雑記1068「やるっきゃナイト」

またネタが全然ないんで、また糸井さんとこに見に行ったら、またたまたまいいこと書いてあった。

近頃の耳からの「学び」は、「心」にではなく、そのまま「口から出す」ものになってるよね、と、紀元前の書物にあるのを知って、どひゃー、ネット関係なく、いまと同じなんですね。
「そんなにたくさん知らなくていい」と覚えておきます。

ほぼ日刊イトイ新聞「今日のダーリン」より

オレなんかもう…ってか、だいたいの人がそうだろけど、クソみたいな情報のクソみたいな情報量に辟易してると思うんだけど、紀元前からそんなことを思ってる人がいて、オレもどひゃーってなってる。

「そんなにたくさん知らなくていい」、たしかにその通りだよねぇ。
オレの好きな著名人とか作家たちは、名指しこそしないけど、やっぱりそっちサイドの人間を快く思ってないだろなぁ、なんてことを仄めかす発言をしてくれてオレはご満悦だ。
そんなことで満悦してたくもねーんだけど、やっぱオレだって「やっぱそうだよねぇ」と安心したいんだな。いま書いてて思ったけど、安心する必要なんてまるでねーんだけどな。やることだけやってろよ、オレ。

そのまま「口から出す」もの、これはホントよく言ったもんだねぇ。
「こいつ、自分の芯のところが納得してからそのセリフ吐いてんのか？」って思わされることが生きててホント、多い。聞きかじったことを横流ししてるだけなんだろうなーって思っちゃうんだよね。
だからかしらんけど、昔爆笑の太田を嫌いだった時に、心霊ロケで平将門の首塚にドロップキックしたってのを知ってちょっと見直したんだよね。へーぇって。

いまYouTuberがそんなんしてたらそれはまた辟易するんだけど、心霊ロケでそういうことするってのが、なんだか良くってさ。何がどう良いのかは言いようもないんだけど。
で、今度そういう芸人ばっかりになったらまたそれも辟易してたろうな。

時間もないんで無理くり括っちゃうけど、オレ、そのドロップキックって結構「学び」成分入ってると思うんだよね。
他のヤツがなんも考えんと「いや～、それはたたりが～」なんて言ってるとこにだよ、「そんなもんがあるんだったら祟ってみろよ」ってことだと思うんだよね。
これまったく勘でしゃべるけど、別に太田は不敬極まりない思想じゃなくて、実践のほうに重きを置いてたんじゃないかなぁ。祟られるのか知りたいっていうかさ。そんなもんクソくらえって思ってるのも当然あるんだろうけど、少なくともあとであっちで将門と仲良くなるのは盲信してる（盲信すらしてないんだが）パンピーどもよりも、太田のほうだろうと思うんだよ。あん時は蹴っちゃってゴメンね～なんつってさ。

オレも自分でオトンの戒名付けたから、ちーたぁわかるんだよ。
いや、最初はだいぶ迷ったで。あーいう時はもう震え上がっちゃってるもんだからさ、自殺だから余計にさ（笑）　なんかそういう目に見えない呪いみたいなもんが日々刺さって来ちゃうんだよね。思考停止になるわさ。あれは普通の人がつけ込まれるのもわかるわ。

だけどよく考えたらさ、いや待てよと。なんで坊主に金払って、オトンのあの世用の名前を付けてもらわなあかんねんって気づくじゃんか。オレは歌作るぐらいだから当然思うわな。相手は作り手の素人やろ、と。ま、オレも素人だけどさ。
だけど「ホントにこんなことしてええんやろか」は結構あってさ。そりゃあるわさ。それって坊主相手だけじゃなくて、自分の中での心霊観、もっとデカいのは、まじないの類によって遷都までしちゃうっていう、昔のみなさんのその強烈な思い込みというか常識というか、そんなものとさえ相対するわけだからさ。

そこでこのおっちゃん、こう考えましたよ。
もし宇宙に神仏心霊の類が無いなら、誰がどうテキトーに戒名付けようが、オトンはあっちで不利益にはならん。ってか、そんなこと自体が無い。
もし神仏心霊の類が有るなら、あっちにオトンも居るんだから、当然どこの誰かもわからん坊主に名付けられるよりもオレが命名したほうが喜ぶだろうっていう寸法さね。どや。
しょうもない儀式を考え出した側にとっちゃー、ダブルバインドだわな。どっちに転んでも命名権はないんだ。ざまぁみろ。

宗教全体もだけど、戒律の多い宗派、特に嫌いやわぁ～。人にあれせいこれせいうるさいねん。
自分に湧いたワガママを抑えつける人ばかりになると、我田引水マンばかりになるんだよな～。その見分けのつきにくい微妙な差はどこにあるんだろな。

あぁ、近視眼的過ぎるってことなのかな。自分から時間的にも空間的にも。

――――――――――――――――――――

【今週の過去分オリジナルソング】