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【自己分析】デザイナーのフィールドでどうやったら自分が活躍できるかを考える①

先日『才能の地図』という本を買ってみました。この本に載っているフレームワークを応用し、デザイナーのフィールドではどのようなスキルが重宝され、自分が活躍できるのかを考えてみようと思います。

この記事は3フェーズに区切って投稿する予定です。全体像は以下の通り。

  1. 「働く場所」と「事業フェーズ」の視点からデザイナーに求めれらるスキルを分析する

  2. 「職種」ごとに求められるスキルを分析する

  3. 「自分」の能力を発見し、活かし方を考える

今回はその1つ目に当たる「働く場所」と「事業フェーズ」の視点からデザイナーに求めれらるスキルを分析するの記事になります。


「働く場所」と「事業フェーズ」によって求められるスキルとは?

デザイナーと一括りにして考えると、範囲が広すぎて考えることが難しくなってしまいます。なので、まずは「働く場所」と「事業のフェーズ」の2つにスコープを絞って考えていきたいと思います。

その中でも場面ごとに特に必要となる能力3つに絞って考えてみました。

インハウス、制作会社、フリーランス

まずは場所で考えてみましょう。デザイナーといっても働く場所で活かせる能力は変わってきます。自分に合う場所はどこか、どういうデザイナーになりたいかを考えながらみると面白いかもしれません。

インハウスで働く

  • 異業種とのコミュニケーション能力

  • ジェネラリスト

  • ロジカルシンキング

インハウスデザイナーとして働く場合、特に必要になる能力は、コミュニケーション能力、ロジカルシンキング、ジェネラリストの3つだと考えています。

数値で効果を示せるデザイン作成したり、社内合意を得るためのプレゼン能力や交渉力、プロダクトグロースのための施策提案に関わったりとインハウスデザイナーの業務は多岐に渡ります。

制作会社に比べ、異業種の人が相対的多く、仕事の価値観が違ったりします。そのため、立場の違う様々な人々と円滑にコミュニケーションが取れる能力が必要になります。また、ジャンルを跨いだデザインスキル、知識であったり、業種を超えた業務をこなせるジェネラリストな能力が必要になる可能性が高いです。

そして、社内コミュニケーションを円滑に進めたり、幅広い業務をこなすにはロジカルシンキングは必要不可欠な能力だと言えます。ロジカルシンキングがベースにあり、それを武器に日々の業務をこなし、プレゼンや合意形成などがうまくこなせる人材が活躍できるのではないでしょうか。(正直デザインスキルで苦労しはしないですが、プレゼンや合意形成にすごい苦労しています…。)

制作会社

  • 圧倒的ソフトスキル

  • 多彩かつ卓越したデザインスキル

  • 顧客折衝能力

制作会社として働く場合特に必要になる能力は、圧倒的ソフトスキル、多彩かつ卓越したデザインスキル、顧客折衝能力の3つだと考えています。

プロフェッショナルとして、高品質かつ高度なデザインが求められることが多い制作会社。そして何よりも、制作会社にはプロフェッショナルの集団であるため、その中で特に活躍するためには、同僚たちよりも高品質なアウトプットを出す必要があります。

そのためには、圧倒的なソフトスキルはもちろんのこと、多彩かつ卓越したデザインスキルが必要になります。これらのスキルを磨くことが制作会社で働き、活躍するには必須能力だと考えています。(新卒で制作会社に入社したとき同僚のレベルの高さに絶望した記憶が筆者にはあります….。)

また、クライアントワークであるため、クライアントの課題や求めていることを探したり、解像度の低い依頼に対してヒアリングを行い一緒に解像度を高めていったりするなどの営業的な顧客折衝能力も必要です。

インハウスデザイナーよりも専門性が高く制作能力が求められるイメージですね。

フリーランス

  • 外交性&社交性

  • 主体的に動く積極性

  • 自己管理能力

フリーランスは究極的に自分一人の世界になります。クライアントと関係性を気づいたり、人脈を広げたりするなど、仕事をとってくるための外交性や社交性が必須スキルになってきます。

