🐰2023年のDERTAを振り返る🐉

2024年1月4日 12:02

新年、明けましておめでとうございます。
令和6年元日に発生した能登半島地震では、震源地の石川をはじめ新潟でも最大震度6弱を観測しました。被災された皆様に心よりお見舞い申しあげます。

「UPDATE LOCAL」をミッションに掲げ新潟に拠点を構えるDERTAは、本日2024年1月4日に3期目を迎えることができました。

日ごろからDERTAを支えてくださっているお客さま、ユーザーのみなさま、コミュニティのみなさま、関わっているすべての方々のおかげです。みなさまのご無事を確認できはじめ、ひとまず安心しているところです。

過去に類を見ない新年の幕開けとなりましたが、だからこそ地方から日本を元気に。2024年も更なる飛躍の年にするために、DERTAの2023年のトピックをまとめる形で振り返りました。お正月、ほんの一息つく時間のお供にぜひご覧ください。

1.コミュニティの深化と拡張🧡

・DERTA JAM with BEECLの拡大

JR新潟駅直結のシェアスペースMOYORe: ホールで月1回のペースで開催しているクリエイター向け勉強会兼交流会「DERTA JAM with BEECL」。DERTAと、株式会社MGNETが手がける民間シンクタンクBEECLと共催しています。これまで18回開催し、新潟近郊の学生から社会人まで累計約600名と一緒に「広義のデザイン」をテーマに知識をアップデートしてきました。

2023年6月には、リピーターの方々をお招きした1周年記念イベントを開催。通常回ではあまり時間を割けず実現できなかった「仲を深める」ことを目的にした場を設け、参加者のみなさんとより一層絆を深めることもできました。

知識のインプットだけでなく「様々な業界で活躍している方々と交流できる」と好評をいただいており、2023年11月には新潟市外では初めてとなる長岡市での開催に至り、知識と交流の輪を広げました。

DERTA JAM with BEECLはこれからも、共に学び合い、支え合える環境を提供しつづけ誰かの「小さな一歩」の起点になる空間を目指していきます。

🔗DERTA JAM with BEECLとは

・cos DERTAオンライン・ハンドブックを公開！

DERTAが運営する新潟ゆかりのクリエイターコミュニティ「cos DERTA（コサイン・デルタ）」のオンライン・ハンドブックを公開しました。

cos DERTAの概要からコミュニティのビジョン・大切にしたい価値観・基本ルールなどをまとめたこのハンドブック。cos DERTAのメンバーがコミュニティ活動において困ったことがあればここを見て解決していただけるよう、提示すべき事柄を網羅できるよう心がけて作成しています。

このオンライン・ハンドブックの作成を通じて、cos DERTAコミュニティとしての在り方を再定義し、活動内容や方向性も定まる取り組みとなりました。

2.デザイン×デジタルの領域を拡大🤝

・新潟県内のスタートアップ6拠点と合同イベントを開催

DERTAが新潟県内のスタートアップ拠点6箇所と合同イベントを開催～クリエイターの結節点をつくり、地域資源と事業の融合を目指す～

新潟県の各スタートアップ6拠点と連携し、新潟県内の上・中・下越エリアに集まる起業家やクリエイターを相互につなぐミートアップイベントを開催しました。
クリエイター同士・起業家×クリエイターの繋がりづくりを通じて、地域に新たな価値を創出するうねりを起こすことが目的です。

当日は、各スタートアップ拠点の代表者から「推し」のクリエイターを紹介。地域に根ざして活躍するクリエイターならではの話に聞き入りました。また、ツールはオンラインカンファレンスツール「Remo」を活用。Zoomと違い能動的に空間を移動できる会議ツールにより、離れた場所にいても一体感を醸成できるよう工夫をこらしました。

こうした新潟県全方位を対象にした働きかけは、DERTA単独では限界があります。今後も志を共にするパートナーの方々と、共創をつづけていきます。

・新潟県が推進する「デザイン経営」の取組支援、ポータルサイトリリース

DERTA、新潟県の「デザイン経営」推進に向けFigmaやNotionなどの最先端SaaS企業との取組を支援

「挑戦する人、企業が生まれる県」を掲げ、県内の起業・創業支援に注力した政策を展開する新潟県。新潟県内のクリエイターコミュニティを有するDERTAは「デザイン経営」やDXの実現を推進するための情報提供をサポートしました。

具体的には、「デザイン経営」情報集約ポータルサイト「新潟県デザイン経営ラボ」を開設。新潟県内の優良デザイン事例やその制作過程の知見などをまとめています。

本サイトは、「Figma」と「Notion」を活用し、開発時のコストを下げながら、運用面でも迅速な情報発信とコンテンツ更新のしやすさを兼ね備えたサイト構築を実現しました。

・小千谷市、図書館等複合施設のプロポーザル採択

新潟県小千谷市「図書館等複合施設整備事業情報環境構築業務公募型プロポーザル」の最優秀提案者に選定されました

2024年9月、新潟県小千谷市に図書館を中心としたさまざまな機能が融合する新しい複合施設の開館が予定されています。

DERTAは、地元・新潟を愛する技術やデザインの専門家たちが参画するプロジェクトチーム「おぢや複合施設プロジェクト共同企業体」の一員として本事業の情報環境構築業務公募型プロポーザルにて、最優秀提案者に認定されました。広義のデザインに強みを持つDERTAはコミュニティデザインを担当しています。

