パートナーから見た解離性同一性障害の特徴



※おことわり:この文章はあくまで素人がDIDの人をパートナーに持ったことを綴っているものです。うまくその個性と付き合っていくために学んではいるつもりですが、決して専門家でも何でもないのでその点ご留意ください。


だんだんわかるようになってくる交代

ここのところ、心が擦り切れるような思いで生きていたので、なかなか文章をしたためる気になれなかった。

でも、パートナーが交代していたときに最近ゆっくり色々と話を聞けたので、その時の話をしてみようかなと思う。

僕が相手のことをDIDだということを知られることは、とてもパートナー達の中でも物議を醸したようで、基本的には絶対に誰にも悟られたくなかったようだ。

特に僕にはバレたくない、こんなことを知られたら嫌われてしまうというような気持ちがあったんだと思う。

それでも伝えたいと思った子がいたことは事実で、それが正しいかどうかは誰にも分からないけれど、僕は嬉しかったと思うし、今も聞けてよかったと思う。そう伝えた。

パートナーの中にいる子達には類型というべきか、系譜というべきか大きく2つの流れがあって、感覚が鋭すぎるためか、あまり表に長く出られないタイプの子達と、(おそらくあえて)感覚が鋭くないけど、長く表に出られる子達がいる。

それは自分にもなんとなくわかっていて、主人格は後者のタイプだ。前者に類する子達は非常に繊細な感覚を持っていて、信じられないような能力を持っている(これは今後ここに記すかすごく悩んでいる)が、そのせいか疲労がすごいらしくなかなか表に出られない。ただ、頭の中で記憶を共有しあったり、対話をすることができるそうだ。

後者の子達は記憶の共有はできておらず、自身がDIDであることにも懐疑的だったりする。精神科医の記述や著書などを読んでみると、やはり耐え難い記憶などを押し込める時に解離して人格が生まれたりするということなので、あえて鈍感になってダメージを受けないようにしているんじゃないかと受け止めている。

だが、必要な情報などはフッと浮かんでくるようで、たとえば随分昔に使わなくなった銀行口座の暗証番号などは、フワッと頭に浮かんできて、試しに打ってみると使えたりするようだ。

そういったことを踏まえてみると、なんとなくどちらのタイプの子が交代してきたのかなどはわかるようになってきた。

また、互いに解離していることを知っている前提で交代するので、バレてもいいやということで個性をちゃんと見せてくれるようになった。

やっぱり隠さずありのままを見れた方が嬉しい。

時々交代に気持ちがついていかない時もあるけど、だんだん慣れてきたと思う。
これを読んでいる当事者やその周りの人たちは、どう向き合っているんだろう。

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