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手におえぬ痛みの中で 映画『キャラクター』主題歌『Character』(ACAね×Rin音)歌詞 & 詩形式のコメント

※以下は、現在執筆中の『形而上学 <私>は0と1の<狭間>で不断に振動している』上巻「Interlude2 手におえぬ痛みの中で」を転載したものである。

以下歌詞の転載開始
※以下の転載は、上記サイトにおける「ずっと真夜中でいいのに。 ZUTOMAYO」氏自身による歌詞の改行秩序に従っている。

ジキルがハイド俺がお前をtrace 飲み込まれないようにレース制すべく制す アイデンティティが唯一我を保つプロセス なら記憶の奥の方までたどるメス
who am I 統制されるナンバーと脳 この日の国に太陽が沈む頃
少しずつ薄れていく影 内面の嘘に気づきかけてしまう
背後に隠れた魔 痛み隠して何を思うか 朱に交わらぬ主観 我がものにして上がる口元
いいぜ好きにやりな ブレる価値観 優しさと狂気の狭間にある 底の見えぬ闇の中に埋もれてく

キスに逃げて 温い永遠は怖い  
母はきっと喜ぶし 暖かい構造 総Hi中止

このギリな人情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
隠した上等 血走った重い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌

さんざめく群れ 東京の逃避行 失って消えるこれからも 灰に変わる君という君を 明日に残すこのポートフォリオ
どうぞよろしくと神は脱帽 2つ名を飛び回るパスポート 大当たり feel like a jackpot 運命が交差するジャンクション
1894 死神と世に隠れワルツ踊るモルモット 手には塩 見えないghost 己を失した代償
今は触れる揺れるができないでいる 常に今日に情を持って生きている

キスで止めて 温い永遠は怖い
母はきっと喜ぶし 月日は同情 総円満に

このギリな人情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
隠した上等 血走った重い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌

手におえぬ痛みの中で 自我を保ってる
生々しい 僕がほしい
誰だってゼロからの成長業務
自由な解体 変わったんじゃない隠してた
内心は分かってるくせして まだ手は震えるいつかの行方
後ろ回す前に態度をコピって前に倣え
右も左も分からないまま愛を探した

親も子も二人も 何にも嘘はないけれど
誰にも引き出せない 僕を通わせてく
沿う 汗ばんだ夏が僕へと再生する
ただいま

この義理な心情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
格下上等 血走った思い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌
以上転載終了

以下歌詞 & コメント
※以下のコメントは、上記サイトにおけるずっと真夜中でいいのに。 ZUTOMAYO氏自身による歌詞の改行秩序に従った形で、概ねそれぞれの改行ユニットを基本としてなされている。なお、歌詞は強調した。

ジキルがハイド俺がお前をtrace 飲み込まれないようにレース制すべく制す アイデンティティが唯一我を保つプロセス なら記憶の奥の方までたどるメス

この私の記憶の痕跡/traceの奥の方までたどる――メスによって切開される――反転した私/ジキルがハイドの痛みの本質と実存 それだけはわかっている――制すべく制すレースに乗る他ないことが それがこの私を失った我/保たれる唯一のアイデンティティだとしても それだけがこの私の代わりなのだから 今ここでの痛み――その痛みを今ここでこの私は伝えることはできない それを伝える言葉はあっても その言葉でその痛みを伝えることは――

who am I 統制されるナンバーと脳 この日の国に太陽が沈む頃
少しずつ薄れていく影 内面の嘘に気づきかけてしまう

私は誰なのか who am Iという問いとの出会い――システムによるこの私の統制――ナンバーと脳への疑惑が生じる しかしそれは この日の国に太陽が沈む頃/システムの黄昏――少しずつ薄れていく影のなかで気づきかけてしまう内面の嘘 私は誰なのか who am Iという問いは――そこでは取り逃されるほかない

背後に隠れた魔 痛み隠して何を思うか 朱に交わらぬ主観 我がものにして上がる口元

痛み隠して何を思うか――その思いが何なのかを――それを言う私の口元が今ここにあるとしても――私は言うことはできない 言うことも共有することもできない――朱に交わらぬ――背後に隠れた――不可視の主観だからだ

いいぜ好きにやりな ブレる価値観 優しさと狂気の狭間にある 底の見えぬ闇の中に埋もれてく

いいぜ好きにやりな この声とともに 今ここで言うことを ブレるこの私と私の狭間――私が埋もれていく底の見えない闇の中で 私は手放す

キスに逃げて 温い永遠は怖い  
母はきっと喜ぶし 暖かい構造 総Hi中止

今ここで私が言うことを手放すこと――そこにおいて――母はきっと喜ぶ総ての温かい構造は中止される――極めて厄介な廃棄物のように しかしそれまでは――永遠にそれは――母の喜びの裏側の闇の中で――つかの間のキスに逃げるほかないような――この私に何かを言わせ続ける母の怖い罠――温い永遠であり続ける

このギリな人情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
隠した上等 血走った重い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌

