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毒ガエルを飼うの?

 カラフルな色に惹かれて、ヤドクガエルをペットとして飼う人が増えているそうです。

 ヤドクガエルにはカラフルな色をした様々な種類がいるます。ヤドクガエル属の原産地は、北米南部から中南米にかけて、低地の熱帯雨林から高山の雲霧林に分布します。また、ハワイ・オアフ島にも害虫駆除の目的で移植され、帰化生物として繁殖しています。

 体色は種類によっては鮮やかで、毒を保有することを示す警戒色と考えられています。なかには弱毒種なのに体色の派手な種も存在するようですが、これは強毒種に偽装した擬態とされています。毒はアルカロイド系の神経毒で、20μgで人間の大人を死に至らしめることもある猛毒です。ヤドク(矢毒)ガエルの名称は、かつて先住民が同種のカエルから毒を抽出し、吹き矢に塗って矢毒とし、狩猟等に用いたことが由来となっています。

 ヤドクガエルは有毒種のため、ペットとしては敬遠されていましたが、種によっては飼育も易しいので、飼育下での繁殖例が増えたようです。そのため、毒を持たない繁殖個体が流通し、派手な体色からペットとしてのヤドクガエルの人気が高まっています。ただし、毒を持たないとされる繁殖個体も、100%安全ではないので、なるべく素手では触れない方が良いようです。

 ポケモンにもヤドクガエルがモチーフの”グレッグル”がいました。得意技はやっぱり毒に関係した”どくだまし”です。

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