見出し画像

デザイナーとして働く傍ら、障がい福祉・介護業界にも足を踏み入れてみた

こんばんは。阿部です。
昨年の2023年から複業を始めました。

新卒から十数年間、転職経験もなく、新しい経験です。
今回のnoteでは「大手通信会社で働くデザイナーが、初めての複業で取り組んだこと、ならではの面白さ」について、私ごとではありますが簡単にお話しをさせてください。
(今年から定期的にnoteを書き始めてみようと思います)

きっかけは、知人からのお誘い

介護に関わる方々にインタビューする機会が本業であり、少しずつ介護に興味を持ち始めました。そんな折に障がい福祉・介護のグループホームを経営する知人と話をする機会があり、その場で「力を貸してくれない?」とお声がけがありました。
急展開です。知人の事業に対する熱い想いは理解しつつも、本業との兼ね合いや、家族との時間が減ってしまうのでは?と悩み、即答はできませんでした。

その後、複業先で得られた経験は本業にも活きていくだろうという考えに至り、妻に相談してみたところ「やりたいことに挑戦するのはいいことだよ」と後押しもあり、チャレンジしてみることにしました。(会社への複業申請も必要でしたが、チャレンジを促す雰囲気の職場なので不自由なく始められました🎉)

一般社団法人の非常勤理事として

複業には、個人事業主になったり、企業に属したりといろいろな働き方があると思いますが、私の場合は、非常勤の役員として一般社団法人に所属しています(一般社団法人のため、「非常勤取締役」という肩書ではなく、「非常勤理事」という肩書になるようです)
従業員は十数名程度で、障がい者の滞在型グループホームを2棟、運営しています。設立は2021年でいわゆる中小企業です。重度障がい者の受け入れに力を入れているところが、このグループホームの特色です。

手探りで、働き方のすり合わせ

まずは代表の相談に乗って、困りごとを明確にしていきました。
最初の頃はすり合わせに時間がかかりました。中小企業の規模感を私が掴み切れておらず、こちらの提案の時間軸や規模感がズレていることが原因だとわかりました。事業規模や利用者、働く人の解像度を上げていくことで、そのズレも解消され、今ではリズムよく進められています。
仕事の進め方は、「壁打ち」と「プロジェクト」の2パターンです。最初は、月1~2回程度の「壁打ち」だけだったのですが、ゴールを定めてファシリテートしながら成果を出す「プロジェクト」にも取り組んでいます。主に代表と二人三脚で実施しているのですが、この2パターンの進め方がお互いにしっくりくることがわかりました。そして、今年からは他の社員も交えながらやってみようという話にもなっています。

『アクター』として関わる、新鮮さ

サービスを受ける「利用者」も、サービスを提供する「支援者」も非常に身近です。当事者が目の前にいます。すぐにお話ができます。本業と違った、新鮮さを感じます。どんなところに新鮮さを感じるのか。

本業(大手通信会社)では、小中学校向けのクラウド型教育プラットフォームや企業向けのAI業務支援サービスなどの提供に、インハウスデザイナーとして関わってきました。もちろん、サービスを提供するにあたり、現場観察したり、利用者インタビューをするのですが、どこかアドホック的(特定の目的のための、その場限りの)です。もう少し違う言い方をすると『オブザーバー』としてその場に関わります。例えば、教壇に立って教える先生や、ノートを取って学ぶ生徒といった現場に溶け込んだ『アクター』ではなく、そのアクターがどういう気持ちでどのような行動しているのかを観察する『オブザーバー』の立ち位置で関わります。

一方で、複業先のグループホームでは「利用者」と「支援者」が目の前にいる中で現場の一員として、彼らに影響を及ぼす存在『アクター』として関わっていきます。これは私にとって新しい働き方であり、特に新鮮に感じる点でした。そして、このような新鮮な働き方や視点を得られるのは、複業ならではの面白さなのではないかなと感じています。

今年も複業、頑張っていこう

ここまで「大企業ビジネスマンが初めての複業で取り組んだこと、ならではの面白さ」を書いてきました。次回は「複業ならではのメリット、こういう人が向いていそう」などを書いていこうと思います。

継続して書いていくためにも、今回はここまで。
皆さん、よい一日を。


お問い合わせは、こちら☟もしくはX(旧Twitter)のDMからお願いします。