スプラトゥーン3ガチルールの本質

スプラ3におけるガチルールの本質とは

スプラ3ではガチルールというものがあります。これは、ガチエリア、ガチヤグラ、ガチホコ、そしてガチアサリの4ルールを指し、それぞれがバンカラマッチおよびXマッチの標準ルールになっております。

Xパワーの最高値を競い合う、所謂スプラガチ勢は日々このルールで戦っています。

ガチルールに勝つには、ルール関与、抑え、打開、そして人数5分状況での基本的立ち回りが相手を上回る必要があります。

しかし、Xパワーが2000を超えてくる人ならまだしも、2000以下で停滞している方からすると、「どう勝てば良いのはわからない」、「なんとなく勝てる時となんとなく勝てない時があって平均して上がっていかない」というのはよくある悩みかと思います。

そこで、この記事では、ガチルールの本質に焦点を当てていこうと思います。本質がつかめれば、いつでも勝つための動きができ、それを続けるためのプレイヤースキルさえ身につけば安定して勝てるはずです。

それでは早速見てみましょう。

ガチルールの本質=前線で一手間かける

はい。これだけです。

「え?どういうこと?」と思った貴方。よく有名プレイヤーが「前線を上げろ」というのを耳にしたことがないでしょうか?

そう。前線を上げることは即ちガチルールの本質からして合理的な行動なのです。だから、みんな前線を上げろと口を酸っぱくして言うのです。

「いや、でもルール関与しないといけないし、すぐにデスしたら味方負担なんじゃ」と思った方。わかります(笑)。もう少し詳しく説明しましょう。

まずはガチルールの中でも王道と言えるガチエリアを考えてみましょう。ガチエリアはエリアと言われるオブジェクトを塗るとカウントが進みます。逆に、相手に塗られるとカウントがストップし、完全に塗り切られると相手のカウントが進みます。100カウント進むか、5分の試合終了時にカウントがより進んでいる方が勝利です。

では、こちらがエリアを塗った状況を考えましょう。カウントを進めるためには相手がエリアに触らないようにする必要があります。つまり、エリアより遥か後方に相手を押し込めば良いわけです。エリアより前線をはるかに相手のリスポーン地点側に追いやれば自然とカウントは進み、勝てるというわけです。

詰まるところ、ガチエリアは1.エリアを塗る。2.前線を相手のリス地まで押し込む。の二つができさえすれば勝てるルールなのです。

じゃあ、アサリはどうでしょう?アサリはまず、デカアサリという8このアサリを集めてできるボールを作り、それを相手のゴールに投げ込むことでカウントが進む状態にできます。その間は味方の小さいアサリを投げ込むことでカウントが進みます。

「前線上げたってアサリがなきゃカウントが進まないじゃん?」と思ったそこの貴方。間違いではないですが、正しくもありません。なぜなら、前線をあげるだけで基本的にアサリは集まるし、ゴールもできるからです。

まず、アサリは基本的にステージの全体的に沸きます。ちょっと考えてみるとわかりますが、例えば自チームが相手をリス地まで追いやっている場合、それより後ろにある、ステージの広範な部分を好きに動くことができます。したがって、前線を上げていれば自然とアサリの回収が可能です。また、相手が相手ゴールより後ろに押し戻されているならば、ゴールまでアサリを運んで入れることは誰でもできます。

つまり、ガチアサリは1.前線を上げる2.前線より後ろのアサリを回収する、3.ゴール下でアサリを投げ込む。の三つのステップでカウントを進めることができるルールなのです。

他のルール、ガチヤグラとガチホコも、前線までヤグラやホコを進めるのはそんなに難しくありません。なぜなら、前線より前に敵は出てこれないからです。もちろん、筆系やボールドのような機動力のある武器で裏どりしてくる人もいます。しかし、前線の味方と後衛とで挟む形ができるため、平均すれば、試合を破壊されるほど怖い行動ではありません。特にスプラ3のステージは縦長が多く、裏どりが成立しにくいので、落ち着いて処理できれば良いのです。

