デザインスタジオ・エル

長野市のデザイン事務所、デザインスタジオ・エル。あたまをやわらかく、ここちよいカタチを…

デザインスタジオ・エル

長野市のデザイン事務所、デザインスタジオ・エル。あたまをやわらかく、ここちよいカタチをつくり、人と人とをつないでゆく。Webサイトやグラフィックデザインの制作過程、ライター日記、社内イベントなどを更新します。https://designstudio-l.jp/

マガジン

  • メンバーのnoteより

    エルのメンバーのnoteからピックアップした記事

  • エルで働くライターの日記

    エルで働く日々のこと、エルで働く人のこと。 「らしさをつくる」会社の「らしさを綴る」日記帳です。

  • 社内イベント・レクリエーション

    エルの社内イベントをまとめたマガジンです

  • できるまでシリーズ

    Webサイトやデザインができるまで、制作の裏側を紹介するコンテンツです。

  • エルの広報について

    デザインスタジオ・エルの広報活動について関連記事をまとめました

最近の記事

配慮を、「当たり前」にする

今年の4月から、障害者差別解消法に基づく合理的配慮が、民間事業者(私たち)にも義務化されることになりました。 漢字が多いですが、簡単にいうと「法改正に伴って、Webサイト制作のうえでも配慮することが義務化されたよ」ということです。これまで「合理的配慮」は、国や地方公共団体にのみ義務付けられていました。(参考:政府広報オンライン) なかなか聞き慣れない「合理的配慮」ということばについては、内閣府が次のように説明しています。 Web制作会社としてできるのは、ウェブアクセシビ

    • 正解のない世界で、選んでいくために

      A案とB案、どちらを選ぶか。 ロゴには何色を使うか。 コピーはどんな表現にするか。 私たちは普段から、正解のないことばかり考えています。仕事に限らず、人生は「正解がない選択」の連続です。 どこで働くか、誰と働くか。 どこで暮らすか、誰と生きていくか。 今晩は何を食べるか、休日はどこへ行くか。 「選ぶ」とは、その結果を受け入れ、責任を取ることだと思います。 エルは個人の裁量が大きく、一人ひとりがプロとしてジャッジする機会が多くあります。たくさん案を考えても、選ばなければ

      • 今、自分は何を感じているのか

        先日、エムハンドさん主催の『オンライン坐禅体験』に参加しました。テーマは、「座禅で心を落ち着かせ 集中力を高める」。 そのなかで「今聞こえる音だけに集中する」という実践がありました。時間は5分間。長いのか短いのか。でもまあできるんじゃないか…?と思い目を閉じたのも束の間、すぐに頭の中に考えごとが充満し、そわそわと落ち着かなくなってしまい、結局2分と持ちませんでした。 私は雑念まみれの人間だ…と落ち込んでいると、 「それでいいんです」 と、画面の向こうから先生。 頭のなか

        • あなたらしさの見つけ方

          「らしさ」について考えるとき、ときどき思い出す景色があります。幼いころ、新幹線の窓から見た東京の夜景です。 おびただしい数のビルがあり、たくさんの窓にはぽつぽつと光が灯っていました。その一つひとつの下に、誰かが生きている。それぞれの生活があり、人生があり、笑ったり泣いたり、怒ったり喜んだりしている。そして私は一生かけても、そのすべての光と交わることができない……そう思ったらなんだかすごくさみしくなって、でも、見える景色はとてもきれいで、わけもわからず泣きたくなったことを覚え

        配慮を、「当たり前」にする

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        記事

          変わっていくなら、いいほうへ。2023年の振り返り

          もう何日か寝ると、2023年が終わります。毎年のことながら、一年が過ぎるのはあっという間ですね。 先日エルでは、新オフィスお披露目兼忘年会がありました。普段リモートワークのメンバーも、来年から加入する新メンバーも、かつて一緒に働いていたメンバーも集い、クライアントのお店で買ったごちそうを囲みました。 みんなで話しながら、今年もいろいろなことがあったなあと思い返しました。 新メンバーを迎え、フォト散歩に出かけたり。 『DEATH NOTE』や『進撃の巨人』を手掛けた荒木

          変わっていくなら、いいほうへ。2023年の振り返り

          デザインを飛躍させるためのコンセプトメイキング

          デザイン前の言語化デザインの現場ではよく、「言語化」の重要性が語られます。 エルでもことばをとても大切にしており、デザインの前に「ことばづくり」の過程を設けています。ことばづくりとは、コンセプトメイキングのこと。つまり、「方向性をことばで定義する」ことです。 コンセプトメイキングをするうえで気をつけているのが、表現の可能性を狭めないこと。 「定義」というと、削ぎ落としたり絞り込んだりするイメージを持つかもしれません。しかしコンセプトを定めることで、表現の可能性を捨てること

          デザインを飛躍させるためのコンセプトメイキング

          思い出の場所、松本パルコ 閉店前のコピーを考えてみました。

          松本パルコが、2025年2月に閉店するらしい。 聞いたとき私は、かなり衝撃を受けました。 松本パルコは、長野県松本市にある商業施設です。1984年開業以来、松本駅前を象徴する建物として、地域の人々に愛されてきました。学生時代を松本で過ごした私にとっても、思い入れのある場所でした。 都会的なお店が揃っていて、歩いているだけでなんだかちょっと大人になれた気がしました。友人と待ち合わせたり、誕生日プレゼントを選んだり、イベントに行ったり。「パルコ前にいるね!」というメッセージを

