見出し画像

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」ちょっと離れていた韓国ドラマにグーっと引き戻された最強クオリティのドラマに感動!

先日この作品を観終わりました。

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」


あらすじ等はこちら

今年韓国で放送され、日本ではNetflixで配信されたドラマです。

この作品、韓国はもちろん日本でもそしてアメリカをはじめ世界中で大ヒットした作品。私もTwitterやYouTubeなどで作品名をたくさん見かけてて、どこででも「面白い!」と評判が高かったので気になっていました。

 で、ちょうどリアルタイムで毎週配信していた時は観れなかったのですが、やっと秋になって観ることができました!コロナ禍をきっかけに韓国ドラマにハマってはや2年。さすがにちょっと息切れしてきたのか、最近は海外ドラマの作品観たり、ひっさびさに日本のドラマを観たりしてたのですが、この作品を観て

やっぱり韓国ドラマは最高ー!!!!


と、あっさり引き戻された(笑)作品です。評判どおり本当にクオリティの高い素晴らしいドラマでした!!
早速感想を書いていきたいと思います。
 
※ここから先は思いっきりネタバレしてますので、結末をお知りになりたくない方はご注意ください。

美味しそうなの飲んでますね(笑)

 
この作品、「天才肌」じゃなくて!!

主人公はウ・ヨンウというこの女性なのですが、自閉症スペクトラム障害を抱えています。子供の頃から難しい法律書を読み漁り、外で癇癪を起しても父から法律について話をされるととたんに収まるというような子でした。この女性が

大きな弁護士事務所に就職して弁護士として活躍するドラマです。だから「自閉症」っていう事がとても大きなポイントになっていて。法律事務所なので、毎回1話完結的に描かれる事件や案件の行方と共に、ウヨンウと職場の人達、家族がどう変わっていくかがこのドラマの最高の見どころになっています。
 
どのレビューにも書かれてると思うので、私が書くまでもないかもですけど、まずこのドラマを語るに欠かせないヒットの最大のポイントは

この主人公ヨンウを演じるパク・ウンビンの演技力!!凄く上手いです。手から歩き方、目の動きまで自閉症を持つ人特有の体の動作を表現しています。凄いのが、でもなんとか「弁護士としてもやっていけそう」というぐらいに視聴者に思わせるくらいの凄いあいまいなゾーンで演じる感じで上手くて。もう私は何回言ったことかと思いますが、韓国の役者って本当に演技マジで凄い上手いよね!!またしてもこのドラマでそれを感じました。「ほんとどーなってるの⁉」と。私は全く違和感がなかったです。しかもパク・ウンビンの作品は私は既に

この「ストーブリーグ」って作品で観てて。レビューまでは書かなかったんですけど、この作品も面白くて。パク・ウンビンも主役の一人だったんですよ。それが!

この作品ではもう完全にヨンウ!凄い。またしても「やられた」感が(笑)もう最近韓国ドラマで驚くことも当たり前になってきてしまいましたが。
 
そういえば「サイコだけど大丈夫」でも、あのオ・ジョンセ(最近見かけなくて寂しい)が同じような役を演じていて、これも鳥肌立ちました。

 とはいえ、この作品、「よくヒットしたな~」と私は感じた作品でもありました。ウヨンウはとても苦労しているとはいえ、その高い能力から周りを説得していくような形で活躍していくドラマで、このドラマが「障害」を描くというより、「コミュニケーション・またはコミュニケーションが難しいこと」についてを描いている作品なのかな、と。
「韓国ドラマは視聴者のリテラシーが高い」と作品を観るたびにいつも思っているのですが、たぶんもっと自閉症スペクトラム障害についてフォーカスしすぎているドラマ作りなら、観ていて辛くなってしまったり、逆にツッコミを受けていたかもしれないですよね。この「あり得ない」とか「普通じゃない」ことをどう描いていくかは凄くチャレンジな作品でもあるな~と。それを、とくに職場なので「コミュニケーション」のところに重点を置いて描いているような感じがしました。なので、受け手もとても分かりやすいというか。

実は最初、あんまり作品に入っていけなくて。というのも、「本当に自閉症の人が身近にいる人たちは、この作品のことどう思うのかな」とちょっと気になってしまって。障害のある人、またその身近にいる人たちを描くって、「本当に今苦労している人たちからしたら辛くてたまらないことかもしれないな」と。
 
