見出し画像

雑記1008「左右に引き千切れそうです」

もう何度目だろうか。
PCのブックマークのいちフォルダに溜まっていくエロ動画サイトへのリンクたちを消すのは。


昨日もそのまんまのリンクフォルダ名「エロ」を消した。
たまーに、自堕落なオレの中で生き残る本当のオレが「うぉーっ!」となって、突発的断捨離の発作がやってくる。

たまにと言ったけど、もうオレのPCの(もちろんスマホでもだ)ブックマークにエロ動画が入ることはない。二度とない。昨夜も誓ったが、今朝もここで誓わせてもら…いーや、昨日の自分の中だけでの誓いが破られる不安からではない。決して、ない。単なる報告だ。そんな報告いらんか。さよか。

で、インスタを見るのもやめた。
ベッピンさんや赤ちゃんや子猫やエロいのや筋トレ動画を見ては「いいね」してたけど、それもやめた。音楽のアウトプットにしか使わない。

そう決めたあと、たまたまXを見てて敬愛する前田裕二社長のポストが刺さった。というか、オレを変えはじめることになった。

「締切」というのを、愛や情熱と同じぐらい信じてる、というのだ。

彼とはクソ僭越ながらも魂の方向性だけは異様に合う。行動力以外のほぼほぼが合う。
で、オレは締切というものを疎ましく思ってた。夢に締切をつけて、もし叶わなかったらどう生きればいいのかって。ま、逃げなんだけどね。

この歳になって、それでもぼんやりと持ってた夢を諦められずにいて、というか、諦めたり趣味でやるという概念がわからなすぎて、どうしたらいいのかと藻掻き続けていた。頭と心の中だけのできごとだけどさ。

退路と道幅がなくなるイメージしかない。「音楽」のニュアンスが「人生」のニュアンスに近づいてきてしまった。日常は嫁のおかげで幸福の絶頂にありながら、オトンが自死こいたあの頃以上に毎日死を隣に感じる。
漫画家になるのに全力を掛ける友人が「幸福と絶望は相殺されることがない」と言ってたんだけど、その言葉がわかりすぎて余計に死に場所を探すようになった。
もちろん、具体的な場所と方法という意味ではない(笑) どう死にたいのか、をだ。

不定愁訴があるわけでもないし、こんなに赤ちゃんみたいな笑い方を毎日する大人もいないだろうし、幸福を自認する過去もない。
が、絶望は別なのだ。それはもう最高潮なのだ。だけど、オレの本能は「これでいい」とも思っているみたいだ。


前田氏は言う。
「誰にとっても、愛と情熱がいつもちょっと足りない世界だからでしょうか。人はわずか1gのそれらを受け取るだけで、意外とズシッと重みを感じるでしょう。つまり、軽くても重く捉えられるのが愛と熱です」と。
だからこの世界には上っ面の優しさが横行していますね、と。
だが、締切は見せかけることはできず、とても具体的で絶対的でホンモノだという。ひとたびその日が決まれば、残酷なまでにその本番の日は来てしまう、と。

3時間しか寝ないガンバルマンの代表みたいな彼でさえ、「愛や熱や志や思いやりではまったく動けない時も、悲しいほどに、締切では動く」という。
これ、当たり前と言われればそれまでなんだけど、ここまで言語化してくれた人もいない気がするんだよね。
想いの大きさ、初志、死ぬ気のやる気、そんな目に見えないものを、人様に見せられないものを、この物質界で保ち続けるなんてのは神業に等しい。だから、決めて、それを言葉にする。それが締切なんだね。


武田鉄矢と徳永英明は好きな人たちだけど、彼らがまさにそのやり方で芸能の世界に来た。夢に締切を付けたふたりだ。
何十年も前にそのことは知ってたけど、それだけは認められずにいた。だって締切を付けて、それが叶わなかったらどうしたらいいのさ。

他の人は知らんけど、とてもじゃないけど、その目に見えない夢を見ずに生きていく力はオレの中のどこにもない。オレの周りの人間には悪いけど、生きていく意味もない。もちろん自殺する可能性はオトンが死ぬ前よりもずっと低い感じだけど、それは自死の宿命を閉ざしただけであって、生きる道を閉ざすことを閉ざせるわけではない。
実際にはどうなんだろうな、たとえじゃなく、廃人のようになるんだろうな。

そんなオレにだよ、締切など定められるわけもない。80になったって「叶うかも」って、ウソでもいいから思ってないと、80まで生きられるはずもない。
それはオレにしかわからない感覚だ。熱湯に手を突っ込めば誰でも手を引っ込めるように、そういったレベルで、無理なのだとわかる感覚だ。

が、前田氏の言葉でようやく追い詰められてきた。
このままでは人生が永遠にあると思って生きているのと同じで、「締切は要るよ」っていうのは、「人はいつか死ぬ」っていう、もはや目に見えないレベルにあると思ってしまっているまだ来ぬ出来事を、本当の出来事だと早めに突き刺してくれることだ。


前田氏は最後に言ってた。
「締切の最高なところは、泣いても笑っても、その日がくれば苦しみが終わることです。期間限定の苦しみを設定することが実は一番その人に幸せをもたらすなんて、神様によるこの世のルール設計は皮肉だなと、ふふっとなりました」
って。

そう思う彼がすごいのはもちろん、同じように思うオレもまだ遅くはないって思えて打ち震えた。
思えたかどうかは、どうでもいいんだけどね。物質化させていくさ。


今週の宣伝過去曲は違うヤツにするつもりだったけど、やっぱりこの「転轍期」に変えます。
これ、結構、煮え切らない背中を押してくれると思います。
自分も歌詞見るたびに、過去の自分にケツ蹴り上げられまくっております。

今日はじかにも貼っときます。


大枠の夢と期日は内緒です。気が変わった時以外は。
細かいやつは都度都度設定して生きて行きます。
次は3/1の卒業ソングアップ。こないだ言ってからまったく進んでない。もう挫折するのかオレは…
いーや、しないっ! いーや、しないっ!




――――――――――――――――――――

【今週の過去分オリジナル曲】




サポート大歓迎です! そりゃそうか!😆 頂いた暁には、自分の音楽か『しもぶくりん』への「やる気スポンサー」としてなるべく(なるべく?)覚えておきます✋ 具体的には嫁のさらなるぜい肉に変わります。