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発酵好きな人、発酵と水の関係、知ってた?

Umeです。
 
一気に寒くなった関東ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
 
前回は2回にわたり田舎暮らし編を書かせていただきましたが、その後、ヘビーな田舎ライフを経て、Umeはちょっとだけ都会な実家のある地方都市に移動しました。
 
そうしたら今度は逆に、普通の生活に縄文ライフスタイルをもち込んだ状態になってしまいました。
 
身なりや見た目もすっかり野生化していたため、そこから一般人に見えるようになるまで数年かかりました。

とくに子供たちは、狼に育てられたか?くらい見たことのないものだらけだったため、ここに来て文明の洗礼をたくさん受けていました。
 
ある時、私の実家に遊びに行ってきた息子が、
 
「今日おばあちゃんちで、ものすごい美味しいものを食べてきた」
 
と言うのです。Umeは母に聞きました。
 
「今日、何食べさせたの?なにかものすごく美味しいものを食べたって言ってる」
 
母は首をかしげて、
 
「別に特別なものを食べさせてはいないけど」
 
としばし考え、
 
「もしかして、シュークリーム・・・?」
 
と言いました。
 
そうです、5歳の息子はそれまで一度もシュークリームを見たことも食べたこともなかったのですww

当時の息子の神的存在!


UmeはUmeで、久しぶりの文明生活。
 
「どれだけ削ぎ落とせるか」に注力した野生的ライフスタイルから一転、一気に便利で清潔な住空間。
 
一番うれしかったのは、

「蛇口をひねるとお湯が出る」

こと。
 
田舎ではガスは使わず、煮炊き、暖房はすべて薪か炭だったので、温かいお湯でお茶碗を洗うというごくごく当たり前のことが一番うれしかったのを覚えています。
 
 
さて水ですが、移住したのが北海道の札幌でしたので、水道水はそれなりに美味しかったです。が、やはり山の湧き水や井戸水とは少々勝手が違いました。
 
そこで出会ったのがディレカでした。


 早々に取り付け、〝ディレカ水が普通の水“ 状態で暮らしていたのですが、ある時、衝撃の事実に遭遇します。
 
 
【水によって発酵が違うno?】
 
Umeはもともとレーズンと水だけで作る初歩的な酵母液を作り、パンを焼いていました。
 
今でこそ天然酵母パンをみなさん知っていて、ご自身で焼く方も増えたと思いますが、Umeが焼きはじめた頃はマイノリティ。自然食品愛好家や自然派育児のママ友間で伝播している感じでした。
 
 
酵母の発酵状態には毎回いろいろな差があります。最初、それは温度や季節の違いくらいしかないと思っていました。もちろんそれはあるのです。
 
ある日、知り合いが「この水で仕込んだパンを作ってほしい!」と、湧水をもって遊びにきました。
 
それは札幌から車で数時間離れた、平地が広がる地域で採取された水でした。

聞けば知る人ぞ知る湧水で、それはこんこんと湧き出るものではなく、ちょろちょろと出ているのだそうで、なかなか見つけられないという貴重な水だということです。
 
喜んで引き受け、せっかくだからこの水で酵母から作って差し上げようと、はりきって酵母液を仕込んだのですが・・・
 

発酵しない!



こんなことは初めてだったので焦りました。
 
 いつもと違うのは水しかなかったため、まさか水?
いやいや、まさかね。だって自然の水だよ、自然はいいに決まっている。
 
自分の頭の中は「自然はいいもの」と信じていたため、もらった湧水で酵母液が発酵しないということはありえないことでした。
 
でもいつもと違うのは水しかないのです。
 
まさか・・・でも・・・え、え、え、もしかして。。。?
 
このときはじめて「水」と発酵にはなにか関係があるのかもとおもいはじめました。
 
そこで他の水を試したくなり、地元では有名な湧水を知り合いから汲んできてもらい試してみると・・・
 

やっぱり発酵しない・・・汗



 
誤解があると困るので説明すると、どの水も発酵はします。でも発酵力が非常に弱いのです。
 
Umeの知っている発酵は、しゅわしゅわぶくぶくとした威勢の良い状態のことを指してます。ところが今回はぷくっぷくっとおとなしい。
 
さらに衝撃なことは、、、むしろ普通の水道水の方がまだ元気に発酵するのでした。
 
 
自然の中で自然を謳歌していたUmeの価値観が、またしても違う事実に遭遇してしまい、また頭がぐるぐるとしてきたのはいうまでもありません。
 
脳内データを書き換えなければ。。。
っていうかその前に、一体何が起こってるんだ??
 


<つづく>

当時の天然酵母パン作りのバイブル。この本のP64は知り合いです。パン作りのアバウトさはこちらご本人から。ちなみに発酵液に砂糖系入れるとよく発酵しますが、Umeはあくまでもシンプルに。究極は小麦と水だけで発酵させたパンを目指してました。


 




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