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生きろ

9月1日。
二学期の始まりであるその日は、1年間で未成年の自殺者が最も多い日。コロナ禍の影響を思い昨年のその日を多少なりとも案じていたが、意外にも例年より減って安堵していた。

が、昨日のニュースがそれを覆した。昨年の全国の小中学生と高校生の自殺者数は前年比41.3%増。過去最多を更新してしまった。文科省は「新型ウイルスの感染拡大による社会不安が影響した可能性がある」としている。

一旦は減ったと思われた数字が前年の1.4倍にも膨れ上がってしまったのは、昨年は踏み止まれた子供たちがずっと家にいなければいけない状況に晒されているというのも大きいだろう。著名人の自殺が相次いだこともあろう。

家にいなければいけない状況というのは、外出できないストレスという意味ではない。世の中には想像を絶するような毒親もいて、子供たちが彼らと分断されていられる時間も減るということだ。
実際、このニュースサイトのコメント欄に「なんで早く帰って来るんだ」と足蹴にされる、という書き込みもあった。親の免許制度を願い出たくなる。


ニュースを知った途端に今日のnoteはこのことを書こうと思った。
それはきっと子供たちに向けて、
「生きてさえいればなんとかなる。家出してもいいし、他の年代に比べた学業の遅れだって大人になればいくらだって取り戻せる。ホントに狭い枠内での出来事なんだから。どうか気づいてくれ」
という思いを1mmでもいいから公の場に晒したかったからだ。

コメント欄にも、まだ見ぬ若人を励まそうという同士たちが何人かいた。「大人の自分たちがこんな国にしてごめんなさい」という心ある書き込みもあった。
だが、それらいくつかの似通ったコメントと、今書いている自分の言葉を見て、「あぁ、本当に口だけだなぁ」と痛感してしまった。
通過した者には物理的にも時間的にも狭い枠と映っても、本人にとってはそれが全身全霊の判断なのだから。

子供たちに寄り添う『脳内の』自分は確かにあれど、数分後にはもう忘れている。居ても立っても居られず、命のホットラインに問い合わせて相談員になるという気概もない。自殺者の遺族とは思えない冷たさだ。

さりとて、こんなところでいい大人が自責の念に駆られていても仕方がない。今日も明日も明後日も、目の前に来た人に少しでも情愛を持って当たるほか、やれることはないのだろう。


魂の救済を求める子らがこんなところを見るとは思えないが、厚労省のサイトに載っていた電話相談窓口の一覧を載せておく。



「こんな国にしてごめんなさい」と書いた人。
口だけだと言ってしまったが、敵視をしているわけじゃない。自分からもそれはやっぱり染み出てくる感情です。

子供たち。
もし、電話はできそうにないけど、見も知らんオッサンにブチまけられそうな心のよどみがあるなら、コメント欄に何か書いておいてください。
一緒に考えよう。




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