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日日自炊自足【休みの食事 と 休みのこと】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

わたしの職場のゴールデンウイークは暦通り。
真ん中に平日3日をはさんで前半の3日、後半4日の合計7日。
先週の土曜から昨日の月曜までが前半3日間だった。
金曜日は仕事を終えてから家に戻りジムへ出掛けた。
予定のない翌日の天気はあまり良くなさそうだったので、帰りに飲み物や食べ物を買い込んでおこもり準備万端にした。
朝はのんびり起きて家の掃除や、連休があることでとっておいた季節の大物を洗濯したり、Amazonprimeで映画を見たり、事前の期待はなかったものの気付けばあれもこれもと観ていたドラマを消化したりした。

日曜日は娘からの誘いで外出。
5歳男児と2歳女児の子育てで疲れ切っている娘は「出掛けたいけど、行きたいところが分からないし探せない。どこでもいい。」というので、わたしがプランを組み立てることに。
はじめに新大久保を提案したけれど「新大久保は友達といつか行こうねと言っているから、別のところがいい。」と言われ再考。
わたしもこういうことを考えるの、得意ではないのだけどね・・。
いろいろ探し当日10時半、娘と待ち合わせ、のはずが
(子供らは週一休みの旦那さんとお留守番。)

娘は「早くひとりになりたい」と8時半には待ち合わせ場所に来て、ひとりスターバックスでお茶を飲んでいたそう。。(涙)
合流後電車に乗り赤坂へ移動。
ARK HILLSカラヤン広場で定期的に開催されている蚤の市へ。
ハンドメイドと言うには高い金額とクオリティーのアクセサリー、ファッション雑貨や服。
海外と言ってもヨーロッパ限定で買い付けてきたような、古着や古道具の店が屋外にのべ250店舗以並んでいるという。
それぞれの店主もおしゃれならお客さんもおしゃれ。

『え、このスプーン1個2500円!?』
田舎親子、驚愕をほぼ口パクの小声と目の開きで共有。
結局蚤の市では何も買わず、移動することに。
娘が「どこかへ行きたい」といったとき、わたしたちはたいてい夕食を食べて解散する。
だから、1日時間がつぶせるプランを考えなければならない。
しかし赤坂方面に興味を惹かれるものが見つけられず、電車で移動することにした。
しかし移動先はカフェは多いが、飲食店は少なめの印象で・・

できれば移動前に昼食を済ませてしまいたい、と店を探しながら歩くことに。
わたしも娘も歩くことが苦にならないので、地上で都営地下鉄大江戸線の駅をなぞり麻布十番、赤羽橋、大門と3駅歩く。
途中東京タワーを眺め、芝公園、増上寺をさらっと通りすがりながら、そろそろ足が疲れお腹も空いてきた。けれども、適当な店が見つからない。
足裏片方分の土地だって買えそうにない大都会で、飲食店が見つからないとは・・。
いや、あったにはあったけれど、オープンカフェで外国人カップルが犬を連れている店などには入れる気がしなかった。

結局チェーン店のような中華料理屋さんへ入り、冷たい麺をすすった。
そして港区の大門駅から電車に乗り、台東区の蔵前へ移動。
の、圧倒的安心感。
というのも数年前(けっこう前)、知り合いが経営するカフェで週末だけアルバイトしていたことがあるのだ。
通っていたのは1年ほどだったし、蔵前に個人のカフェや小さな雑貨屋ができて「東京のブルックリン」なんて呼ばれ始めた頃だったので、そこから街の様子も変わっているとは思うのだけど・・自分が港区にいるという違和感に比べたら、ねぇ?

蔵前(とその周辺)にはショッピングモールみたいなものはなくて、点在している小さな店を回っていく。
ただ通りすがっただけのお店もあるけれど
革製品のREN、文房具のカキモリ、透明書店、道具屋 nobori、未来の自分へ手紙が送れる自由丁、日本茶ブランドNAKAMURA、カフェ&ベーカリーchigaya 蔵前、古道具とカフェのIkoi.(憩い)、雑貨屋SyuRo、菓子屋シノノメ、チョコレートファクトリーとスタンドのダンデライオン、チェコ雑貨店&ギャラリーハーチェク、上野から移転したガラクタ貿易、納豆メーカーの直営店舗 納豆BAR 小金庵。などなど眺めながら、入店しながらひたすら歩いた。

