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誰かと向き合うことは己と向き合うこと:「ありがとう」について考える③

このマガジン 〚 RELAX OPEN ENJOY 〛 は
人の感情に敏感(HSP気質)だった初老女が おはようからおやすみまで己を見つめることで
自分に対する愛と信頼を取り戻していく過程を、余すことなくnote化したものである。

このnoteは

からの続きです。

登場人物
わたし:ibitsu
だーさん:今年6月、ある本屋のイベントで知り合った同世代異性の友人。
興味のあることが近いので、月1~2回外や我が家で(外遊びはお金がかかるので)遊ぶようになった。


このところぐるぐると考えてしまい「だーさん」に会うことに、後ろ向きになっていた。

「いつもわたしから挨拶しているけど、しなかったらどうなるんだろう?」
「また ” ありがとう” って言われなかったらきっと嫌になっちゃうな。」
「いただきます ごちそうさま 当たり前だよねぇ?」

会ったらいちいち見張ってしまうんじゃないか。
結局何も言い出せずに、嫌な気持ちの休日を過ごすんじゃないか。
と思うと憂鬱で
LINEで週1回程度していた互いの近況報告も、こちらからかは送れずにいた。

わたしが風邪をひいたこともあったし、ひとりで出かける予定が入ったこともあって、11月12日(日)「だーさん」が我が家に来ることになったのは、ひさしぶりだったように思う。


昼、いつものマーケット前で待ち合わせ。
店の壁に貼ってあるチラシを見ていたわたしの背中に「だーさん」が「こんにちは」と声をかけてきた。

「あ、あいさつした 。」

昼夜の食材を買い、家へ向かう。
昼食は鮭と塩もみきゅうりの混ぜご飯。
帰宅後座ることなくキッチンに立つわたし。
すると一度着席した「だーさん」が立ち上がって「何か・・お手伝い」という。

「お?」

これまでは立ち上がっても何も言わずこちらから「お手伝いしてくれるんですか?」と聞いていた。
が、この「こちらから」のタイミングが早すぎたのかも、とも思うことがあって今回は立ち上がっても声は掛けなかった。

焼いてあった鮭をほぐしてもらい、酢飯に混ぜてもらう。
その間わたしは汁物作り。

食卓に料理が揃い、席にについて何も言わずに食べ始めようとする「だーさん」に「あ!いただきます言ってなーい。うちも孫もいえるのにー。まったくぅー。」とわざとらしく言う。

わたしゃあんたのかーさんなのかーい?

食後シンクに下げてもらった器(前回から下げてもらうようお願いした)を洗いながら「家でも いただきます ごちそうさま(以前ごちそうさまを言わなかったので「片付けていいか分からないので言ってください」とお願いしてから言うようになった。わたしゃあんたのかーさんなのかーい?パート2)を言わないんですか?」
と聞くと

「そうですねぇ・・あえて言わなくても分かるっていうか(誰が)、照れくさいっていうか。恥ずかしいっていうか。
家族に・・言いますか?」

わたしは20代で親と、数年前に娘と離れているので
50代でずっと実家暮らしという関係性の、しかも男性(父親はあまり家にいず、男兄弟がおらず、子は娘だけのわたしには「息子」という存在のことがほとんどわからない)とはだいぶ感覚が違ってくるのだろう。


手は洗い物に集中して目線も落としたまま




「だーさんってご自身で気が付いているのかわからないんですけど
無表情っていうか・・表情があまり、変わらないじゃないですか。」







言っ ちゃった  。



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