生きてる君とは誰だろうか? この問いは 私は誰なのか who am Iという問いかけに接続される 生きてる君の正直なくらい危ない真面目――それは血走った重い通り――君と私の生きてるpathway――生きてるこの私と君の隠した上等――生きてる私と君の言うことのできない痛み――ぶつけられたとて――逃れることの不可能な悪足掻きと合掌 悪足掻きと合掌という真逆に見える二つの極が結びつく 生きてる私と君の正直なくらい危ない真面目においては 悪足掻きと合掌は絶対不可分だからだ

さんざめく群れ 東京の逃避行 失って消えるこれからも 灰に変わる君という君を 明日に残すこのポートフォリオ

東京――どこなのかわからない今とここ――逃れ去る時と場所の群れ――絶えず失って消える――灰に変わる君という君と同じように 今日この日に明日と呼ばれる――いつなのかわからない今とここに残す――この私と今日と明日たち――それが私と今ここのポートフォリオPortafoglio

どうぞよろしくと神は脱帽 2つ名を飛び回るパスポート 大当たり feel like a jackpot 運命が交差するジャンクション

神であって神ではない――どうぞよろしくと脱帽する神 神の2つ名――2つ名のパスポートが 運命が交差するジャンクションを飛び回る どうぞよろしくと脱帽する――2つ名の神に出会う2つ名の私――大当たり/ feel like a jackpot

1894 死神と世に隠れワルツ踊るモルモット 手には塩 見えないghost 己を失した代償

1894 そこから私/世界が己を失したその日そのとき 誰のものでもない手には塩 私の背後には 世に隠れた死神/見えないghostが現れる ワルツを踊る私/世界とモルモット それが私/世界を失した代償 

今は触れる揺れるができないでいる 常に今日に情を持って生きている

この私の今――それはこの私の今日でもある しかしその今/今日はいつでもない 触れることも揺れることもできない今/今日 それは常に――情を持って生きている今/今日で――この私の今/今日ではない この私の今/今日は――触れる揺れるができない――今/今日なのだ 

キスで止めて 温い永遠は怖い
母はきっと喜ぶし 月日は同情 総円満に

あのとき中止された――母はきっと喜ぶ温い永遠――怖い運命のようなその永遠を――キスで止められるだろうか? キスで止めて この私に何かを感じさせ続ける母の罠――罠に落ちた私――それこそが総円満の世界 いつもと変わらない月日が私に同情する 母はまだ――この私の今に――いつでもない――そして誰でもない永遠として――生きているから

このギリな人情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
隠した上等 血走った重い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌

このギリな人情――ここを通り過ぎるともうギリでも人情でもない何か 生きてる君とは誰か? 私は誰なのか who am I? 繰り返し現れる――正直なくらい危ない問い/真面目 君と私の生きてるpathway――血走った重い通りで――再び悪足掻きと合掌が出会う 

手におえぬ痛みの中で 自我を保ってる
生々しい 僕がほしい
誰だってゼロからの成長業務
自由な解体 変わったんじゃない隠してた
内心は分かってるくせして まだ手は震えるいつかの行方
後ろ回す前に態度をコピって前に倣え
右も左も分からないまま愛を探した

手におえぬ――言うことも伝えることもできない痛み 本当は――その中では――自我を保つことなど――できない 僕が欲しい――生々しい僕はいない 自我を保ってるのは 気づきかけてしまう嘘 本当はゼロからの――達成できない成長業務 それでも――誰だってゼロからの成長業務――この私の自由な解体 そこに成長する自我はない――この私が成長しながら変わったんじゃない そのことを私は――この私に隠してた 内心は分かってるくせして あのとき――この私がいなくなったことを――いくら隠してもまだこの手は震える――あのときの――いつかの行方 後ろに誰がいるのだとしても この私はその誰だかわからない誰かへと――前に倣ってコピーされた――この私を渡す その誰かのコピーとして それはいつかどこかで――この痛みを失った――愛を探した私

親も子も二人も 何にも嘘はないけれど
誰にも引き出せない 僕を通わせてく
沿う 汗ばんだ夏が僕へと再生する
ただいま

親も子も二人も――その「家族」に――もしそれが「家族」なら――嘘は何もない 何も嘘はないその「家族」から私が去って――その通りに沿う私が消えた その通り――誰にも引き出せない僕――通わせてくこの私の見えないpathway 己を失した私が今ここに 汗ばんだ夏――今ここで僕へと再生するこの私――その私が再びただいまと帰る今とここ 

この義理な心情 生きてる君の
正直なくらい危ない 真面目がほしい
格下上等 血走った思い通りを
ぶつけられたとて 悪足掻きと合掌

この義理な人情 それは一見義理に見える人情だ 一見義理に感じられる人情を――生きてる君とは誰だろうか? 生きてる君の正直なくらい危ない真面目――君と私の生きてるpathway 生きてるこの私と君の格下上等 生きてる私と君の痛みの中で 格下と上等――悪足掻きと合掌という真逆に見える二つの極が結びつく それが血走った思い通り その思い通りの血走りを――ぶつけられたとて――生きてる私と君の――正直なくらい危ない真面目がほしい 今ここにしかない 生きてる私と君の――手におえぬ痛みの中で

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