農大48日目 2023-12-19 農薬の基礎②

ハウスにおける農薬散布では濃度が高いと逆に薬害が発生してしまうこともある。農薬が乾きやすい状態かどうか確認をしておく。

農薬の目的

  1. 収量を上げる

  2. 品質を高める

  3. 労働力を軽減する。

RACコード

農薬の系統によって国際団体が分類したもの。それを見て農家自身が抵抗性管理やローテーションを行える。

散布をする人の安全確保

  • 散布前 ー 農薬の保管管理、使用前にラベルをしっかり読む。マスク・手袋の着用。

  • 散布中 ー 決められた方法で行う。散布の時間帯を考慮する。長時間は行わない。

  • 散布後 ー 農薬の後始末を適切に行う。体をきれいに洗う。

濃度の測り方

例)5000倍で使用する農薬を300L作る場合、農薬原液の必要量は?

(300 x 1000) / 5000 = 60 g

農薬の使用方法が変更されている場合

基本はラベル主義。使用期限内であればラベルの表示に従って散布することが可能。ただし、安全に関する変更の場合は農林水産省などのHPの情報に従って適切に散布、処分しなければならない。

農薬を散布する順番

基本的に植物に付着しやすいものから順に撒いていく。→テニス

  1. 展着剤

  2. 乳剤

  3. 水和剤

現在は「テニス」だけでなく、様々なタイプの農薬がある。→テエニスドフス

  1. 展着剤

  2. 液剤

  3. 乳剤

  4. 水和剤

  5. ドライフロアブル剤

  6. フロアブル剤

  7. 水和剤

使用済み農薬の処理

  • 空容器は3回以上、洗ってから捨てる。

  • 残った農薬の処理は、産廃業者に廃棄を依頼する。

  • 残りを飲み物などの飲料用の容器には紛らわしいので入れない。

農薬の使用回数の数え方

農作物を販売する場合、農薬の使用回数制限は厳格に決められている。

回数は播種から収穫までんお回数をカウントする。(手指消毒もカウント)違反にならないよう、購入した種子や苗の農薬使用履歴は必ず確認する。

果樹・アスパラガスなどの周年作物の場合、収穫から収穫までをカウント。

農薬使用ルール

農薬はポジティブリスト方式によって、各農薬ごとに厳密にルールが決められている。とくにラベルをよく見て以下のことは必ず確認する。

  • 作物名

  • 提供病害虫名

  • 希釈倍数

  • 使用期間(収穫前日数)

  • 総使用回数

  • 使用方法

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