私も例えば、障害とまではもちろん言えませんが、息子が0歳の時に子育てが辛い時があったけれど、その時期に同じような人の作品があったり話題になっていたら「どんな気持ちになったかな」とは思います。でも、描かないと理解が進まなかったり、世間が気づかないこともあるし。難しいところですね。ちょっとそのことについて考えて。だからこそ、作品との出会いって面白かったり大切だってこともありますけど。
 
私がすんなり観れるようになったのは、ウヨンウ自身というよりも、この二人の存在に感情が持っていけるようになったからです。


 
ウヨンウの父グァンホと

同僚の女の子スヨンです。


まず父。これは私が絶賛子育て中だからかもしれないですが、凄く苦労が伝わって作品に入り込んでしまったら、もう顔見るだけで泣けるようになったり(笑)。極端なんですけど。だってただでさえシングルファーザーで子育てしなきゃなのに、自閉症スペクトラム障害の子。実際、先にも書いた癇癪をおこすシーンとか、親の身になって考えるとそんだけでほんと辛い。障害が理由で就職が見つからないとか、分かってても胸が痛いですね。
都会の学校でいじめられるからって、「田舎の学校の方が穏やかそう」と引っ越して、そこでも変わらずヨンウはいじめられてて。失敗しているところもあるんですけど、その行動も親からすれば必死なんですよね。ヨンウを守ろうとしちゃうのも、もうクセみたいなもんといいうか、そうしないと生きていけないじゃん。けどヨンウ自身も自立についてちゃんと考えていて、そのすれ違いあたりも切なかったですね。

母との因縁エピソードは「韓国ドラマっぽいな~」って感じでわりとスルーだったんですけど(笑)、父については個人的にもう感情移入しまくりで観てました。またこの役やってるチョン・ベスがいろんな父役やっているから余計に。(笑)この役の大変さを語ったインタビューがありました。


あと、個人的に一番リアルと言うか「こういう人がそばにいるのが一番なのかな」と感じたのが、ヨンウの同僚のスヨン。
大学時代からのライバルだし、いつも勝てなくて悔しい思いをしているけど、なんかヨンウをほっとけなくてお世話しちゃったりする。実はすごく優しいことがヨンウにも伝わってる。このあたりの描写は凄く上手いな、と思いました。ヨンウに対してベタベタしてないところが凄く私は共感で。かつ「なんかほっとけなくて」ってところが自然な感じがして。「お世話してあげよう!協力してあげよう!」って押し付けじゃなくて、ヨンウのずれてるところもちゃんとツッコミしたり。私は彼女の存在でこのドラマがほんと観やすくなりました。居酒屋の親友トン・グラミももちろん大事な存在だけど。

この子は「賢い医師生活」にも出てましたね!ハ・ユンギョン。これからもっと人気出そうだな~と思いました。めちゃ綺麗になってますね!

 正直、ミョンソク上司と彼氏のジュノは確かにめっちゃ癒される!!!けど、あれだけじゃ私には説得力が乏しかったと思います(笑)

 あと各話の弁護士案件エピソードも、ヨンウよりももっと重い自閉症スペクトラム障害のキャラクターを出してきたり、障害者の恋愛と性犯罪の線引きについて取り上げたり、単にヨンウのスーパーな活躍だけにとどまらない考えさせられる内容で、そういうところも「上手いな」と思いました。演技だけじゃなくて、そういう出来の良さにも本当に頭が下がるというか、韓国ドラマの質の高さに久しぶりにボディーブローを食らった感じです(笑)

終わり方としては「え?これで終わり?」って感じでしたが、こんなヒットしたんだもん、シーズン2絶対考えるよね~(笑)。もちろん観ると思います!
 
気になった方はぜひ観てみてください♪

おまけ

以前レビューを書いた「D.P.」に出演してるク・ギョンファンもゲスト出演してたんですけど、「やっぱええわ〜!」って思いました!
映画「モガディシュ」をなんとしても観なければ!!!

おまけ2

このウヨンウを観て思い出した海外ドラマ映画が、この「テンプル・グランディン」。こちらは実話ですが、これも素晴らしい作品です。unextで観れるので、観れる方オススメです♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?