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「Wall」

雲が泣いたのが先か 人間が泣いたのが先か ひんやりと肌を伝って行く どうなんだろね ワタシはあなたを閉じ込めてるの? 守ってるのかしら キミの声が、か細い声が 静脈、動脈となって流れてる 知らなかったでしょ 角度に告られても断って来たわ 右も左もありはしない ただ 二人のLightが #詩 #wall

    • 「試験」

      試験を受けた ワタシはいつもミスをする どうして そんな言い方するの? 決められた運命 神なる我は しかし 手を出すことができない ただ あなたの()を辿り まなこを大きく開いて 恐れていたカレの言葉に も一度 シャーペンが軋む 椅子が美しく錆びていく 私は 問題用紙を掌の型に造形し 後ろ向きに教室を 出た #国語

      • 「霧の晩」

        折り紙の馬にまたがり 遊びたがり 寂しかりけり あぁ、なんと缶蹴りの懐かしいこと かしこと 桐一葉の祖国にしたためを結び おむすびのおふくろの味 葦の茂みに キミは隠れ 日が暮れ 呉の港 皆と歌いまほし 今宵のみなど あってはならぬ 汝の花とならん #詩 #きりばん

        • トッピング

          突破な句を 福笑いみたく 並べては 口笛鳴らして 鶯になる君の隣 ウインナーとか mintとか 気まぐれが消えてしまわないよに 春に浮気した 僕の知らない人を逃さぬよに 集めに行こう キミとpinkのクレパスを 頬に塗りたくって 笑い転げんだ #歌詩

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        • トットおじさん
          3本

        記事

          「あ」

          月は あんなにも堂々としてゐる あの星は いつだって近付けなくて 明日 あの人に手紙、書こっかな #詩

          「Yo! show me, guy」

          用済みかい? エキストラにも落ちて 咳してら あン時のアタイら 要墨回 塗りつぶしながらの宵月よ 四隅がいいなんて 言うけどさ バンジョーで俺と 踊ろうぜ 様子見かい? お前の夢、捨てんな 見せてくれよ、枕に描いたstoryを #歌詩 #ラップ

          「Yo! show me, guy」

          「ちぎり絵」~映画『PERFECT DAYS,』を観て~

          (※ネタバレをいささか含みますので、 まだご覧になっておられない方々は、 ご注意くださいね(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)) 風と(cassette)踊る木々🌳 夜の夢は 何かを語っているようで、ただ 仄めかすのみ 本と日常とが リンクしているのか、そうでないか 誰が知ってるだろう 関わってくれる人たちは 僅かな夢を見させてくれるけど 繋がりは続かず ストーリーは発展しない ハハッ ヤケクソと久し振りに遊んだよ ハンドルの君 逢えなくても僕の日々を一緒に 回ってくれるキミと ち

          「ちぎり絵」~映画『PERFECT DAYS,』を観て~

          「講演と公園と」

          とある講演会に行って来た。 歴史に関する新説を唱える基調講演なのだが、サブタイトルに惹かれて、気づけば申し込みをしていた。 スーパーの壁に貼ってあるチラシなぞ、めったに目もくれず、ナンパをされても無視を決め込んでいたものだけれど、人間のレディで言えば、魔性の女とも喩うべき抗いがたい何某かに、私は誘惑されない訳にはいかなかった。 会館の時計を見遣り、鳴りもしない開場のベルの呪文にかかったかのように、扉を開ける。 映画館…? 一瞬、チケットを懐にまさぐりそうになったが、正

          「講演と公園と」

          「断片」

          君、 人生というのは、つまり断片なんだ それをネ いかようにも結んだら 誰かさんーそう、意中の人とかーの 首飾りくらいには なるものさ #断片 #短編

          「断片」

          「ランタン」

          月曜日は、月を観るといい 火曜日は、火と踊るといい 水曜日は、水になるといい 木曜日は、木にぶら下がる 金曜日は、銀とデートに行こう 土曜日は、土に還り そして 日曜日は、 心の部屋に灯りをつけたいものだ #RunTurn

          「ランタン」

          「サラ葉」

          「サラ葉」by Caleb たまたま会った小石を蹴って ぎこちなさが進んでく 拾った枝の武器を手に入れ 当たり散らしてたよ 街路樹に 抱えきれない、背負いきれない 悩みを丸ごと ランドセルにぶち込んで 放り投げてやろ 君と遊び尽くしたこの道ともサラバ 風に踊るさらさらの葉 本に挟む #歌詩

          「サラ葉」

          「咲花」

          「咲花」by Caleb 紐の付いたサッカーボール 気がついたら蹴ってた これでもかって あの時に、戻れるような気がして さっきは、ゴメン… 夕陽の差す公園のブランコは ちょっとだけあったかい 取れかかったボタン 引きちぎり 約束もしていないあの丘へ あと、十日で キミのbirthday #歌詩

          「咲花」

          「Card」

          例えば トランプに饗じながら 想いのままに選んだCardに、意味を 与えてみる 仮に スペードの4を、無造作に手に取った として 其れは ある日には 不吉な虚空からキミを守る傘と なるだろうし ある夕暮れには 詩を、 四方に運ぶ凧となるだろう こうしてボクは SEKAIの支配者になるのだ

          「Milk」

          牛乳を注ぐ こぼれる こぼれる 笑みが溢れる 涙が零(コボ)れる ここほれ 此処掘れ すすって 救って スグにって 見る苦だらけの手と口で 父ちゃんを #milk

          「Note」

          「Note」by Caleb あなた、どうしてるの?と 親指が揺れる 自信計は風になびいて 喉に引っ掛かるの そなたの名が 筆を取って、書き初めする 躊躇いが寄せては返す Knotは遅いけど 赤切れの手が アタシの小声(凍え)をあっためる 雪と凧と雲 白いものはみんな清らかね あなたの隣で #能登

          「なぜ、私は...」(聖書の“選び”)

          彼(ヨブ)は、裕福で品行方正、家族にも恵まれている。 But、突然の不幸に見舞われ、子供らも家も財産も一度にすべて失い、自身も重い病気に。 友が見舞いに来て慰めるが、掛ける言葉もなく、ついに生まれたことを呪い始めた。 というのも、友らは、彼が何か悪事を隠しているのでは、それで天罰を受けたのではと、内心密かに思っていたから。 それで、親友たちとの舌戦が繰り広げられる。 お前の罪を白状せよ、と友が詰め寄れば、俺は一切やましいことはしていない、と返すヨブ。 互いの心は、いや双方の哲

          「なぜ、私は...」(聖書の“選び”)