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日日自炊自足【5月14日と15日の食事 と お母さんは「ごめんね」が言えない】

夫なし。子は独立。
自炊の習慣で自分の必要をみたす、50代ひとり暮らし。
アレルギー対策に 油をやめ(家にある油はラー油のみ)、お肉、乳製品、卵、小麦粉、お米や砂糖をなるべく減らした(い)食生活。

「家族のためのご飯」を卒業した献立の記録 と 自分を観察する日記。

【5月14日 夕食】
残りの
・小松菜 のお浸し(味付:醤油 鰹節)
・お弁当用に茹でておいたさつま芋 かぼちゃの塩煮(味付:酒 塩 みりん)に 市販の金時豆 を合わせたもの
and
・鰤 の塩焼き
・人参 油揚げ ひじき の煮物(味付:砂糖 醤油)
・えのきだけ のバター炒め(味付:バター 醤油 しそ)


【5月15日 有給休暇の朝食】
・ゆで卵 レタス ズッキーニの素焼き お弁当用に茹でておいたさつま芋 かぼちゃの塩煮(味付:酒 塩 みりん)のサラダ(味付:塩)
・ぶどう
・アイスコーヒー 


【豊島区立目白庭園】入園無料


【5月15日 有給休暇の昼食】
母、姉と池袋のベトナム料理店でランチ


【5月15日 有給休暇の夕食】
残りの
・人参 油揚げ ひじき の煮物(味付:砂糖 醤油)
and
・刺身
・納豆 しそ たらこ のパスタ

15日水曜日
母の日と、6月の母の誕生日を兼ね
母と姉と3人でランチに出かけた。

姉が平日休みの仕事をしているので、集まるときには週末休みのわたしが有給休暇を取ることが多い。

事前に母に何を食べたいか聞いてみると「ベトナムとかギリシャとか・・?食べたことのない国の料理を食べたい。」と言ったので、出かける前日にわたしが

・高田馬場のミャンマー料理
・両国のモンゴル料理
・池袋のベトナム料理
・池袋のインドネシア料理
・神田のモロッコ料理

を提案し、母の希望から池袋のベトナム料理店「フォーベト」へ行くことに決まった。(平日13時でも3組待ち。の結果・・非常に良かった!)

母が「池袋からなら一駅だから、目白庭園に寄りたい」といい、当日の11時にJR目白駅の改札を出たところで待ち合わせることになった。

朝、待ち合わせ時間よりも早い10時45分頃改札口に到着したわたしは、数日前に作ったグループラインに「ついてます」とメッセージを送った。
11時少し前、姉ひとり到着し「あれ?お母さんは?」と言う。

母と姉は同居しているので、てっきり一緒に登場すると思っていたわたしは「???」となる。
母だけトイレにでも行ったのだろうか?

「いや朝さ、わたしがシャワーに入ってたらドンドン!ってドア叩かれて『先にゆっくり行ってるね』って言ってきて、出たらもういなかったんだよね。」と言う。

続けて「それにしてもお母さんが家を出たのが9時半でさ、目白まで30分くらいだから早いなって思ったんだけどさぁ。もしかして自宅最寄り駅で待っているのかな?と思って、駅に着いたとき一応きょろきょろしたけどいなかったんだよね。」

わたしがグループラインに送った「ついた」というメッセージは、姉が見たという「既読1」から変化なし。

んーーーーーー。
家にスマホ忘れたな。

「先に庭園行ってるのかな?」など、あれこれ推理するも結局「あーでもスマホないんだもんなー(予測)」とどうにもならず、時間は11時15分に。
55歳の姉が「座りたい」と言うが、駅前にベンチなどなくカフェを探すと徒歩2分の場所にチェーンのサンマルクカフェが見つかり移動。

カウンターでアイスコーヒーを受け取り2階へ上がる前に一度、それからもちょこちょこ姉を店に残し、目白駅改札前に母を探しに出る。


姉と「12時に店を出て、会えなかったらふたりでベトナム料理食べに行くか。」
という結論に至りふたりで改札に向かうと
白地にオレンジの小花柄のブラウスに、黄色のパンツという女性がぱっと目に入った。
肩には赤い大花プリントの布バッグを持ち、白髪おかっぱサングラス・・の子供のような身長の「あれ」は・・どうしたって母だった。

こちらに気付かず改札に入ろうとする母に遠くから「お母さん!」と呼びかけること数回。ようやく振り向いた母はいたって冷静。

「どこにいたの!?」と言うわたしたちに
「11時15分まではここにいたんだけどねぇ。目白庭園行っちゃったのかと思って、行ってベンチで涼んでた。」

「わたしたち15分まではいたよ?(嘘をつくんじゃない)」

「だって(自宅最寄り)駅で待ってるって言ったのにM子(姉)来ないし。」

姉『出たよ』という表情でわたしを見るが、言葉にはしない。
同居も長いと、いちいち声に出さなくなるのだろう。

「庭園先に行くわけないじゃん。目白駅改札出たところで11時にって自分が言ったんだよ。」


「スマホ忘れたからさ。」


そうだと思っていたけれど、それ先に言おっか。

「いやだから〇〇さんはすごいよね。スマホ忘れて電話番号暗記しててさ、公衆電話から掛けたっていうもんね。」と、己の失敗は振り返らないシステム搭載の母。


うちのお母さんは、ごめんね が、言えない。
そういう母を反面教師に、わたしたちは突っ込まれたら即座に謝り、娘に気を遣わせないように孫の世話を焼き、心配かけまいと余計なことにはおくちチャック、を強化してゆくのだよ。


帰り、池袋駅で母が常に持っている通称ガラガラ(以下参考資料)

を持ち、階段を2・3段下りかけたところ背後から「あの」と声をかけられたので振り返ると、そこには母と同じようなガラガラを持った年配女性が立っていて

「ここをまっすぐ行くとエレベーターありますよ。」

と教えてくれた。
「わたしのガラガラも持ってください。」と言われるのかと思って「そら持ちますよ!」という準備をしていたわたしだったが
にっこりお礼を言ってそのまま階段を下った。

ガラガラ持ってりゃみんな友達。
わたしの老後もガラガラ持ってりゃ明かるい・・の、かもな。




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