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詩と暮らす 朝露に硝子の首飾りをかける蜘蛛の巣は 籬の茂みで、東雲のうすくめざめる時を待つ…
弾ける泡沫は玉響に ふるえる大気圏を抱き 百舌は泣く 失われた約束の梢に早贄を刺し…
事実のみを連ねた文字列があれば 夜の帳に閉じ込めよう 林檎の梢で 梟が金のまなこを回転させ…
変わらないものなど 何もない それは昨日の あなたの ねごと。 永遠に続くものなど まぼ…
花は あなたのうちに ある 花は わたしのむねに ある あなたと わたしの つぼみは ふ…
ある ところに 1本の小さな 若い木が緑の芽を 吹かせ陽の光を浴びて 少しずつ空をめざして伸…
朝ごはんのみそ汁がおいしかったとか。 庭のすみでクロッカスの芽が出たとか。 ロールパンみたいな雲を見つけたとか。 そんな なにげない毎日が くる日も くる日も 繰り返されて しあわせに つながっている ということを どうして人は あっさりと 忘れてしまうのだろう あたり前の顔をして そこにある 日々が いとおしい 人はひとりでは生きていけないけれど。 誰かのためになら強くもなれるんだよ。 ほら、耳をすましてごらん。 未来が 口笛をふいて 木立の向こうで 手まね
校門の前の坂道 息をはずませて のぼった 春の光にあたためられた アスファルトに ゆらゆら…
朝の白い光がめざめる 花曇りの日曜 雲は流れる 時のはざまへと ぼくは きみで きみは ぼ…
君は 春風みたいな人だったね いつも くすくす微笑んで そこに いるんだ 君は 陽だまりの…
港の突堤を猫が夕陽にむかってぶらつく その背は太陽の残照をあびて黄金に輝いている 朱鴇色…
届く宛てのない手紙をしたためる。 薄曇りの空の下、雲の切れ間から 一条の白い光が降りて来…
時のはざまに置き忘れてきた ターコイズブルーの シーグラスのかけら 瑠璃色の海のわすれもの …
白い月の光が 擦りガラスに 模様を描く 今宵は 十六夜の月 シロツメクサの花冠は どこに置き忘れたのか アクロポリスの丘で アルテミスが待っている 昨日の予定は 白紙に戻そう 遠いあの日の悔恨も 近い明日への望みも 真っ白はまぶしすぎるから 足跡をつけると いいよ 目を閉じれば 見えるものもある 耳をふさげば 聞こえてくるはず 月明かりが白く闇を照らす 願いは 自分でかなえるものだろう? シロフクロウが 木蓮の枝で ほーっと うなずき 飛びたった