自転車が欲しくなるなぁ。

歩きながら娘の話に共感し、なだめ、一緒に怒り、いや娘よりも激しく怒ったり、別の可能性を提案してみたり、自分の気持ちを伝えたり、映像や本で知ったことを共有してみたり、もちろんわたしも愚痴ってみたりしながら、1日中話していた。

実は先週「そろそろ気温や天気が安定してきたし」と、1年?会っていない母に「ご飯でもどお?」と連絡したところ「明日なら」と連絡した翌日の土曜日を指定され、まさかの返信に心の準備不足だったわたしは、予定もないのに「明日は難しいから、また日を改めて・・」と返したのだった。
自分で誘っておいて、それが想像以上に近い未来であると怯んでしまう。

水と草の境目に柵がないのがいい!

わたしと母 は わたしと娘 の関係性のようにはいかない。
今更何か言われるわけでもないのだけど、どうしても会うことが億劫に感じてしまうのだ。
だからこそ娘に嫌われないように・・ではなく、娘には同じを思いをさせまいと思うのです。
子離れできていないと言われればそうかもしれないけれど、わたしが反面教師にしている母の子育てから教訓にしたことは「甘やかして悪いこたぁない!」なのである。(子供の性格によるとは思います。)

話は戻り、その後蔵前から上野まで歩き、外国人観光客あふれるアメ横を歩き、娘の唯一の希望「アメ横センタービル地下食品街」へ。

階段を下りはじめるところから漂う、東南アジアの市場臭。(知らんけど)
中華や韓国食材、生鮮食品の店が狭い通路にぎゅぎゅっと並んでいます。
普通のスーパーマーケットでは手に入らない肉の部位や見たことのない魚に野菜、スパイスや調味料も。
面白さに何か買いたくなるけれど、パッケージの裏を見ても何にどう使えるものなのかさっぱりわからず、結局何も買わず退店。
18時ごろ上野を出て地元へ。あまりお腹がすいていなかったので、チェーンの居酒屋でおつまみをちびちび食べながらまた話す。
今振り返ればさすがに何をそんなに話すことがあったんだか。とは思うが。

20時ようやく解散し、帰宅。
翌日は朝から公園へ行くと決めていた。
日曜日あれだけ歩きながら心身ともに元気なのは、今が一年で一番好きな季節だからだと思う。いや
この季節が好きというよりも、この季節が一番体調が良い・・ということなんだろうなと思っている。
ずっとこんな初夏の陽気の土地や国に住んだら、わたしはずっと気分良くいられるのだろうか。

目的地は葛飾区にある都立水元公園。東京23区中最大規模の公園で、水域面積の多い水郷公園としての特色がある。
そう遠くない・・いやむしろ近いのにその存在を知らず、初めて出かけた。
目的の自転車を借りるため、レンタル開始時間を目指して出かけるも出遅れるが、無事に借りることができた。
2時間200円。

自転車で気に入ったスポットを見つけては、レジャーシートを敷いて横になる。家族連れが多いものの、敷地が広いことで静かな場所が残っている。
本を持って行ったけれど、鳥の声や水の音を聞いていたく目を閉じる。
風が気持ち良い。
飲食店やキッチンカーは思っていたよりも多くはなく、観光地化されすぎていない感じも良い。
この間花見に出掛けた新宿御苑(我が家から距離がある上に、入園料500円)は外国人観光客も多くうんざりするほど人がいた。
あちらが都会のコンビニエンスストアなら、水元公園は通路の広い田舎のスーパーマーケットという感じ。(この例えで分かってもらえるのだろうか??)

自転車を返す時間、まだお気に入りの喫茶店のランチに間に合いそうだと公園を出て向かった。

そんなゴールデンウイーク前半に名前を付けるなら「健全」すこやかで異常のないさま。
わたしにとって理想通りの連休の過ごし方であったな、と思う。

人に会う時間も一人の時間もあって、家にいるだけでも外にいるだけでもなく、都会へも自然へも触れ、ちゃんと食べてしっかり寝てそれなりの時間に起きて、食事を作ったり外で食べたりする。
なるほど。こういう連休の過ごし方をわたしは気持ちが良い、と感じるんだな。


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