった)ので、今回のBACKS LIVE!!くらいのファンサ曲の入り方のバランスが心地よかったです。

 

 

WE1.油を注せ! (C: 武元唯衣)

会場の熱気が冷めやらぬ中で、始まったダブルアンコール。

何をしても正解な愛と肯定の満ち溢れたステージで、笑顔に満ち溢れた油を注せ!が観れること。

こんな幸せがあるでしょうか。

最高に楽しかったし、メンバーも楽しんでるのが伝わってくるし、ただただ幸せな空間でした。

テンション上がりすぎてペアダンスがぐっだぐたになって途中で諦めて顔見合わせて笑う凪紗ちゃんと冬優花さん、あの空間だからこそって感じがしてよかったです。

 

以上レポでした!

 

ここからは雑記です。

櫻坂46は幸運にもこれまで2期生中心に楽曲制作を行ってきて、2期生主要メンバーの卒業もまだ、という状況にあります。
なので、通常のライブで、「あのメンバーがこの曲を、、、!?!??!!!」という驚きはあまりなくて、良くも悪くも"いつメン"がセンターに立ってパフォーマンスをしていることが多いです。
(その"いつメン"のセンターとしてのパフォがあまりにも強すぎるのでそこにそんなに不満はなかったりするんですけどね)

もちろん、櫻坂46を長く支えてきたぽんりさシンメのポジションに誰が入るか、という文脈はあるにせよ、今の櫻坂46は新規性(過去の曲をアーカイブ的に持ってきて新たな意味を持たせたりストーリーを作る試み)ではなく、継続性という観点で強みを持っていて、そこがライブの強さにもつながっています。

一方で、(卒業コンサートや新参者のような特別な期別ライブを除いて)メンバーと曲の組み合わせによってグループ、しくはメンバーの新たな魅力やこれまでになかった視座、文脈を発掘する試みは、その大半がBACKS LIVE!!で行われているように思います。

それがこのBACKS LIVE!!に独特の磁場や特別感を生じさせているのではないでしょうか。

 今回のライブでも選曲はメンバーの魅力をさらに引き出したり、これまで気づいていなかった新たな一面を見せてくれたり、満足度の高いものでした。

 8th Single BACKS LIVE!!は、新しい発表や誰かの卒業があったわけでもなければ、感動的なスピーチや特別な演出だったり、初期BACKS LIVE!!のような純度の高い悔しさの吐露があったわけでもありません。

 それでも、12人のメンバーが、(表題曲もなしに!)よく練られたセトリと、研ぎ澄まされたパフォーマンスをするという、どこまでも「王道」で、これしかないというやり方でライブを作り上げてきたのです。

これは紛れもなく櫻坂46というグループそのものが目指してきた姿でもあって。

わたしが櫻坂46のライブに初めて行ったのは2nd TOUR 2022 "As you know?"の宮城公演でした。
そこで、ペンラを消させて自分たちのパフォを観ることに集中してもらっていた櫻坂46というグループの、アイドルの枠を超えて観客をパフォーマンスでぶん殴ろうとする姿勢と覚悟に魅せられたのを覚えています。

 そして、今回のBACKS LIVE!!は確かにその延長線上でした。
小手先のサプライズに頼らず、真正面からパフォーマンスを届け、Buddiesも熱狂で応え、それによってメンバーの側も達成感でさらにBACKS LIVE!!としての渦が会場を飲み込んでいく。

演ってる側と観てる側の楽しさのボルテージがピタリと一致する瞬間、いまお互い楽しいんだろうなって感じる瞬間がとにかく多かったことによって、メンバーもBuddiesも同じ感情を共有したことがダブルアンコールまでつながったのだと思います。

会場で生で観て、確かに心を通わせる瞬間がある。
その一瞬、刹那のたった一瞬のために、自分はライブに足を運ぶのかもしれません。

 

P.S.今ならなんとこのさいっこうに楽しかったライブのリピート配信に間に合うので、まだの方はぜひ!

 (小島凪紗ちゃんのラビエンの冒頭を無限リピしたかったからアーカイブ配信にしてほしかった、、、)

ありがとう8th期間!!!よろしくね9th!!!!!

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