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[ep,5]後期試験とその結果の話

まさか後期を受けるなんて。
試験前も試験後もずっとそう思っていたけどもうやるしかない。今までの思い全部もって行こう。
そう決心して徳島に向かう。

地元から徳島は車で約7時間。兄も母も私の為に仕事を休んで来てくれた。
申し訳ない気持ちが込み上げる。そんなこと思ってる場合じゃないけど。


試験当日。科目は数学と志望理由書を書くだけで、前期を挑戦する分後期は確実に入れる所にしたのではっきりいって楽勝だった。前期と全然違うな。
でも前期が受かると思っていて落ちた身だから、気楽に受かると言わずに心の中にしまっておいた。

正直受かっても受からなくても良かった。母はどちらでも良いと言ってくれていたし、前期を全力で挑戦出来たこと、徳島は遠いという欠点、私立に行ったとしても自分の学びたいことを出来るとわかっていたから。
どっちでもいいから早く結果が知りたい。部屋を決めなければ。やる事が多い。



合格発表当日。
前期の合格発表よりも緊張しなかったけどいざサイトを開く時は流石に心臓が鳴った。
合格だった。番号が見えた時、すごく安心した。良かった、ちゃんと国立に受かった。

母の部屋に行き報告する。
母も喜ぶより安堵の方が強かったように思う。

頑張ったね、長かったね。偉いよ。
母にそう言われて咄嗟に泣いてしまった。泣くつもりなんてなかったのに、今までの苦労や悲しみも全部溢れてしまったのかもしれない。

本当に辛かった。大変だった。

夜遅くまで自習室で勉強した日、泣きながら勉強した日、勉強することも出来ずただ泣いていた日。
楽しいと思える事が本当に少ない受験生活だった。

でも、元々地頭が良いわけでは無いのに難関校に挑戦すると決めたのは自分だから覚悟していたことだ。


「人生は上り坂」「人生は下り坂」なんて言うけど、私の場合まさに「人生はまさか」である。

徳島に行くのか。乗り気にはなれないけど国立に行けることは嬉しいしここで頑張るしかない。
きっと徳島に縁があったのだと思う。


急いで入学手続きをする。
今から忙しくなるな、と思い、あと2週間も経たないうちに徳島に行かなければいけない運命に覚悟を決めた。

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