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【ダイバーシティお役立ち情報 第1弾】これからD&Iに取り組む企業担当者必見!D&Iアワードの有効活用方法

執筆者:D&Iアワード運営事務局 鈴木美帆

D&Iアワード運営事務局では、2023年度も「D&Iアワード」を開催する。
D&Iアワード2023では、「ダイバーシティ&インクルージョンを社会のあたりまえに」をビジョンに掲げ、全国のD&I推進に取り組む企業・団体、これから取り組もうという企業・団体を後押しすることを目的の一つとしている。

これまで500社以上の企業・団体様にご参加いただき、盛り上がりを見せてきている。しかし、「D&Iアワード=認定表彰制度」という位置付けだからこそ、アワードに「参加していただき、認定をお渡しして終わり」という傾向が強かったと言える。
D&Iアワードの本来の目的である、「D&Iに取り組む企業を後押しする」を実現していくために、参加を検討している企業・団体やこれからD&Iに取り組む企業・団体の方々に、ぜひD&Iアワードを自社・団体のD&I推進に活用していただきたく、この記事ではD&Iアワードの有効活用方法を紹介していく。

D&Iアワード2023公式サイト▼
https://diaward.jobrainbow.jp/


こんな方におすすめ:

  • D&Iアワードに初めて応募を検討している企業・団体担当者様

  • D&Iアワードの参加を会社・組織内の一歩先のD&I推進に繋げたいという企業・団体担当者様

そして、何より、「ダイバーシティ&インクルージョンに取り組み出したばかりで、まだアワード参加は早い!」と考えている企業・団体担当者にもぜひご一読いただき、今後のD&I推進のヒントとなったら幸いである。

今後のD&I推進へのD&Iアワードの有効活用方法

このセクションでは、D&Iアワードを自社・団体の今後のD&I推進に活かす方法について、3つのステップを紹介している。

STEP1:ダイバーシティスコアで、自社のD&I推進の取組み推進度を精査する

D&Iアワードでは、企業・団体が取り組めるD&Iの100の施策を盛り込んだ評価指標「ダイバーシティスコア」を利用している。

「ダイバーシティスコア」の一部

まずは、「ダイバーシティスコア」をもとに、自社・団体のこれまでの取組みを「Yes(取り組んでいる)」「No(これから取り組む)」でチェックする。そして、「Yes」が付いた項目を1点として、100点満点中何点になったか得点を算出する。

ダウンロードはこちらから▼
ダイバーシティスコア2023年度版
チェックをつけたダイバーシティスコアを提出するだけで、D&Iアワード2023への参加が可能だ。

STEP2: チェックした取組みから分析をする

「ダイバーシティスコア」は、D&Iの取組みを、ダイバーシティ、LGBTQ+、障害、多文化共生、育児・介護の5つのカテゴリーに分けて、さらに各カテゴリーの中で取組みを5つの種類に分類している。

JobRainbowでは、D&Iの取組みを大きくソフト(コミュニケーション、カルチャーなど)とハード(制度など)の2つで構成されると考えており、上記の5つの取組み種類は以下のように分布している。

実際に、(1)でチェックした取組みを次の4つの切り口で分析してみる。

①5つのカテゴリーで分析する。
ジェンダーギャップ/LGBTQ+/障害/多文化共生/育児・介護で、それぞれ何点だったかをまとめて、どのカテゴリーの取組みの点数が低いか、言い換えれば今後注力していく余白が多いのか、明らかにする。

②5つの種類で分析する。
行動宣言/教育・理解促進/人事制度/コミュニティ/働き方の5つの種類でも同様に、それぞれの種類で何点だったかを書き出してみる。
さらに、5つのカテゴリーと掛け合わせて分析をすると、自社の取組みの取り組めているところと今後注力すべきところを、より詳しく確認することができる。

③同業他社や同企業規模の企業・団体のスコアと比較する。
次に、同業種や、従業員数をもとにした同じ企業規模の他社・団体と比較をしてみると、自社の推進度やD&I推進における立ち位置が分かりやすい。

◆業種を軸にした比較
この業種を軸にした比較は、D&Iアワードの参加企業の6割を大企業が占めることから、大企業におすすめだ。
同業他社のスコアは、過去のD&Iアワードのレポートから確認することができる。

レポートの「認定企業一覧」を参照し、企業リストから自社・団体と同業種の他社・団体を探して、自社・団体のスコアと比較する。

D&Iアワード2023 認定企業一覧

◆企業規模を軸にした比較
もう一つの同企業規模での比較は、特に中小企業やスタートアップ企業や、同業他社が少ない場合におすすめだ。
というのも、業種によっては、認定企業が少ない/いない可能性があること、そしてリソースが比較的潤沢にある大企業は点数が高い傾向にあることから、中小企業やスタートアップ企業の場合は、企業規模を軸にした比較の方が自社の推進度を比較しやすいからだ。

以下が、過去2年間のD&Iアワード認定企業の5つのカテゴリー毎のスコアを、従業員規模別に比較した表だ。
従業員数100人以下、従業員数101〜300人、従業員数301〜1000人、従業員数1001人以上の4つのグループに分類しているため、自社・団体の企業規模に対応する数値をもとに、自社・団体の点数と比較していただきたい。

