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誰かと向き合うことは己と向き合うこと:「ありがとう」について考える⑪

このマガジン 〚 RELAX OPEN ENJOY 〛 は
人の感情に敏感(HSP気質)だった初老女が おはようからおやすみまで己を見つめることで
自分に対する愛と信頼を取り戻していく過程を、余すことなくnote化したものである。


このnoteは

からの続きです。
登場人物
わたし:ibitsu
だーさん:今年6月、ある本屋のイベントで知り合った同世代異性の友人。
興味のあることが近いので、月1~2回外や我が家で(外遊びはお金がかかるので)遊ぶようになった。



その後、雑談が苦手という「だーさん」と、練習もした。

まずわたしが「だーさん」の服を「そのシャツの色似合ってるね、服はどこで買ってるの?」と聞いた。
「だーさん」はどこで服を買っているのか、ということをその経緯も含めて(誰に勧められた〇〇という店)教えてくれて、それについてまた質問したりした。

そうして「だーさん」も同じように、わたしの服にぎこちなく
「その服変わってるね」
とコメントし
「それ褒めてる?」と聞くと慌てたように
「あ、あの、あんまり見たことない形だから・・」と言い
わたしが服の説明すると
「似合ってる」と言った。

わたしが「似合っている」と言われたのは



値下げされて1000円になっていた、GUのスウェット生地でできた羽織(寒さに耐えかねて重ねた、完全なる部屋着)だった。
それ褒めてる の か?でも

まー・・良しと しよう かー?


これは「だーさん」の練習のためでもあるけれど、
自分が心地良くいるため「ネガティブを伝える」の、わたしにとっての練習でもある。


帰り、駅まで「だーさん」を送る道すがら、食費をもらっていないことに気が付いた。今言おうか言えるか。それとも見逃して別れた後にLINEで送るか・・迷って

「あ、500円」と言えた。
冷暖房の効いた部屋で昼夜2食食べて、1日いれば何度もお茶を飲む。それで500円もらうことにした。(実際足りないが、我が家で会えばわたしには交通費が発生しないので、この金額設定にした。これを提案するまでもさんざん悩んだ。)

「だーさん」は「あっあぁ」と言って財布を取り出した、が
これもう2度目くらい。
「あのさー、こういうの「だーさん」から出してくれないと、わたし取り立ててるみたいで嫌なんだけどー。」と笑って言った。
すると「だーさん」は「でもあの、いつもちゃんと500円くずしてきてるんだ。」と答えた。


おい、その前に「ごめん だろ?」だし「それ当たり前」と まで は さすがに言えなかったし(本当はそう思っている。)
「だーさん」と外で食事をするときは常に全ての小銭を用意して割り勘に備えている、ということも言えなかった。

咄嗟になると、自分の主張がなかったみたいに見えなくなって
「ありがとう」やら「優しいね」なんて言葉が反射的に飛び出してしまう。

そんなこと、これっぽっちも思っていないのに。

それであとから「あー!あぁ言えばよかったー!」という本心と、相手を擁護しようとする「いや、でも待てよ・・」がぐるぐるする。
そういうことが重なって
「もうあの人に会いたくない」は加速する。


だから嘘をつかない。自分の嘘や本心に気付く。そしてちゃんと言う。相手が理解できるように、伝える。
という練習を重ね、伝えられた、伝わった、という小さな成功体験を自分に記憶させる。


敬語をやめて分かったことがある。
その方が要求が伝えやすくなった。ということ。

「500円忘れてます。」より「500円忘れてるよ!」
「ごちそうさまと言ってください。」より「ごちそうさま言ってないよ。」
敬語で伝えようとしていたころの深刻さが、今はない。



自分を観察して、より「楽にネガティブを伝えられる方」を選び、実践し比較しまた自分を観察をする。
それを 繰り返す。



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