ひらり

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日常で想ったことや考えたこと、小説、音楽や映画など趣味についてなど、色々書きます 映画/小説/音楽(邦ロックなど)/野球/ライブ・フェス/アニメ…

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  • 音楽について

    大好きな音楽についての記事をまとめました。

  • 雨下の迷い者たち

    初連載小説です!!

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    ショートショートや詩を書いてみてます。まだまだ勉強中!

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    大好きな読書体験を記録します。2024年4月から

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    私のことについての記事です!

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【初投稿】ヨルシカ聖地巡りまとめ

こんにちは☀ 「ひらり」と申します! 書くことが好きすぎて、NOTEを始めてみました。 現在大学生で、ド田舎の実家から通っています。 さて、私の話はこのくらいにして、 初めての投稿は、「ヨルシカ聖地巡りまとめ」です!! ヨルシカとは、作詞作曲家のn-bunaさんと、ボーカルのsuisさんプラスサポートメンバーで結成されている、まだ若い日本のアーティストです! 最近は、「晴る」とか有名ですよね。 私高校のころから大好きで、全曲カラオケで歌えるんです(自慢) 大好きすぎるの

    • NEEという音楽について

      NEEに初めて出会ったのは、高校生の時だった。 高校生って、みんなそうなのかもしれないけど、その時私は、自分のことが大嫌いだった。 周りと自分を比べて、自分なんか、って思ってたし、なんのとりえもない、なんの才能もない自分が大嫌いだった。 そんなときに、私はNEEという音楽に出会った。 ポップでリズミカルで、一度聞くと頭から離れない中毒性のある音楽。 キャッチ―なフレーズ。 NEEの世界に惹かれて、その音楽に惹かれた。 でも、一番自分に刺さったのは、 自分みたいな、踊れな

      • #20 雨下の迷い者たち

        「爆破予告はモノノゾの仕業かもしれないよね」 屋上で、テンと顔をあわせた瞬間に、そう答えられる。まるで心よまれたみたいで、ぎくりとした。 「え?」 ていうかなんで、テンも爆破予告について知っているんだ? 「あたしは、この学校の秘密は全部、このウールが教えてくれるからね! 迷い者の情報として、あたしも知っていないとだめなこともあるし!」 そういってウールの頭をなでるテン。ウールは、顔はとっても気持ちよさそうなのに、決して姿勢は崩さなかった。さすが、天ノ宮家の使い魔だ。というより

        • #19 雨下の迷い者たち

          「あーナナか。もう帰っちゃったかなあ」 ちらちらと後ろを振り返りながら、教室にいた男子生徒が答える。そりゃそうか、もう窓からは夕日がのぞいていたし、教室にも数人しか残っていなかった。僕が声をかけたこの男の子も、すでにかばんを背負っていて、帰る準備をしていたようだ。その子は全然悪くないのに、申し訳なさそうな顔をされて、こっちも申し訳ない気持ちになる。 「何か伝言があったのなら、伝えておくけど」 「ああ、全然! それは大丈夫! ありがとう」 男の子が僕に軽く会釈をし、教室に戻って

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        【初投稿】ヨルシカ聖地巡りまとめ

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        記事

          #18 雨下の迷い者たち

           入り口が分からなくなるくらい奥へ入り組んで入っていったから、出口が分からないのでは、と心配したが、この部屋から出ようと思いながら歩けば、いつの間にか「出られている」らしい。じっさい僕たちも、気づいた時にはもう廊下を歩いていた。  そっか、ここ、学校だったな。 そんなことにふっと気づく。学校内も十分寒いのに、さっきの図書館よりは温かいことを感じ、そう思った。なんだか、手品を見せられていた気分だ、ずっと。 「じゃあ、あたしはここで! もう一回わな仕掛けてくるから!」 そう言って

          #18 雨下の迷い者たち

          #17 雨下の迷い者たち

           目の前にす、と降り立った時、テンが叫んだ。 「あ! アマオウ!」 え、アマオウ? ものすごい威厳のある名前かと思ったのに、かわいい名前だな。びっくりしてその人の方を見る。当の本人はむすっとした顔のままだ。マントをはおって、背は僕よりも高く、顔のしわもよっているものの、年齢はあまり変わらなさそうだ。無表情なのに、目にはするどい光がやどっている。 「だから、俺のことはレイと呼べと言ったはずだぞ」 がみがみと機嫌悪そうに怒っている。うえ、こんなに怖そうなのに、テンはよくそんな平気

          #17 雨下の迷い者たち

          #16 雨下の迷い者たち

          「昔々、まだ神様と人間が仲良かったころ、空の上には、天候をつかさどるお天気様がいました。ところが、そんなお天気様の力がとどかない場所がありました。世界の一番東にある朝日ノ国と、一番西にある夕日ノ国です。朝日ノ国は、降りやまない雨に苦しめられ、夕日ノ国は晴ればかりの日々に困っていました。  そのことを知ったお天気様は、自分の天使二人に、それぞれ、雨を降らせる力、晴れさせる力を与え、その国を助けるよう命じました。男の天使(アマノ様)は雨を降らせるために夕日ノ国へ、女の天使(ハルル

          #16 雨下の迷い者たち

          #15 雨下の迷い者たち

          壁をすり抜けると、そこには不思議な部屋が広がっていた。  木でつくられた壁と床には、ところどころモザイク画のような装飾がほどこされ、どこからかぽちゃん、ぽちゃん、と水のしたたる音がする。温度が二度下がったような空気で、うす暗く、不気味な感じだ。  そしてなにより、部屋にはくねくねと曲がった本棚が四方八方にのびており(迷路のようだ)、中には大きくて分厚い本がぎっしりとつまっていた。本棚はどこまででも続いていくように長く、見上げると一番上が見えないくらいに高い。本当に、世界のどこ

