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詩心がなければ数学者にはなれない〜ソフィア・コワレフスカヤ (数学の教養の裏表紙より)

Prime number ~素数は 決して砕くことが出来ない。
あるがまま、孤高感漂ってかっこいい!とイメージしたり、
小川洋子著の「博士の愛した数式」でルート√ を感じたり
数字、数式の楽しみ方は計算だけではない。 

「完全なる証明」は、ポアンカレ予想を証明した
ロシアの数学者ペレルマンの人生が書かれてある。
フィールズ賞などを拒否し、数学界から消えたペレルマン。
とうとう森の中へと逃げてしまった変人に興味をそそられた。

数学者藤原正彦先生はYoutubeで
数学者の一生を魅力的に語っている。
インドが生んだ天才ラマヌジャンは、数学に一生を捧げ32歳で夭折した。
サイモンシン著の「フェルマーの最終定理」でも
ラマヌジャンの凄さは語られて、彼の数式は美しい。

まるで魔法のような数式。
それは、作られるのではなく発見だ。
数学者はトレジャーハンター〜宝物を探してる。

その神秘の世界の美しさに触れたくて
手に取ったのは「1日1ページ数学の教養365
ビジュアルと感性の言葉を楽しむ!
今日、4月22日の言葉は以下。

いずれにせよ、子どもが実務的なことを面白がるわけがない。
複利計算に夢中な子供なんて想像もできないだろう?
みんなファンタジーが大好きなんだ。そして数学こそファンタジーだ
現実からの解放、実生活の単調な世界を癒してくれる精神安定剤なんだ
ポール・ロックハート 

1日1ページ数学の教養365


ポールオースターの著書「ナショナルストーリープロジェクト1、2」には
ラジオ番組に寄せられた全米のリスナーの真実の物語が載っている。
日本と違って、道徳的ではなく、説教臭くないところがいい。

数の神秘」は、計算が苦手なリスナーの物語だ。
1〜10までの数字が生きて見えるらしい。

1には数字の行進が織りなす長い列を始動させる力があるが孤独。
2はペアの片割れ。
3は危険であり、電撃X線をフラッシュゴードンのように放ってる。
4は ぼっちゃりしていて、お気楽で安全。
5は真っ赤なコンバーチブル
6は虐げられ残業を強いられている。
7は果てしない悲しみ。
8は安定していて鈍感
9は抜群に頭が切れるが絶対に幸せになれない
10は全てを支配する。金持ち連中が住む丘の上に暮らしている。

素数好きな私には、
10は限りなく縁遠い数字に見えた。


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