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イギリスの資源大手アングロ・アメリカン、BHPグループからの買収提案を拒否。

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2024年04月29日に、EV(Electric Vehicle/電気自動車)や電力ケーブル、風力タービンなどの原材料で、エネルギー転換の鍵を握る重要資源の一つ「銅」が、生産量と利益の最大3割をしめるイギリスの資源大手アングロ・アメリカンをオーストラリアの同業BHPグループか買収提案していたが、評価額が低過ぎるほか提案内容も複雑で、株主にとって魅力的ではないと説明して、買収提案を拒否すると発表した。

オーストラリアの資源大手BHPグループの提示額はアングロ・アメリカンの企業価値を£311億ポと評価した水準で、取引は全て株式交換で行う計画だった。

また買収の条件として、南アフリカのプラチナ鉱山子会社アングロ・アメリカン・プラチナムと鉄鉱山子会社クンバ(Kumba)・アイアン・オアの分社化を求めている。

アングロ・アメリカンのスチュアート・チェンバース会長(Anglo American Chairman Stuart Chambers)は CNBCに2024年04月26日に、自社のポートフォリオはエネルギー転換やその他の需要動向に即したもので、将来的に大きな価値の創出が見込めると強調。南アフリカ事業の切り離しなど「非常に魅力的ではなく、かなりの不確実性が生じ、実行リスクはほぼすべてアングロ・アメリカン、その株主、その他の利害関係者が負担することになります。(highly unattractive, creating substantial uncertainty and execution risk borne almost entirely by Anglo American, its shareholders and its other stakeholders.)」と述べていると伝えている。

キーポイント
鉱山大手アングロ・アメリカンは2024年04月26日金曜日に、ライバルBHPグループからの買収提案を拒否し、この提案は同社とその将来性を「著しく過小評価している」と述べた。
オーストラリアに本拠を置くBHPは2024年04月25日木曜日に、この中小企業の価値を£311億(US$3389億)と評価する全株買収提案を行ったと発表した。
アングロ・アメリカンの株価はロンドン時間午前8時30分の時点で0.8%下落していた。

もし、買収が実現すれば、世界の銅生産の約10%を占める巨大企業が誕生する見通しだった。

https://europe.nna.jp/news/show/2652141
https://asia.nikkei.com/Business/Business-deals/Anglo-American-rejects-BHP-s-opportunistic-takeover-offer
https://mynews13.com/fl/orlando/ap-top-news/2024/04/26/mining-giant-anglo-american-rejects-bhp-groups-39-billion-takeover-offer
https://www.usnews.com/news/business/articles/2024-04-26/mining-giant-anglo-american-rejects-bhp-groups-39-billion-takeover-offer
https://www.cnbc.com/2024/04/26/anglo-american-rejects-bhps-39-billion-takeover-bid-to-form-mining-juggernaut.html

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