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超私的グルメ(28) 手作りミルクセーキ

昨日、暑かったのでカキ氷を食べようと思い立ちました。しかし、子供たちの反応はイマイチでした。すると、「ミルクセーキが食べたい!」と一人が言ったので、ミルクセーキを作ることにしました。

『ミルクセーキ』と名前が付いた食べ物には何種類かありますが、ここで書いているのは”長崎風のミルクセーキ”で、卵・砂糖・練乳にカキ氷を入れてシャーベット状にした食べ物です。味は違いますが、食感はマ〇クシェークみたいな感じに近いと思います。

関東ではあまり一般的ではありませんが、西日本、特に九州ではある程度認知度があります。このミルクセーキは、長崎市にある九州最古の喫茶店『ツルちゃん』が考案したスイーツで、暑い夏に涼めるように開発されたものだそうです。長崎では、名物スイーツとして今でも親しまれています。

私が初めて食べたミルクセーキは、自宅で食べた”手作りミルクセーキ”でした。小学1年生の夏休みだったと思います。ある日の午後、母から「ミルクセーキ(?)を作るから、氷を買ってきて」と言って、ボウル(ナベ?)とお金を渡されました。当時は家庭に冷蔵庫が普及していなかったので、今のように自宅で氷を作ることは出来ませんでした。私は”ミルクセーキ”がどんなものかもわからずに、しぶしぶ近くの食堂に氷を買いに行きました。

氷と言っても固まりではなく、”シロップ無しのカキ氷”です。値段は覚えていませんが、50円程度だったように思います。”のカキ氷”を持って帰ると、卵(卵黄)・砂糖、練乳で作った”ミルクセーキのもと”が準備されていました。あとは、氷と混ぜ合わせるだけです。タイトル画のようなサクランボは乗っていませんでしたが、”謎の食べ物である”ミルクセーキが、透明なガラス容器に入れられて目の前に現れました。

恐る恐るスプーンで口に運ぶと、練乳のミルキーな風味と甘さで、ノックアウトされました。「うめ~!」。ミルクセーキは数えられるくらいの回数しか食べていませんが、この時の感動は半世紀経った今でも忘れられません。母から詳しいことは聞いていませんが、たぶん友達かご近所さんからレシピを習って、気まぐれで作ってみたくなったのでしょう。

昨日食べたミルクセーキは、自分の記憶にある勝手なレシピで作りました。手順(2-3人前)はこんな感じです。新鮮な卵(2個)は卵黄だけを使います。そこに、砂糖(大さじ2)、練乳(大さじ2)を加えてよくかき混ぜます。ここに、カキ氷を投入して混ぜれば完成です。卵クサさを消そうと思えば、バニラエッセンスを加えても良いでしょう。

適当な作り方の適当なミルクセーキは、そこそこの味でした。しかし、何となく記憶している味と”どこか違う”ことに納得がいきませんでした。よくよく調べたら、練乳が”低脂肪タイプ”のものでした。「そうだったんだ~」と妙に納得しました。ミルクセーキを作る際のおきてその1『練乳は高脂肪タイプを使うべし!』。

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