私の相棒は、最強のドラゴンポケモン。


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 皆さんは、最強のドラゴンタイプと聞いて何を思い浮かべますか?

恐らく、GBA世代の方々ならレックウザ、ちょっと対戦事情を知っている方ならボーマンダ。
DSからはディアルガパルキアギラティナいや主人公ガブリアスだいかくが強いぞボーマンダ、その後からレシラムゼクロムいや丸助カイリューかたやぶりスカーフオノノクス……という方も居ましょう。
3DSからはヌメルゴン、同期のメタグロスと共に大暴れしていたメガボーマンダ、メガレックウザ……強力なZ技をひっさげたジャラランガ、伝説ならばウルトラネクロズマとあらゆるドラゴンタイプが増えてきました。
なんと、今やその数(フォルムチェンジを除いて)67種類も居るそうですよ。

その中で、映画でも堂々と「史上最強のドラゴンポケモン」と謳われたポケモンが居ます。

それが、【キュレム】。

アニメではポケモン映画15周年記念作【劇場版ポケットモンスター キュレムVS聖剣士ケルディオ】にて登場し、ポケモンBWにおいては※第三伝説のポジションに居ました。(ダイヤモンドパールにおけるギラティナ、ルビーサファイアにおけるレックウザのような、隠しダンジョンの隠しキャラのような存在)
通常時は氷の兜をまとい、そこから牙を覗かせるような左右非対称の頭で、短い手をもって上半身を持ちあがらせるティラノサウルスのような姿をしていて、ここだけの特徴から見ても、まさしくRPGにおける裏ボス的なオーラを醸し出しています。
更に、ドラゴンタイプというのはすべからく氷に非常に弱く、ましてや複合なんて、というのが通説でした(レシラムは除く)。
このキュレムが現れるまでは。
キュレムはこおり、ドラゴンタイプの複合で、これは当時唯一無二の複合タイプでした。

私がキュレムと出会ったのは、その映画からでした。
渋い声に、挑戦的な台詞の数々。
ケルディオよりも強いような描写のあった、コバルオン、ビリジオン、テラキオンを一瞬にして凍てつかせる実力、数々のフリージオ達を従えているような描き方に、私は凄く大物然とした雰囲気を感じていました。

主人公(今作においてはケルディオ)が覚醒すれば、少なくとも私の中の常識では一転攻勢し、ラスボスのキュレムが倒されるのだろうと思っていたのですが――(ネタバレ注意です)


結局、倒してしまいます。
ラスボスキュレムが、覚醒した主人公ケルディオを。
その常識的展開を打ち破る展開、そして、ラスボス的な立ち位置に居ながらも、主人公を励ますような台詞、伝説のポケモンとが合体し、”本来の力”を引き出す様に私は強い憧れを抱きました。

それと同時に、ゲームの方のポケモンにも興味を持ち始め、当時愛読書だったコロコロコミックにはもう既にBW2の情報が載っていて、ワクワクしながら続報を待って居ました。
しかし、幼い頃家が貧乏だし、妹も生まれたばかりで状況としてわがままが言えないような状態でしたので、しばらく――中古で、近場のゲオで安売りされるのを待って居ました。

さてそんなこんなでBW2を手に入れ、3DSを起動して、ストーリーをクリアし(BWにも登場する上、前作はもっとダーク寄りだったというのは、当時知る由もなし)、キュレムと苦労して出逢いました。

これが、中々、捕まらない事。
逆に燃えていました。
(プライドの高く、強い奴を相手にする程、燃える)――そんな気持ちで。
さっそく捕まえてレベル100にまで育てて、ステータスを強化するアイテム、薬や羽根を使えなくなるまで使い、伝説ポケモンで手持ちを固めていた頃。

兄の持っていたレシラムが欲しくなったのです。
というのも、私はBW2の内、B2――ブラック2を選び、ゼクロムとキュレムが手に入るものの、対になるレシラムは手に入りませんでした。

なので、一つある提案を持ちかけました。

「僕が対戦で勝ったら、そのレシラム頂戴」

まさしくポケモンを持つ兄弟間あるあるのやりとり。
その後、ダークライを筆頭とするちゃんと対戦事情を知っている人の育成方法で育てられたポケモン達に散々打ちのめされ、結局弟の特権【泣きわめき】でレシラムを手に入れたのをよく覚えています。
兄ちゃん、ごめんね。

しかし、手に入ったはいいものの、同時に悔しくもなりました。

あの兄を、越えられないのか。
おこずかいを溜めて、ネットで配布や色違いで図鑑を揃えた最強データのソフトを何度か買ったりもしましたが、プロアクションリプレイなんかの改造品も多く、何故かこの時、(少し経ったら、3DSで新作も出るっていうし、BW2のミニゲームみたいにDSから新作へ移動できる”何か”が出る筈。そうなれば、改造とかははじかれたり、最悪通報されたりするかも)と思い、正規品しか買わないという縛りも設けていました。
ですので大枚はたく羽目になった訳ですが、やはり自分の手で努力しなければ、満足感は得られないもの。

