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注目!! スーパーカーを自作する動画

私が高校生だった頃、”スーパーカーブーム”が起きました。キッカケは、週刊少年ジャンプに連載されていた『サーキットの狼』でした。サーキットの狼には、ランボルギーニ・カウンタックやフェラーリ、ポルシェなどの高級外車が出てきました。もちろん、実物は見たことがありませんでした。

スーパーカーには決まった定義はなく、広辞苑では「高出力・高性能で、特徴的なデザインのスポーツカー」と説明されています。別の辞書・大辞泉では「性能・美しさ・装備のよさ、価格などで並の自動車を超えた車。スポーツカーの中でも特に大型、強力で、手作りに近いもの」と説明されています。

スーパーカーの具体的な条件としては、1)最高速度が高いこと、2)エンジンの搭載位置がミッドシップであること、3)2シーターであること、などが挙げられますがこれが全てではありません。しかし、タイトル画のカウンタック(Countach)は間違いなくスーパーカーでしょう。カウンタックは、イタリアの自動車メーカー・ランボルギーニが1974年から1990年にかけて生産・販売していたスーパーカーです。カウンタックの特徴は、扁平で低い車高と、独特なドアの開閉方法です。

ところで、このようなスーパーカーを自作する若者集団↓↓がベトナムいます。自作と言っても、”外見だけ似せたレプリカ”です。中身は市販の中古車ですから、大排気量の本物のスーパーカーとは性能が違います。しかし、その作り方がユニークなので、ついつい動画を見てしまいます。

スーパーカーの作り方は中々ワイルドです。緻密な設計図はありません。動画を見る限り、ベトナムの田舎町なので本物のスーパーカーを所有している人はいません。ですから、スーパーカーの形はオモチャ(プラモデル?)からスケールアップして決めています。

まずは、大まかな形を鉄パイプを溶接して作ります。この溶接も手慣れたもので、平気で素手でやっています。大枠作りが終わると、つぎは赤土粘土の出番です。彼らはパイプで作った大枠に赤土粘土を塗り付けて、精密な形状を作っていきます。次に粘土に後で剥がしやすいように、仮の塗料を塗りつけます。その後は、グラスファイバーと接着剤(硬化剤?)を使ってグラスファイバーのボディを作ります。

このあとは、大きなグラスファイバー製のボディを”切ったり貼ったり”して少しづつ仕上げていきます。とにかく、臨機応変と言うか”行き当たりばったり”で次々と仕上げていきます。純正部品は入手が困難でしょうから、無い物は全て自作です。ダマしダマしのようなやり方ですが、自動車の構造が理解できていないとできません。彼らには職人の様な基礎的技術が身に付いています。

彼らは”自称・スーパーカー”を作っているのですが、まるで原寸大のプラモデルを作っているように見えました。日本にはガンダムのオブジェが各地にありますが、彼らに依頼すれば”動くガンダムのレプリカ”が作れるかもしれません。

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