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2023年)内定者研修の目的と方法|札幌のエンジニア組織レポート

ダイアモンドヘッド株式会社 札幌開発の小菅です。内定者研修をどのようなコンセプトで行っているのかを、簡単に紹介します。

本記事の内定者研修の記事は、以下の新卒研修と対となります。

内定者研修の目的

私たちが内定者研修を行っている目的は以下の通りです。

  • 自然体で技術と接するエンジニア教育

  • 利用頻度の高い技術の基礎知識を修得

  • 事前に会社や同僚に慣れる

  • いざという時に相談できる体制の構築

今の時代に合った内定者向けの研修を組み立てるよう心掛けています。

今使われているIT技術、コンピューター技術、普段から利用するOSやプログラミング言語。これらは国籍を問わず世界中のあらゆる方々の貢献によって成り立っています。

私たちは札幌の会社ですが、東京を中心とした日本基準での視点ではなく、札幌から世界と直接つながる考え方でソフトウェア開発を行う組織作りの一環として、内定者研修を組み立てています。

社内キャリア形成

社内でのキャリア形成の第一歩になるのが内定者研修です。内定者の全員が同じ環境で、同じ学習をしてきた訳ではありません。また残り在学中での活動など時間の過ごし方も異なります。

キャリアも同じく全員何かしら異なります。自身のキャリア形成にとって有益なものになる内定者研修を心掛けています。

エンジニアライフ

内定者研修ではスキルの詰め込みよりも、技術の学び方や接し方を重要視しています。

物事の背景や仕組みを理解せずにスキルだけ覚えると、簡単な仕事だけできて、難しい問題に当たったら解決ができず成長しないエンジニアになりがちなためです。

現実として、仕事で満足度の高いエンジニアライフを過ごすには一定以上の能力が必要であり、能力を伸ばすには自己学習できるマインドと、周囲から助力を得られる姿勢が必要であり、これを実現するの技術の学び方や接し方が重要です。

自然体で技術と接する事ができて、有意義なエンジニアライフを過ごせるような内定者研修を心掛けています。

内定者研修の方法

MOOCsを活用

MOOCsは大規模でオープンなオンライン講座の総称です。誰でも自由に受講出来るものが多く、courseraのように無料と有料の両方が含まれるサービスも含まれます。

MOOCsであるfreeCodeCampを積極的に活用しています。他にもMOOCsで活用できるコンテンツを試しては取り入れています。

UNIVERSITY OF THE PEOPLEを参考

UNIVERSITY OF THE PEOPLEは裕福層のような教育を受けられない方向けに創設された、授業料無料のアメリカのオンライン大学です。学位を取得するための試験を受けるのに費用が掛かりますが、他校と比べると格安で学位を取得できるのが特徴的です。

学生同士で学ぶ効果を高め、運営費を抑えるための工夫が随所にされており、以下のようなエッセンスを参考にして、内定者研修の運営に取り入れています。

  • レポートのピアレビュー

  • ラーニングジャーナル

  • 完全オンライン

  • いつからでも開始可能、各自の予定に合わせて進行可能

  • どのようなスキルレベルからでも参加可能

利用しているツール

Udemy Business

内定者全員にUdemy Businessを提供しています。Udemy Businessは厳選された動画を無制限で利用出来る法人向け有料教育サービスです。

Outline

内定者研修のレポートやドキュメント管理にOutlineを利用しています。簡単に文書管理ができて、廉価で利用できます。

入社前の方が利用するため、社員が業務で利用しているConfluenceとアカウントを分ける必要がありました。新卒研修中でもOutlineを利用します。

Cloud9

新卒研修を受ける方の中には、私たちが準備しているカリキュラムに則って進めるのに必要な開発環境を持っていない方もいます。

そのため、ブラウザから利用できるプログラミングの実行環境・Linuxの開発環境としてAWS Cloud9を提供しています。内定者研修を行うにあたり、パソコンのOSや性能の心配は必要ありません。

研修の成果物の格納にはGitサービスであるAWS Codecommitを利用しています。

内定者研修のカリキュラム

世界中の有志で運営され、世界標準のエンジニアスキルが定義されているDeveloper Roadmapsに合わせてカリキュラムを組み立てています。

合わせて、業務で登場頻度が高い以下の技術を共通スキルとして学習します。

これらカリキュラムはUdemy Businessの動画等を利用して学習します。

まとめ

ソフトウェア開発は高度化が進み、求められる人材が変化しました。プラットフォームが進化し、多くのテックカンパニーが登場し、エンジニアは開発のみを行う役割では無くなりました。

オンラインの学習コンテンツが拡充した中で、10年前の学習手法を今の時代に適用できる状況では無くなりました。

人は数年で大きく成長するように、教育の1つである内定者研修も時代の変化に合わせて進化し続けるのが肝要と考えています。

エンジニア職に興味をお持ちの学生へ

私たちは新卒エンジニアとインターンシップ参加者を通年で募集中です。興味のある方は以下のエンジニア採用サイトをご参照下さい。

以上となります。ご拝読ありがとうございました。