農大55日目 2023-12-28 刃研ぎ

刃の切れ味は農作業の効率に直結するので、定期的に手入れを行う。特に力の弱い高齢者や女性は鋭くしておいたほうが作業が楽になる。

包丁の研ぎ方

研ぎ石は通常研ぎ面が、荒い面と細かい面の2種類あるが、基本的に料理包丁のようなものは細かい面のみ使う。大きな刃こぼれ等がある場合のみ、荒い面で大きく削る。

まず研ぎ石は、30分以上水につけて水分を含ませておく。

刃を5°くらいの角度で研ぎ石に当て、下の写真の場合押すときに力を加えて、一定の角度を維持して研ぐ。

鉄包丁であれば、20回程度の往復。ステンレス包丁は硬いので何十回も頑張る。

研ぎ石から粘りのある泥が出てくるが、その泥で刃を研いでいるので流さない。

泥の粘り気がなくなってきたら適宜水を加える。あまり水分が多いと研げないので適度な粘り気を維持する。

刃の先端は丸くなっているので細かく角度を変えながら丁寧に研ぐ。

刃は研ぎすぎると反対方向に曲がり、カエリが出る。片面に反りが出たらよく研げている証拠。そこまで研いで反対方向にうつる。

鎌の研ぎ方

鎌の研ぎ方も包丁と同じだが、包丁ほど丁寧に研ぐ必要はないので、研ぎ石は荒い面で研いでも構わない。

回転砥石

回転砥石を使用する場合、当てすぎると刃が熱されて鋼の性質が変化し、なまくらになって使い物にならなくなってしまう。小刻みに刃を砥石から離して温度が上がりすぎないように気をつける。

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