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イギリス、ほぼ3年ぶりの急速な成長で不況から脱却。2024年第1四半期0.6%プラス。

ロイターは2024年05月10日に、2024年第1四半期の英国のGDPは+0.6%、ロイター調査では+0.4%
3 月のGDP+0.4% vs 世論調査 +0.1%
イギリスのリシ・スナク首相(Rishi Sunak British Prime Minister)、経済は曲がり角を迎えたと語る。
1人当たりGDPは2022年初頭以来初めて増加。
ロイターはロンドンから2024年05月10日に、イギリス経済は2024年第1四半期に過去3年近くで最大の成長を遂げ、2023年下半期に始まった浅い景気後退に終止符を打ち、景気後退を前にリシ・スナック首相に、選挙への追い風となった。
国家統計局によると、2024年03月までの3カ月間の国内総生産(GDP)は0.6%増加し、1.5%増加した2021年第4四半期以来の高い伸びとなった。

スナクは経済が「曲がり角を迎えた」と述べ、この統計を歓迎したが、世論調査で大きくリードしている野党・労働党(Labour Party)は、スナクとジェレミー・ハント財務相(Sunak and finance minister Jeremy Hunt)が乖離していると非難した。


ハントは「困難な数年だったことは間違いないが、今日の成長率はパンデミック以来初めて経済が完全な健全性を取り戻しつつあることを証明している。」と述べた。

これは、泥沼を這いずり回ったものしかわからない。

労働党はこれらの主張に異議を唱えた。


今年後半に予想される総選挙後にハントの後任として財務大臣を務めることを期待しているレイチェル・リーブス(Rachel Reeves(は、「保守党の閣僚が勝利宣言をしてイギリス国民にこれほど良い状況はかつてなかったと伝えている場合ではない」と語った。
第1四半期の経済成長率は、ユーロ圏の0.3%や米国の0.4%を上回った。

しかし、イギリスは依然として新型コロナウイルスのパンデミックの影響からの回復が主要先進国の中で最も遅れており、2022年にロシアがウクライナに侵攻した後のヨーロッパの天然ガス価格の高騰でさらに悪化した。
2024年第1四半期末時点の同国の経済規模は、パンデミック前の2019年後半の水準に比べてわずか1.7%拡大しており、G7の中でドイツのみが悪化している。

KPMG UKの首席エコノミスト、ヤエル・セルフィン(Yael Selfin, chief economist at KPMG UK)は「短期見通しは改善しているにもかかわらず、生産性の伸びが引き続き低迷していることや、雇用水準を引き上げる余地が縮小していることにより、GDP成長率の改善は制約される可能性が高い」と述べた。

https://www.reuters.com/world/uk/uk-economy-grows-by-06-first-quarter-ons-data-shows-2024-05-10/
https://www.bbc.com/news/business-68983741
https://apnews.com/article/britain-economy-growth-353975276c628ab8e662361a4eac3fe6

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