これまでご支援することが多かった分野にとどまらず、建築物やそこに付随するコミュニティ醸成にも携わる本プロジェクト。開館をぜひお楽しみに！

🔗小千谷市HP「図書館等複合施設整備事業」

3.研究所の立ち上げ📚

・コミュニティを軸とした実践研究をスタート

【DERTA研究チーム】デザインやコミュニティについての実践研究を始めます

誰もが普段、無意識的に関わりを持つ「コミュニティ」。DERTA自身、コミュニティを起点に創業した経緯もありコミュニティを事業の柱に据えています。

「コミュニティ」の性質、いま地域に必要な在り方やそのデザイン方法ー。これらを探求・研究すべく「研究チーム」を立ち上げました。DERTAが運営する「cos DERTA」などのコミュニティを分析対象に、コミュニティに関する学術研究も参照しながらコミュニティ運営の知見を研究しています。

研究内容は随時noteで発信していきます。
🔗DERTA 研究チームによる、コミュニティを軸とした社会のデザインの研究note

・デザイン関連のWeb図書館「D3 Lab Library」公開

DERTAの研究機関「D3 Lab」※1が、デザイン関連の知見を集めたNotion「D3 Lab Library」を公開しました。

「D3 Lab Library」では、「企業で行うデザイン」と「行政なども含めたパブリックな領域で行われるデザイン」の2つを対象に、デザイン関連の知見を収集しています。これらの知見を外部の人にも役立てていただけるよう公開していきます。

※1「D3 Lab」
DERTAでは、「D3 Lab」とは、デザイン・デジタル・DX（変革）などに関する社内の調査・研究チームを「D3 Lab」という調査・研究機関として再定義しました。「D3 Lab」は、DERTAが一方的に知見を共有するのではなく、みなさまと共に知を生み出していくコミュニティとして成長していく予定です。

4.「UPDATE LOCAL」の追求🌐

・新メンバーの参画による専門性の拡張

DERTAの扱う領域が広がるにつれてメンバーも増加！

2023年、DERTAには新たに6名が参画しました。中小企業支援、新規事業開発、プロジェクトマネジメント、アライアンス、コミュニティマネジメントなどを武器に持つメンバーがジョイン。DERTAとしての専門性を拡張する1年となりました。

また、2023年からインターン生の受け入れもスタート。DERTAメンバーの実践知を新潟の学生に伝えていくことにより、地域に形式知として根付かせていきます。

・「ものづくり補助金」に採択されました

DERTAが「ものづくり補助金」（ビジネスモデル構築型）に採択されました

令和元年度補正予算「ものづくり補助金」（ビジネスモデル構築型）に申請し、選考の結果、DERTAが推進する『地域に点在する地域の「デジタル事業者」と「中小企業」を繋ぐ共創プラットフォーム構築事業』が採択されました。

本事業では、社内にDXマネージャーを雇用することが困難な地域の中小企業向けに「DX人材教育プログラム（リスキリング支援）」「サービス立案支援」「事業計画策定支援」の３つを提供します。

点在する地域デジタル事業者を可視化し、地域の「デジタル事業者」と「中小企業」の接点を拡大し、共創や創造的な取り組みを増やすことで、地方のDXを推進していきます。

・J-Startup NIIGATAに選定

DERTAが新潟発のイノベーティブなスタートアップ企業として「J-Startup NIIGATA」に選定されました

新潟県が主導する「J-Startup NIIGATA」プログラムに選定されました。J-Startup NIIGATAは、経済産業省が2018年に開始したJ-Startupプログラムの地域版。イノベーティブなスタートアップ企業を集中的に支援し、スタートアップエコシステムの強化を目指すプログラムです。

代表坂井のコメント
DERTAは、今後も公的機関や民間企業との連携を強化し、共創コミュニティを「希望の物語が生まれ続ける社会装置」としてさらに進化させていきます。そうすることで、新潟から始まった私たちの取り組みを日本全国のさまざまな地域に広げ、より多くの地域社会に貢献していきたいと考えています。

・京都でのリトリート研修旅行

リトリート研修旅行で京都へ。

普段は基本的にリモートベースで活動するDERTA。新潟出身メンバーで構成されていますが、新潟のみならず東京や京都に拠点を構えるメンバーもいるため、この旅行で初めてリアルで顔を合わせるメンバーたちも少なくありませんでした。

美術館や歴史の建築物を見ながら普段はなかなか触れることができないメンバーの思想を垣間見ることもでき、日常の喧騒から離れて視座をあげ、語らうことができました。

・CEO坂井がNewsPicksに出演

CEO坂井がNewsPicks のトーク番組「NewSession に出演しました。『DX×コミュニティの先に“地域の未来“はあるのか？』をテーマに三星グループ岩田さん、Next Commons Lab Founder 林さんとのトークセッション。

📌見どころをピックアップ

- DX（Digital Transformation）はデジタル側にフォーカスされがちだが、トランスフォーメーションの方が重要なのではないか
- 地域でDXが進まない理由は、課題を感じづらい環境や身近な事例がないこと
- 今後、地域の方が可能性に満ちたイノベーティブな場所になることも十分考えられる

YouTubeでも閲覧できます。ぜひご覧ください！

2024年もよろしくお願いします🐲

以上、2023年のDERTAを振り返りました。ここまでお付き合いいただいた方、本当にありがとうございます。

2024年は、スクール事業とメディア事業の2つの新規リリースを準備中です。今年もDERTAは「UPDATE LOCAL」を胸に、地方に希望を配る存在になるべく邁進してまいります🤝