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【自】キャッチコピー・アイデアの見せ方を「お~い」から考えてみた。

ことばにはチカラがあります!

そんな例として良く挙げられるのが

『おーい お茶』

1989年に発売されてから
今でも人気のお茶です。

実は、1989年に『お~い お茶』に改名される前は
『缶入り煎茶』という商品名だったことをご存じですか?

商品名を変えたことで売上を伸ばした成功事例です。

この成功事例から、
キャッチコピーなど「ことばの影響力」について
語られることが多いのですが、
今回は、少し違う切り口で分析してみましょう!

ということで改めまして、こんにちは
ライターの悠木まことです。

インタビューライターと名乗ったり
コンテンツプランナーと名乗ったり
文章コンテンツメーカーと名乗ったりしていますが、

文章を使って誰かに何かを伝えるコンテンツを作る仕事です。

そして、
文章を考えたり
企画を考えたり
デザインを考えたり
コンテンツを考えたり

そんなときによく言われるのが
「成功事例から学ぶ」
ということです。

今回は敢えて「真似る」という言葉を使わず
「学ぶ」にしてみましたよ。

『お~い お茶』から本日学ぶのは
「時代背景とアイデアの関係」です!

そのために、まずはテレビCMの変遷を見ていきましょう!

■缶入り煎茶 のCM

YouTubeで探したら出てきました~!
https://youtu.be/9fvCBB5TCN0?si=YpQN-8eoh_bkVnUk

和尚さんが「おーい、お茶」と呼び、
声にこたえた小僧さんが「はい、お茶」と缶入り煎茶を持ってくる

という流れですね。

後半のダジャレが気になるところですが、
今回は横においておきましょう。

お茶の風味が損なわないように缶入りドリンクにした
画期的な商品だったようで、
話題になった商品のようです。

1984年に発売され、
1986年には日本経済新聞社主催
「1985年日経年間優秀製品賞」を受賞しました。

https://www.itoen.jp/oiocha/brand/ 
(伊藤園 お~いお茶ブランドヒストリー)

ところが「煎茶(せんちゃ)」がちゃんと読めないという人も多く
ブランドとしてがなかなか浸透しなかったようです。

■お~いお茶 初期CM

商品名のわかりやすく、伝わりやすくするため、
商品名を『お~いお茶』に改名しました。

これは、『缶入り煎茶』時代からCM内で使われていたセリフですね。

おそらく、CMを見て『煎茶』よりも『おーいお茶ってCMのヤツ』
という覚え方をされていたというのもあるのではないでしょうか?

YouTubeで探したらありました!
https://youtu.be/KQR3LKzxtyU?si=BIJIrGJvJlu0fv0z

年配の男性(俳優・島田正吾さん)が
縁側で「お~い、お茶」と呼びかけ、
急須で淹れたお茶が、缶の「お~いお茶」に変化する

という流れですね。

「お~いお茶」と呼ぶと「お~いお茶」が出てくる。
わかりやすいです。

商品名らしくない商品名というユニークさも
人気が出たポイントのひとつなのではないでしょうか。

■もしも、これが30年前ではなく、今だったら?

もしも今、『お~いお茶』という飲み物が新発売になり
同じようなCMが流れたらヒットするでしょうか?

これは想像することしかできませんが
下手をすれば炎上するかもしれません。

同じ言葉を使い、
同じ構成のCMを作っても
30年前はヒットして
今は炎上する(かも)

これがなぜかと言うと
時代が変わっているからです。

■時代によるCMの変化

では、今も愛され続けている『お~いお茶』のCMが
今はどのように変わっているのでしょうか?

もちろん、YouTubeにありましたよ。
https://youtu.be/1VvKTMwQ7WU?si=kTTyZwrXLCz9D4Ad

初期のCMでは
名前を覚えてもらえるよう
名前を前面にだしたイメージづくりのCMですが
今は名前はよく知られている人気商品なので
商品自体の魅力を伝える方向に変化していますね。

これは商品が長く愛され続けているからこそ
生まれた変化ですね。

もうひとつ、大きく変わっているのが
「お~い」の扱い方です。

初期は
「お~い、お茶(をもってきてくれ)」
と、相手にお茶を持ってくるように呼びかける「お~い」でした。

最近のCMは
「お~い、(ここにおいしい)お茶(があるよ!)」
と、お茶を飲みたいと思っている人に向けての「お~い」に変わっています。

こんなイメージです。

初期のCM  「お~い」 → 相手(お茶)

最近のCM  相手 ← 「お~い」(お茶)

この「お~い」の扱いが、
30年前と同じように販売をしたら
今なら炎上するかもと書いた理由です。

■時代の流れも考慮してアイデアを練ろう!

さて、冒頭で

『お~い お茶』から本日学ぶのは
「時代背景とアイデアの関係」です!

と、お伝えしましたが、
アイデアやキャッチコピーには「時代」的な要素も
重要だとご理解いただけましたでしょうか?

アイデアやキャッチコピーなど、
成功例から学び、参考にすることは多くありますが、
ちゃんと時代背景もあわせて考えないと
思いがけない失敗をすることもありますのでご注意ください。

今の時代に合っているか、今の時代に共感されるか、
など「今」の時代背景を意識しましょう。

以前作ったアイデアや長く使っているアイデアも
時代の流れを加味して修正することで
新しい魅力を生み出せるかもしれませんよ。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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文章の書き方やコンテンツの考え方
AIを実務で活用する方法など
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