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新たなSNSに登録するか否か わたしの判断基準。

下戸の暮夜とは
夫なし、子は独立。
酒の飲めない40代が、ひとり過ごす昼夜を綴る生態エッセイです。
主に家族の話・・・になってます。
※お酒の話ではありません。


わたしの大好きな YouTuber が Clubhouse に登録していると知った。


ここ数日で得た情報を繋ぎ合わせてみたところ、ソレ はどうやらSNSの名前だということが分かった。

コミュニティーで繋がるSNS(※)
140文字で発信するSNS
顔写真と実名での登録が必須なSNS
画像メインのSNS
もういよいよ手がないだろうな、と思っていたが

新しい ソレ は、音声配信SNSだという。
その上、原点回帰(※)の招待制。


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知り合ったころポケベルを持っていた夫は、長女が誕生した
1997年
には携帯電話を持っていた。
産後の手伝いに来た実母が、産院での退院準備中に「夫君のケータイかと思った」と言って、テレビのリモコンを持ち帰ろうとしたので、よく覚えている。

「新しい」「有名」「高い」そんなワードに飛びつく夫。
そのたびため息をついていたわたしだったけれど、それから数年たったパートに出るタイミングに携帯電話を持つよう言い渡された。
当時でも時代遅れのPHS(確かメールもできなかった)を選んだのは、今思えば「トビツキオット」への抵抗だったのだと思う。

そもそも「今までなくてもやれたのに、なぜ持たねばならぬのか!喝!!」
平成をしばらく過ごしても昭和頑固おやじスタイルを保っていたわたしが、電話以外のものどころか、知らない誰かとコミュニケーションをとりたいと思うわけがなく、の、はず、だったのだが・・・


2008年 
人生初のSNS mixi に参加した。
なぜ明確に覚えているかというと、その年にあるバンドを好きになったのだ。

その日から、イヤホンが身体の一部になった。

子供も小学校中学年と手がかからなくなっており、没頭するための環境が整っていた。
なによりそれは、隣に住んでいる義父母の家から聞こえる生活音を消してくれた。

あるとき、近所に住む義妹に
「mixiはコンサートのチケットも売買できるんだよ」と教えられ、昭和頑固おやじは、一瞬で現代にタイムスリップした。


その後 娘の反抗期 受験 わたしの就職 離婚 引っ越し 
大きなイベントや環境の変化がありながらも、バンドへの興味は衰えず

Twitter
facebook
Instagram
への登録は、1ミクロンの躊躇もなかった。
遠くのofficialより、SNSのファン。
情報のスピードが公式発表より早いことも多々あった。
「公式さん、しっかりしてよね」なんて言い合うことで、ファン同士の結束はますます固くなる。
 


新曲の感想
歌詞の解釈
セットリスト
LIVEのMC
アンコールで着た服
MVの撮影場所

スクロールでかき集めたエピソードの数々に
大好きのかわりに「いいね」をクリックした。


子供が独立し一人暮らしになった45歳のころ  ふと 
「この人たちの音楽が好きなだけの自分」「受け取るだけの自分」
でいる50代のわたし を想像してみたら 


ーーーーー なんか違う  そう感じた


2018年
バンド活動しかしてこなかったヴォーカルが、ソロ活動を始めたのを機に
ファンクラブの更新をやめ、LIVEチケットの入手が困難になる状況を作り、無条件に聴いていた音楽の垂れ流しをやめた。

iPodを手放した耳に聴こえてきたのは
鳥の鳴き声、台所でお湯が沸く音、いつもあった暮らしの音。
新鮮で気持ちが良い。

義父母の家から聞こえてきた生活音は、もうなかった。


1日の大半を消費していた音楽鑑賞、テレビ鑑賞、情報集め。
やめてみたら、その時間は一体どうなるんだろう?

SNSをほぼミュートにすると、当たり前だけど変化のないアプリを開く時間が圧倒的に減った。


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2019年 
夏が終わる頃、手荒れ対策のオイルフリー自炊を始めた。
制限の多い食事ではあるが、腸をきれいに保つことでアレルギーを改善する。
レシピを求め、図書館へ通うようになった。
適度な運動も必要と、ゆるいヨガを始めた。
料理の記録を残すこと、そんな発信が誰かのためになればと、noteに献立写真をupしはじめた。
やはり情報が自動的に入ってきてしまう状況を作らないようにするため、フォローは最小限にした。


これまで、体調が悪くなれば身体に良いと言われる食べ物を追加しようと情報を探して混乱し、全く別の場所に着地したり振り出しに戻ったりしていたけれど、新しい食習慣で

「足りていない」以外の考え方
「足し続ける」以外の解決法があることを知った。
これを情報にも応用して、思考の滞りも解消されている気がしている。
だから

情報も食事も、スムーズに出せる分だけ

これがわたしの判断基準です。


と、言っても、

誰からも招待を受けていないんですけどね。

画像1

オイルフリー自炊の様子。


ではまた次回。
素面の夜に。

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