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読書日記~『じい散歩』じいは元気。

 タイトル:じい散歩
 著者:藤野 千夜
 双葉文庫 2023年

いろいろと問題を抱えている明石家。妻は夫の浮気を疑い、息子3人も長男はひきこもり、次男は恋人が男性で、三男は事業がうまくいかず親にお金の無心ばかり。

でも、主の新平は悩みながらも落ち込まない。今日も健康のためにルーティンをこなし、散歩に出かける。

本の裏には「そんな一家の日常をユーモラスに、温かな眼差しで綴った物語」とある。

まあまあ面白かった。じいはたくましい。大きな事件は起こらないが、それなりにいろいろとある日常や新平のこれまでの人生とかを綴っている。そこに優しい眼差しがある。

でも、だからこそ私には物足りなさもあったかな。妻の英子の描き方も何だか気になった。だって、あまりいい人に書いていないんだもの。

そっか。新平はそんな妻も受け入れているんか。だから、どんな状態になっても身を尽くして介護しているんだ。人生を受け入れている。


後半から終わりに書けて、物語はどんどん進む。流行り病まで出てくる。ちょっと忙しかった。

私の☆を付けるとしたら、★★★☆☆ 星みっつかな。
私の感想なので、きっと、もっと☆を付ける人もいると思う。

本の帯も絶賛だし
続編も出ているのだから。



*画像は、この前行った商店街。散歩にピッタリ。昔からあるような雰囲気。豆腐屋さん、八百屋さん、魚屋さん、みたらし団子やさん・・・。

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