          #15 雨下の迷い者たち

          #14 雨下の迷い者たち

          「え、まって、テン⁉」 「ええユウくん⁉」 舌足らずなあの声、僕は聞き覚えがあった。その声に、なんだか安心して、肩の力がふっとぬける。夕日中の不思議な現象に頼ったことで、天罰が下ったのかと思った、よかったあ。  テンは走ってくるやいなや、すでに虫取り網を頭から外した僕の姿を見て、驚いてから、あーあ、とため息をつく。 「なんだあ、迷い者かと思ったのに! 損した!」 ええ、なんかごめん。 僕から虫取り網を受け取ると、どきどきする心臓を抑えるようにはあはあと息を整える。ウールはテン

          #14 雨下の迷い者たち

          透明になって。

          午前二時 白いカーテンが揺れる 今になって 昼間のコーヒーが喉を渦巻く 光ったスマホに目が眩み あの人の声を思い出す あの子は今も 貴方の夢を見てるでしょう 戯れるラブシーンのBGM 私は顔すら思い出せなくなったっていうのに 無かったことにするの? 貴方のあの言葉 「彼女ができた。」ですべて消してしまえるの? 読みかけた小説に貴方がちらつくからやめてしまいたい 別に私も好きなんかじゃなかった だからもういいって記憶から出て行って 透明になって 消えてしまえって叫んでみた ま

          透明になって。

          #13 雨下の迷い者たち

           静かだ。放課後の教室は、昼間とは別世界である。もうすでに、夕日が傾いている。のびた机の影が、まるで怪獣みたいだ。教室が傾いていて、まるで僕が垂直に立っているのが間違っているみたいな気持ちになる。  ごくり、とつばを飲み込む。 窓側の一番後ろの席のなかに手をいれる。手に、紙のようなものが触れた。これだ。こころなしか、この紙から変なにおいがするような気がする。このにおい、どこかで……  その机のいすをひいて、紙を出した、その時だった。 がたん、と音がして、後ろから落ちてきた何か

          #13 雨下の迷い者たち

          揺蕩う狐火

          錯綜した裏道通り 呪い踊りの狐たち 煙だらけの中華街 集まる僕らの自己嫌悪 誰かの吐き出すアイロニー 今祭りが始まる 踊り狂って 地を這って 祟り目ばらまく少女たち 黒塗りの塀が隠してく 屋形船の紅が 違う目で見つめてくるのだ 守って隠すのが辛いことなら いっそ壊して隠せばいいじゃん 水面に映る僕の顔は 別の人だ 見えてないの? 飛んで走っても逃げられないなら 疲れて眠たいフリをするのだ 匿ったあの子の笑顔は 明日の朝崩れていく 戻れないのだ 淡い記憶がまだまだまだ 脳

          揺蕩う狐火

          #12 雨下の迷い者たち

          「あ、やっぱりここにいた!」 僕がピアノ猛特訓をはじめて、二週間くらいたった月曜日のある日。放課後いつものように練習していると、スイがやってきた。 「どうしたの?」 「実は、すんごーく言いにくいんやけど、今週の金曜日、中間発表会になってまったんやおね」 うんと、ちゅうかんはっぴょうかい?  「合唱の先生に来てもらってアドバイスもらうってやつなんやけど、その先生が来てくださるのが金曜日やって分かって……」 「うん」 「だから、金曜日までに伴奏しあがる?」 「え、」 まだ左手と合

          #12 雨下の迷い者たち

          #12 雨下の迷い者たち

          「どうだった?」 スイが、演奏終わってすぐ僕の方を振り返る。でも、僕が口を開ける前にすぐ、ケイの爆発音みたいな声を響いた。 「どうもこうもねえよ、アコ! お前、Bメロからもっと声出せよ聞こえねえだろ」 「はあ? ケイこそメロディかき消さないでよ、最初のとこ、アルトが大事なんだから!」 「お前がもっと声出せばすむ話だろうが!」 「あんたの声がでかすぎるんじゃん! 声大きければいいってもんじゃないんだよ!」 その二人の言い合いにつられて、部員みんなが言葉をぶつけ合い始めた。あわあ

          #12 雨下の迷い者たち

          #11 雨下の迷い者たち

          「なかなかやるじゃん!」 「すごいユウくん!」 ピアノを囲んだ輪の中から、そんな声が聞こえる。ありがとう、と小さくつぶやきながら、僕の心はここになかった。これがつまり、アメヨミっていうんだ。テンの話が本当なら、僕は今、世界のどこかにいるピアニストの力を使ったってことになる。雨に運ばれてきたその力を、アメヨミは使うことができるのだ。確かにその力に救われたけど、みんなの誉め言葉は、すなおに喜べなかった。僕の力じゃなく、雨の力なのだから。 「じゃあ今度は私んらの番! ケイ! C

          #11 雨下の迷い者たち

          眠る魚

          仄暗い夜は嫌いだけど 朝の明るさは辛いから 時間は止まる いつの日か止まる 泳がなきゃ死んでしまうから 寝ても泳ぎを止めないふりをしてるけど 仄暗い夜は嫌い ギター背負ったら 何か特別なものになれた気がして 年下のままで 可愛いままで 覚えたばかりの言葉を 知ったふりの寝言 ああ かわいそう、かわいそう 眠ることしか出来ないんだね いくつになってもその才能信じてさ 別に私には何も関係ないから そのまま眠り続けて溺れたらいいじゃん 面白そうだから、笑ってあげる。 網にかけ