私は、色違いで、今でいう6か所の数値――HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさ がさいこう! ステータスで、ひかえめ(とくこうが白文字表記より伸びやすく、攻撃が白文字表記よりものびにくい)キュレムを厳選し始めます。

さてこれが中々の苦難の道。
地獄と餓鬼道と修羅道が交じり合えばまさしくこんな感じだろうという長い、長い道のりが始まってしまいました。
まず色違いが出やすくなるように全国図鑑を完成させなければならない。
そこはなんとか上記の手段で手に入れたソフトから持ち越せば良かったとしても、特性シンクロのひかえめなポケモンを先頭にして、戦闘に入らなければならないし。
何度もレポート(セーブ)、キュレムに話しかけて戦闘、色でなければリセット。折角色違いでも、ネットでステータスを確認して、泣く泣くリセット。
そんな毎日を過ごしていました。

そして、とうとう、出会いました。
色違い、さいこうのキュレムに。


その後ゲットし、私はホワイトキュレムとして使う事を考えて、ステータスを振って、強いと思われる技にして(おすすめはれいとうビーム、りゅうせいぐん、クロスフレイム、自由枠。DS世代なら竜の波動でもいいかも?)こだわりスカーフというすばやさを挙げるアイテムを持たせ、対戦に挑んでいました。
相棒としての証として、後々、各世代のリボンも付けました。

それから、X,Y。オメガルビーアルファサファイア、サンムーン、ウルトラサンムーン……ソードシールド。世代を経て、伝説ポケモンありのルールで、ネットのレート対戦(今ではランクマッチと呼びますが)にもぐり、一緒に戦っていました。
特にUSMでは、ソードシールドが出るか出ないかといったところで特別ルールで、伝説幻持ち物被りありのなんでもありのルールで、ネット大会が催され、マーシャドーやアルセウスに苦戦しながらも、奇跡を起こしてくれていました。
・3体のアルセウスの内、相手が2体目に入った時、こちらはこだわりスカーフキュレム1体。れいとうビームで攻撃を命令すると、凍らせて、1体を無傷で倒し、後に出てきたアルセウスにしんそくを打たれるも、HPをぎりぎり赤まで残して、急所に当てる。
・スカーフしおふきカイオーガ1体VSスカーフキュレム。先手でれいとうビームで削ったとはいえ、しおふき(HP満タンの時威力がはかいこうせんなみの威力を出す技)を耐えて、2発目のれいとうビームで凍り付かせて急所に二回当てた上で何度も放ち、勝利。
・ドーブルの眠り粉を当てられるも、3ターン目に起きてれいとうビームを打ち、みがわり破壊。それを読まれ打たれた眠り粉から最速起きで勝利。
・相手のディアルガのりゅうせいぐんをかわし、キュレムのりゅうせいぐんを急所に当てる。
・カイオーガにりゅうせいぐんを急所に当てる。
・アルセウス3体(当時この組み合わせは珍しくありませんでした)の内、れいとうビームのこおりと急所で2体突破。

 と、枚挙にいとまがありませんでした。
 剣盾ではフリーズドライを覚え、Bキュレム型に育成していたキュレムもりゅうのまいを覚えるようになった頃、ダイマックスによってHPが上がり、前作で堅かったイベルタルが更に強く硬くなっていて、苦戦した思い出もあります。

それを、フリーズドライで突破した時得も言われぬ感動で震えていたのも思い出しました。
ダイマックスとの相性も良く、普段命中不安の技を入れたくならない私も、ダイマックス技によるあられでふぶきが必中になるのもあいまって、ふぶきも入れて瞬発的な火力アタッカーとして動かしていました。
多くのポケモン達がリストラされた中、ダウンロードコンテンツによってスイッチの豪華な3Dでの晴れ姿を見て、戦って、一緒に再び勝利を掴んだ時。

「おかえり、キュレム」

 そう呟いていました。
 画面の中で、無邪気にぽけじゃらしを叩いたり、ボールを追いかけたり、
同期のノブナガレックウザ、Pヒルズミュウツーとの再会を喜ぶように、互いを見つめ合ったり鳴き声を交わし合ったりしたりする様に、私は感動したのも。

 テラスタルシステムでの、大暴れと、スカーレットバイオレットでの再会を、願っています。

例え、今後同じタイプのドラゴンが現れても、またステータスや技がキュレム以上に強いドラゴンタイプが追加されたとしても、私の相棒は、最強なのです。
伝説厨と言われようと、それを喜んで認めましょう。

だって、私の最高の相棒は、キュレムなのですから。

一緒に、また伝説を作ろうね、キュレム。

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