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てんやわんやの新生児期を終えて #育児日記

遅咲きの桜がすっかり青々となった4月の晴れの日、娘は生後1か月になった。

慣れない育児にてんやわんやする母はさておき、娘はスクスクと成長し、二重あごタプタプの乳児らしい姿になってきた。表情も豊かになったし、授乳時は乳首を自分で探して咥えられるようになった。こうやってできることが増えていくんだなぁ。娘がいるのが当たり前になった今も、「この子が私のお腹の中にいたなんて」と、不思議な気持ちになる。

ここまであっという間の31日間だった。ひと月前、妊婦健診を受けてそのまま入院となり、翌日に娘を出産。次の日から母子同室が始まり、退院後は実家で過ごした。授乳後ゲボっと吐き戻したり、鼻を詰まらせて苦しそうな娘を見ては不安になり、その度に対処法をググって試して、効果が出なくてさらに不安になるの繰り返し。次から次へととやってくる未知の難題を、とにかく1日1日越えていった。

肥立ちが良かったのは幸いだった。自分の心配をしなくていい分、育児に対して精神的な余裕が持てたと思う。陣痛には耐えられなかったけれど、やっぱりマラソンと登山をこなすだけの気力と体力は裏切らなかった。

娘が生後1か月の記念日を迎えたその日の朝、父の車に荷物を全て積んで1か月健診へ。成長順調のお墨付きを受けて、そのまま夫の待つ自宅に戻った。マンションの前に着くと、ベランダに私の布団シーツが干してあるのが見えた。娘と私が帰るのに合わせて、家中を掃除していたらしい。娘が過ごす場所の掃除はお願いしていたけれど、私のものまで洗濯してくれるなんて!夫は「思いのほか早く帰ってきたから、全然終わってない」と申し訳なさそうにしていたけれど、彼らしい気遣いがとにかく嬉しかった。

1か月になった娘と、パパ育休を取得した夫との家族3人暮らしが、いよいよ始まった。きっとあっという間のかけがえのない時間、大切にいつくしみながら過ごしたいと思う。

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