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(004) 2023年の振り返り(その他の本編)

何をもって「その他」とするのか。考え始めると分類の沼にハマってしまう。ここはいっそのこと、割と明確な小説などの文芸、コミック以外をその他でくくっちまおう。


2023年に読んで印象に残った、その他の本のリスト

  • 『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』
    片岡大右(集英社新書)

  • 『江戸とアバター 私たちの内なるダイバーシティ』
    田中優子・池上英子(朝日新書)

  • 『改訂版 二笑亭綺譚』
    式場隆三郎(中西出版)

  • 『人類冬眠計画 生死のはざまに踏み込む』
    砂川玄志郎(岩波科学ライブラリー)

  • 『沖縄の生活史』
    監修・石原昌家、岸政彦 編・沖縄タイムス社(みすず書房)

  • 『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』
    坂本龍一(新潮社)

  • 『坂本図書』
    企画/原案・坂本 龍一, 監修・空里香(バリューブックス・パブリッシング)

  • 『翻訳者による海外文学ブックガイド2 BOOKMARK』
    編・金原 瑞人、三辺 律子(CCCメディアハウス)

  • 『IMONを創る』
    いがらしみきお(石原書房)


片岡大右『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか 現代の災い「インフォデミック」を考える』

2021年にコーネリアス・小山田圭吾が過去のいじめ発言により、2020東京オリンピック開会式音楽スタッフを辞任することになった。
このことについては過去に記事で書いた。

それはさて置き。
その「いじめ」があったのかなかったのか、どのように世間様が醸成されていったのかを追った本。現代の病についての本でもある。

坂本龍一『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』、『坂本図書』

2023年3月23日、闘病の末に坂本龍一が亡くなった。
YMOファンであり坂本龍一ファンでもある私にとって、1月11日の高橋幸宏の訃報もあって大ショックだった。

私設図書館(と言っていいのか?)坂本図書にはいずれ行きたいと思っている。

『翻訳者による海外文学ブックガイド2 BOOKMARK』

見開き2ページで翻訳者自身が訳書について書くブックガイド。
内容はもちろん、美術展覧会の図録のような趣きで楽しい本だった。
まだ十分に活用はしていないが、読む本に困ったら参考にしたい。

『IMONを創る』

2023年最後に読んだ本。
書店で復刊されているのを見かけて即買い。書店で西加奈子『くもをさがす』を見かけるたびにこの本が何故か頭に浮かんでいたのだが、共通なのは“も”と“を”だけ。なんとなくタイトルの手書きっぽいところも似てるか。 オビのぼのぼのが言ってるとおり「スゴイ本」である。

IMONというのは人間のOSみたいなもので、本質は成長にあるという。ずっと冗談みたいなことを書いているのだが、現代から見るといかに先見があったか。

ぼのぼのに代わってもう一度言わせてもらおう。スゴイ本だと。


2023年読書の振り返りは一旦これにておしまい。

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