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映画『市子』感想

Amazonプライムビデオで配信されています
2023年に公開
杉咲花さん主演、映画『市子』
感想です
(★あらすじ、ネタバレなし)




はじめに


監督の戸田彬弘さんが主宰する劇団が上演した
舞台「川辺市子のために」が原作の本作

映画をみていて
ホラー作品でもないのに
ドキドキした映画は、はじめてでした
それくらい
市子が強烈でした

ここから感想


川辺市子(キャスト;杉咲花)が失踪して
恋人長谷川義則(キャスト;若葉竜也)が
市子の行方を捜していくなかで
市子の壮絶な過去を知っていくという
ストーリーです

市子の過去を知り
それでも、長谷川に助けたいと思わせる
市子とはどんな女性なのか!!

この映画は題名のとおり
「市子」という女性を描いています


作中、市子を「悪魔」というふうに表現するセリフがあります

置かれた状況が市子を悪魔にしてしまったのか
生まれながらにして悪魔だったのか
もしくは
悪魔になる過程をこの映画は
描いているのか
そこは、捉え方で変わるのかな
と思いました

本当にいろいろと衝撃的な事が起こります

市子
人を惹きつける
何かをもっていて
意図せず
夢中にさせてしまい
市子の沼に落ちていきます


鼻歌を歌いながら歩いているシーン
市子の表情が、何とも言えない表情をしていて
市子の恐ろしさが際立っているなと思いました
そして
そのままエンドロール
えっ、ここで終わりなの!!
そんな終わり方でした

登場人物について



川辺市子(キャスト;杉咲花)

戸田監督
市子というキャラクター
どんな風につくりあげたのだろうと思いました

市子が、社会のなかでつくり出された
闇から生まれてきたように感じました


市子の母親
川辺なつみ(キャスト;中村ゆり)

市子との暮らしぶりや、親子関係など
そこまでくわしくは描かれていないですが
印象としては
身勝手な母親
異性に依存しないと生きていけない
そんな女性に感じました


高校時代同級生
北秀和(キャスト;森永悠希)
月子と名乗っていた頃の市子心を奪われてしまい
市子の秘密を知ってしまった事で
市子の運命に巻き込まれた人物の一人です

恋人の長谷川義則(キャスト;若葉竜也)
市子が情というものをはじめて感じた人
市子の沼にハマってしまった人物です


最後に



市子の過去
市子の生い立ち
育った家庭環境
生まれながらにして
いろんなものを抱えている市子
抱えているものを手放した時
生きなおそうとした時
何かが起こっていたように思いました
そして
そばにいる誰かを巻き込んでいく

過去にも
誰にも縛られず
市子として
生きたかっただけなんだろうな
とか

無戸籍
名前はあるのに
存在していないように育ったから
市子でいることにこだわるのだろうか
など

市子についてもっと
知りたくなってしまう映画でした

目を背けてはいけない
社会の闇を
市子を通して
目にしているようにも
感じる作品でした

Dekoo













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