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孫子の兵法と関根勤さん

孫子そんし』は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家・孫武の作とされる兵法書です。古今東西の軍事理論書のうち、最も著名なものの一つで、紀元前5世紀中頃から紀元前4世紀中頃あたりに成立したと推定されています。

『孫子』以前は、戦争の勝敗は”天運に左右される”と考えられていました。命がかかっているのに、運任せというのはどうかと思いますが・・・。そこで孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化して、書物で後世に残そうとしたようです。

こうして後世に残った『孫子』は、”孫子の兵法”として語られます。その兵法の極意は、以下の7つに集約されるらしい。

1)彼を知り己を知れば百戦して殆うからず。
2)主導権を握って変幻自在に戦え。
3)事前に的確な見通しを立て、敵の無備を攻め、その不意を衝く。
4)敵と対峙するときは正(正攻法)の作戦を採用し、戦いは奇(奇襲)によって勝つ。
5)守勢のときはじっと鳴りをひそめ、攻勢のときは一気にたたみかける。
6)勝算があれば戦い、なければ戦わない。
7)兵力の分散と集中に注意し、たえず敵の状況に対応して変化する。

兵法の極意?

昨日の朝、NHKのニュース番組を見ていたら、ニュースの後にタレントの関根勤さんのインタビューがありました。特に期待もせずに聞いていたら、関根さんの生き方が『孫子』に沿っていることに気付きました。

まず、関根さんは自分のことをよくわかっています。関根さんは言います。「自分は背が高くないし、ハンサムでもないし、頭も良いわけではない」。しかし、関根さんはネガティブに自己分析しながらも、自分の興味には貪欲です。自分の好きな物には、徹底的にこだわります。モノマネでは王道の歌手のモノマネではなく、誰もやらない千葉進一さんや大滝秀治ひでじさん(タイトル画↑↑)のモノマネをやります。関根さんのモノマネは、前述の項目3)と4)に基づいています。

具体的なインタビューの内容はここでは書きませんが、インタビューへのユーモアに溢れた答えの一つ一つに、孫子の兵法が隠れているように感じました。ひょっとすると、関根勤さんは孫子の生まれ変わりなのかもしれません。

随分前に、ウド鈴木さんが関根さんから頂いたアドバイスの話をしていました。関根さんのアドバイスは簡単にいうとこんな感じでした。「ウドちゃん・・・、最後は人間力だよ」。人間力に溢れた関根さんのセリフだと、説得力があります。

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