より詳細の比較内容は、調査レポート2022 から確認していただくことができる。

④おさえておくべき項目に取り組めているかチェックする。
「おさえておくべき項目」とは、ダイバーシティスコアがまだ低い企業・団体でも比較的取組みやすい取組み項目であり、D&Iアワードの過去認定企業の90%以上が取り組んでいた項目を指す。

もちろん、業種等によっては、現状、これらの項目に取組みにくいこともある。
同時に、あくまでもD&I推進の第一歩となる取組みであるため、これらの取組みを基盤にして、5つの種類をより網羅的に取り組んでいくのが良いだろう。

STEP3:分析をもとに、ロードマップや行動計画に落とし込む

分析で、自社で既に取り組めている取組みの傾向と今後注力すべき取組みの傾向がある程度は明らかになったので、それらをもとに今後のD&I推進の計画とロードマップを作成する。

全ての取組みを一度に着手ことはもちろん理想ではあるが、リソースや時間を考慮しても現実的ではないため、会社・団体としてまず何から取組み出すのが最適なのかを見極め、注力する取組みの優先順位をつけることは、D&I推進において非常に重要になる。

ロードマップの作成のヒントは、D&Iアワード2023応募企業限定で提供する『D&I推進アドバイジングレポート(無料)』(2023年11月〜1月頃に応募企業に提供予定) にて紹介する予定だ。

D&Iアワード2023の応募に興味がある▼
https://diaward.jobrainbow.jp/apply

これからD&I推進を始める企業・団体担当者向けの4つのポイント

POINT1:取組みを精査することで、D&Iに取り組んでいくことを社内・団体内に発信できる

突然、「D&I推進を始めよう!」と社内に発信しても、それまでそのような話題に会社として触れてきていなかった場合、従業員は突然の会社の方針に驚いたり、不安を抱いたりする可能性がある。そこで、まずはダイバーシティスコアを利用して、関係部署からD&Iを認識する機会を作っていくことも大切になるだろう。

もし、D&I推進を始めることを全社的に示唆したい場合は、「インクルージョンスコア」を用いて、従業員サーベイで従業員の心理的安全性やインクルージョンの実感レベルを計測することをおすすめする。

「インクルージョンスコア」のダウンロードはこちらから▼
「インクルージョンスコア」(PDF) 

POINT2:定量化による取組みの可視化で、経営層にD&I推進の必要性を提案できる

一般的には定量化が難しいとされているD&I推進。
「ダイバーシティスコア」を利用して100点満点のスコアをもとに点数を分析することで、今後のD&I推進の方向性について、より説得力のある提案ができるのではないだろうか。

POINT3:アワード参加企業限定コミュニティで、他社の担当者と繋がって知見を得る

D&Iアワードでは、D&Iアワード2023参加企業限定のコミュニティイベントを開催予定。
D&I推進では、担当者間で知見や情報の共有をする機会が少ないため、このコミュニティを利用して、他社の推進事例を知り、長期的なネットワークづくりにも役立てることができる。

DEIBコミュニティについて▼
https://diaward.jobrainbow.jp/deib_community

POINT4:まずはスコアを気にせず、D&Iアワードに参加してみる

D&Iに取り組み出した企業・団体にとって、最初からD&Iアワードのような認定表彰制度に参加することは、大きなハードルかもしれない。実際にそのような声をいただいてきた。
しかし、初めの第一歩としてアワードに参加してみることを、2つの理由からおすすめしている。

◆理由①
第一歩踏み出した時点の点数と点数に対応した認定を得ることで、その後の取組みの進みに応じて(D&I推進は長期的な取組みにはなるが)点数や取得する認定が上がっていくことは、モチベーションに繋がるからだ。
D&Iアワードでは、認定企業が自社・団体の点数や取得認定を公表するかどうかをその企業・団体の希望に合わせているため、「今は公表しておくのは辞めておこう」ということであれば、公表しない選択も可能だ。
ただし、社会的マイノリティやD&I推進企業で働きたいと考える求職者にとっては、点数の公表があることは、働く企業・団体を選ぶうえで、重要な材料の一つである。

◆理由②
D&Iアワードのコミュニティに早期に参加し、同じような課題に直面する企業・団体の担当者と繋がるチャンスを推進の早期から得ることは、今後のD&I推進においてもプラスになるだろう。情報・知見のソースであるだけでなく、担当者個人の心理的なエンパワーメントに繋がるという役割も果たすことになる。

最後に

D&Iアワード2023では、「ダイバーシティ&インクルージョンを社会のあたりまえに」というビジョンのもと、D&Iに取り組む企業を後押ししていくことをアワードの一つの目的としている。
この記事を通じて、D&Iアワードの有効活用方法はもちろんのこと、D&I推進の第一歩として、D&Iを一緒に推し進めていくアワードコミュニティのメンバーが増えていくことを願っている。

D&I推進を会社・団体のブランディングに活かす方法、ブランディングを会社・団体の更なるD&I推進に活かす方法については、次回の記事でご紹介する。

本記事で紹介した資料のまとめ

この記事で紹介した資料は、こちらから一括でダウンロードができます▼
https://share.hsforms.com/1FVye-jeOSaCsDNXA5N2jgwcgi9h

お問い合わせ情報

D&Iアワード運営事務局
Email:diaward@jobrainbow.net
TEL:05017456462
D&Iアワード2023公式サイト:https://diaward.jobrainbow.jp


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