会社に所属していれば、ある程度やることが定まっているため特に深く考えなくても目の前のことをこなしていれば、ひとまず給与はもらえます。しかしフリーランスは全て自分で行う必要があるため、お金の管理はもちろん、仕事の獲得や今後どのように働いていくか計画を立てたり、備品や環境整備などなど、何もかも主体的に動く積極性が必要だと考えれらます。(会社って福利厚生があったり、分業化されているため結構助けれられているんですよね….。経理関係とかの作業も自分で行うのは絶対大変…。)

また、いつどこでどのように仕事をするのかを自分で決められるのでサボろうと思えばいくらでもサボれてしまいます。怒る人はいません。(クライアントの信用は失墜し、お金に困るでしょうが。)なので自己管理能力を高めることが非常に重要と言えます。

事業のフェーズ

続いて、創業期・成長期・安定期・拡大期などありますが、デザイナー組織の事業規模で捉えていきましょう。

1~3人

  • ジェネラリスト

  • 主体的に動く積極性

  • 豊富なデザイン知識

この組織規模の場合、デザイナーが他にいないため社内のクリエイティブ全般をこなす必要があります。また他の部署の人数も少ない場合はクリエイティブ以外の仕事もこなす必要が出てくるでしょう。自分の業務範囲を限定しないで働けるガッツが必要になります。

また、何をどうするか決めるのは自分たちにかかっています。デザイナーの仕事や働き方を熟知しているのも自分たちだけです。(フリーランスに似ているかもですね。)そのため今後の方針やどのように仕事を動かすべきか、評価はどのようにするかなど自分たちで動いていく必要があります。(これが結構大変。本当に。)

これらをこなすためには豊富なデザイン知識が求められます。ジャンルを絞らずweb、グラフィック、UI、UXなど様々なデザインの知識を持っていることが活躍できる鍵になるでしょう。

5~20人

  • 協調性や社交性

  • マネジメント知識

  • リーダーシップ

この規模になると、今まで一人で行ってきた作業を分業化することができます。そのため協調性や社交性が必要になります。

また、組織としての働き方を模索する必要もあったり、評価についてもより明確化していく必要があります。

人が増えたことで価値観も多様化してくるため、まとめ上げるためのリーダシップやマネジメント知識があるとより活躍できると考えられます。(価値観が多様化すると言ってもデザイナー内なのでそこまで大きく違うことは少ないでしょう)

100人以上

  • コミュニケーション能力

  • 専門的スキル

  • プレゼン能力

この規模になってくるとデザイン組織として非常に大きくなってきます。プランナー組織や、web、ui専門チーム、グラフィックチームなどより細分化し、分業化された体制になっていることが考えれらます。

そうなると、チーム内での結束が深まる一方で外部とのつながりが薄くなってきます。さらにチーム内での文化が育つことでチームごとの価値観に差異が生まれてきていることが想定できます。

そのため、他チームとうまくコミュニケーションがとれたり、チーム内で活躍できる卓越した専門的スキルを持った人が重宝されるでしょう。

また評価者との距離が遠くなることが考えられます。組織規模が小さいときは上司や経営層との距離が近く、自分の仕事を近くで見てもらえてるので日々頑張っていれば適切に評価されるでしょう。

しかし、規模大きくなり遠くなることによって、直に仕事ぶりを見てもらうことは難しくなってきます。なので自分の仕事ぶりをアピールできるプレゼン能力があればより評価されやすくなるでしょう。

まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。「今回はデザイナーのフィールでどうすれば自分が活躍できるのか」の第一弾として、「働く場所」と「事業フェーズ」の視点からデザイナーに求めれらるスキルを分析しました。

デザイナーとして求められるものは共通していることが多いですが(デザインスキルやコミュニケーション能力など)、「働く場所」や「事業フェーズ」で活躍するためのスキルには違いがあることがわかりました。

次回は次のステップとして職種ごとに必要なスキルについて考えていきます。その後、自分の持っているスキルや伸ばしたいスキルを考慮し、適切なフィールドはどこなのか考えてみたいと思います。



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