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パートナーが解離していると気づくのは難しいと思う。


※おことわり:この文章はあくまで素人がDIDの人をパートナーに持ったことを綴っているものです。うまくその個性と付き合っていくために学んではいるつもりですが、決して専門家でも何でもないのでその点ご留意ください。

パートナーのDIDは、ネットで見かける人たちとはちょっと異なっている

解離性同一性障害ということが身近になったときに、どういう向き合い方をするのが一番よいのか、とても悩んだ。いや、今でも悩んでいる。

何が正解かは全然わからなくて、必死に調べた。

ウェブサイトやSNS、Youtubeなどの動画サイトなどで精神科医やDIDを自称している本人の情報発信を見て、それに推論を被せて自分たちの立場ではこういうことなのかな…?ということを、今も模索している。

DIDを自称し、情報発信している人たちは、きちんと病院で診断を受けている人が多い気がする。診断が降りるからこそある意味自信を持って発信できる(似非だとか誹謗中傷されるようだ)ということもあるのだろう。
貴重な情報としてすごく参考にさせてもらっていて、勉強になってありがたい。 当事者のつらさや、こういうことをされるとこんな受け止め方になるのかと、いつも気付かされる。

ただ、そういった人たちの各人格には名前がついていることが多い。新たに解離して人格が生まれたときも、比較的早い段階で名前をつけたり、年齢が決まったりとキャラクターができている。

ここでパートナーの話に戻すと、彼女は病院で診断を受けたりはしていない。ストレスがかかる中、苦労しながらもなんとか社会生活も送れている。
いわゆる解離性同一性障害の診断をされるとしても、比較的軽度なのかもしれない。

そういうこともあってか、名前などはついていない。ただ、司令塔の役割をしている子には個別に名前があるようだが、教えてくれない。
好奇心から聞いてみたくはなるが、あまりキャラクターづけを周りがするのは良くないという医師の記事を見たことがあるので、あまり突っ込んで聞いたりはしていない。

上記のことを前提に読んでもらえるとうれしい。

思い返せばと思うことはあるけど

お付き合いを始めてから、これはもしかして…と思ったきっかけはあまり覚えていない。

なんとなく話の辻褄があわなかったり、うまく誤魔化されたりすることが、今思い起こせばあったような気もするが、当時は忘れっぽいだけなのかなと思っていた。

言った言わないで結構喧嘩になることもあった。

でも、やっぱり決定的だったのは連絡が全然取れなくて心配していたとき、しばらく経ってから返事が来て「いつのまにか●●●●を買っていた。レシートもある。でも覚えてない」というのを見て、レシートの時間を見てもらったら空白時間だったときかなと思う。

「でも、まさかそんな。多重人格?まさかね…。でも、他に説明がつかない…。」

そんな思いで何日か、モヤモヤする日を過ごしたが、我慢できず本人に問いかけたところ

「そうだよ。でも主人格は知らないから言わないでね」

と教えてくれた。

ちょっと頼りない主人格を、時々交代して助けてくれているということだった。

いけないことだが、僕はそれを聞いて舞い上がってしまい、好奇心から彼女(たち)に負担を強いることをしてしまったりもした。

それは後日ゆっくり書いていきたいと思う。

解離性同一性障害という診断が降りている人も、そうではない人も、世の中には一定数いるんだと思う。今となってはそんなに珍しいことでもないんじゃないかと思う。根拠もないし、なぜそう思うのか自分でもわからないけれど。

もしかしたら、自分のパートナーも…?

と思う人がいたら、タイミングを見計らってあげてほしい。

当人は、ずっとそれをバレないよう細心の注意を払って生きて生きている。
それを暴くようなことをするのは、傷つける可能性が高い。

もしDIDだったとしても、今までと同じように接する覚悟をしてからにしたほうがいい。

皆さんも隠したかったり、話したくないことを無理やり聞き出されると、嫌でしょ?

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