          思い出の場所、松本パルコ 閉店前のコピーを考えてみました。

          「らしさ」をかたちにするロゴトレーニング

          エルでは新しい取り組みとして、ロゴトレーニング(略してロゴトレ)を始めました。週に一度時間を取り、決められたお題に対してロゴをつくっていく取り組みです。 ロゴトレが始まって1ヶ月半ほど経ちましたが、一回一回がとても有意義な時間だと感じています。らしさをかたちにする技術力はもちろん、らしさを引き出す力や、聞いた話から解釈する力、細かな調整力など、実案件で必須な力を鍛える訓練になっています(非デザイナーも含めて)。 今回は、そんなロゴトレの様子をお伝えします。 ロゴトレの流

          「らしさ」をかたちにするロゴトレーニング

          あなたにしか、言えない言葉を。

          制作の過程では、「なにか」を「ことばで定義する」ことがよくあります。「なにか」とはデザインコンセプトだったり、企業理念だったり、コピーだったり、いろいろです。 そのためにクライアントと対話していると、主に「プラスイメージのことば」が飛び交います。 優しい。明るい。誠実だ。真面目だ。 ときどき、「ありきたりなことばになってしまいますが…」と謙遜される方がいらっしゃいます。 しかし、ありきたりなことばでは「らしさ」を表現できないのでしょうか。私はそうは思いません。大切なのは、

          あなたにしか、言えない言葉を。

          「いい体験」をしたことは、いつか思い出す

          最近、心に残った体験先日、エルのオフィスに、バルミューダのトースターがやってきました。秋のオフィス改装に向けて、新しく購入したものです。 社長曰く、「本当においしくトーストが焼けるんだよ」とのこと。それなら早速試してみよう!と、本社メンバーで使ってみることに。私にとっては、初めてのバルミューダ体験でした。 用意したのは、食パン一本にバター。それから、チーズやハム、チキンやレタスなど、パンに合いそうなものたちです。 まずは、王道のバタートースト。食パンを分厚くスライスし、そ

          「いい体験」をしたことは、いつか思い出す

          【採用情報】一緒に「らしさ」をデザインしませんか。

          こんにちは。ライターの神保です。 エルでは業務拡大のため、新たにデザイナーを募集しています(CIやVIの制作経験者歓迎)。 エルのコーポレートサイトには、 という一文があります。そのことばの通り、エルのデザイナーは、「クライアントらしさ」を表現することをとても大切にしています。 CI、 VI実績の一例 私は、エルのデザイナーが好きです。 エルのデザイナーがつくるデザインが好きです。 今回デザイナーを募集するにあたり、一緒に働くひとりとして「エルのデザイナーってこんな

          【採用情報】一緒に「らしさ」をデザインしませんか。

          大切な思いを、大切に届けたい。

          日々クライアントと向き合うなかで、「思いの届け方」についてよく考えます。 生活していると、「誰かの思いによって心を動かされる」ことがたくさんあります。つり革広告を見て、旅に出たいと思ったり。ブランド理念に共感して、サービスを選んだり。Webサイトを見て、お店に行きたくなったり。こんなふうに心が動くのは、誰かが思いをかたちにして届けようとしてくれたからであり、それが、自分の心に届いたからです。 届けたいことを、届けたい人に届ける。それは当たり前のようでいて、とてもむずかしい

          大切な思いを、大切に届けたい。

          クリエイターを、孤独にさせない。

          最近エルでは、「デザインディスカッション」に力を入れています。 デザインの方向性について、ディレクター、デザイナー、ライターが集まって話し合う時間です。 今ほどメンバーが多くなかった時期は、ヒアリングのあと、デザイナーが一人で案を考えることがほとんどでした。しかし、メンバーが増えてチームで動くことが多くなったため、「まず全員で方向性を決める」ことに重点を置くようになりました。 大切なのは、 クリエイターを孤独にさせないこと。 私たちは、一人でつくっているわけではありませ

          クリエイターを、孤独にさせない。

          新メンバー歓迎!エル 春のフォトさんぽ

          新年度最初の出社日。 エルでは、新しいメンバーを迎え入れました。 さっそく歓迎企画として、「お花見フォトさんぽ」を開催することに!引っ越してきたばかりの新メンバーに長野の街を案内しつつ、みんなで写真を撮り合って親睦を深めよう、という企画です。 行き先は、春真っ盛りの城山公園。権堂から仲見世通りを通り、善光寺を経由していくコースに決まりました。 天気は快晴、桜も満開。社長からは、ポチ袋でお小遣いの支給が(!)。 メンバーの撮った写真とともに、フォトさんぽの様子をご覧くだ

          新メンバー歓迎!エル 春のフォトさんぽ

          進んでいくために、「節目」はある

          3月は、卒業の季節です。 この時期の空気の匂いって、なんだかそわそわしませんか。何かが終わる気配と、新しいことが始まる予感が溶け込んでいるからでしょうか。 社会に出ると、卒業を意識することはほとんどなくなります。卒業しなくても、3月はせわしなく過ぎていってしまいます。 でも、卒業までいかずとも、「節目」はいろいろなところにあります。節目を意識することで、自分の変化を実感し、また前に進んでいくことができるのではないでしょうか。 これを機に私も、エルに入って以降、成長を感じ

          進んでいくために、「節目」はある

          「考えすぎ」の活かし方

          私は、ものごとを考えすぎてしまう性格です。この性格によって悩むことも多いため、「考えすぎてしまうのは、自分の弱点だなあ…」と思ってきました。 でも、仕事をするようになってから、「考えすぎることは、決して悪いことではない」と感じることが増えました。 「考えすぎ」な性格を、自分をくるしくさせるのではなく、ものごとをよくするために使えたら。弱点ではなく、長所だと思えるようになるのではないでしょうか。 今回は、「考えすぎ」をいい方向に使うため方法を、自分なりにまとめてみました。

          「考えすぎ」の活かし方