このように、ガチルールの本質はすべて、「前線を上げた上で一手間かけることでカウントが進む」と言い切っていいと思っています。

では、前線を上げるにはどうするべきなのか

はい。これもすごく単純です。二つの方法があります。
1.キルして人数有利を作る
これが一番単純で明快です。4:3、4:2などの人数有利状況ならば相手は下がるか、無理をしてキルを狙うしかありません。圧倒的プライヤースキルで人数不利でも1人で2,3人キルできる人がいるならまだしも、ガチルールでは同じくらいのプレイヤースキルの人同士でマッチングするため1人が無双することは稀です。また、スプラは塗りが不利ならどんなにうまいプレイヤーでもそうそう勝てないゲームであり、人数有利で塗り続けている限り1人に試合をぶっ壊されることはないです。
そのため、うまいプレイヤーほど人数不利では前線を下げるため、人数有利状況を作るキルをすることで前線をあげることができます。

2.スペシャルを使う
例えばトルネードやスミナガシートのような面で制圧するスペシャルを発動した場合、相手は引くしかありません。無理やり面を掻い潜っても味方と分断されて人数不利になるため、合理的な判断としては引くのが正解です。いわゆる「打開」シーンでも、スペシャルを吐くのはこのためです。つまり、相手の位置を下げることで前線を上げて、オブジェクトまで相手を後退させてカウントを停止するのが打開の本質です。

では方法論

ここまで、ガチルールの本質が前線を上げることにあることを見てきました。
では、どうやって前線を上げるのか、具体的な方法を考えましょう。

1.キルする、スペシャルを吐く
これは先ほども述べましたが、人数不利を作る、あるいは相手に圧をかけることで後退させるテクニックです。

2.後衛が前に出る
前衛武器を使ってる方は自然とできていると思いますが、実は前線を上げるには後衛が前に出る必要があります。
先ほど、人数不利では下がるしかないと言いましたが、これは裏を返すと、後衛が前にでなければそれより前で人数不利が出来るため、前線が上がらないことを意味します。
したがって、人数有利になったら前衛は当然のことながら、後衛も前に出て上げる必要があります。

「キルレはいいのに勝てない」とお嘆きの後衛の皆様は、おそらく、前線を上げる動きに参加できてないと思います。そのため、ガチルールの本質であるところの、「前線を上げて一手間」ができず、カウントが進まずに負けているものと思います。

また、前衛のキルレが悪いのが敗因と考える人も多いですが、デスが多いということは前に出ているということを意味します。つまり、前線を上げるという本質をついた行動をした結果であると言えます。(もちろん、打開や索敵をサボってデスしまくってるならだめですが)
したがって、前衛がデスしまくってるということは必ずしも非合理的な行動とは言えず、合理的に判断できる強い前衛プレイヤーである可能性が高いです。むしろ、次に続く二つの行動を他のメンバーができていないかもしれません。

3.人数不利から5分になった際の索敵
これは特に相手にローラーや筆がいる時に重要です。「人数不利が終わった!これから前線を上げるぞ」という状況で、索敵を疎かにしてローラーに1,2枚持っていかれたら、また人数有利を作る動きをしなければなりません。そのため、これから前に出るという重要なタイミングではデスを避ける必要があります。そのためには索敵をしましょう。
索敵といっても、敵インクを塗る、ポイントセンサーやソナーを使う、あるいはマップを確認して相手のインクが最後に塗られた場所を把握しておくということを心がければそれほどビクビクしながらやる必要はないです。

4.味方をカバーする
人数不利で前線が下がってしまうことは先ほど述べましたが、味方のデスはそれほど重いことです。したがって、味方が死なないようにカバーをすることが重要です。例えば、スシやボトルを2発当てている状況では、味方のカバーが入れば相手をキルすることができます。その場合、たとえスシやボトルがデスしても相手もデスするため人数5分で前線は変化しませんし、スシがデスする前に相手をキルできれば人数有利となり全線を上げることができます。

あとは、味方が前で3人戦っていて、相手は2人しか残ってない!というような状況でスパジャンをしないのもあまり良くありません。なぜなら、スパジャンすれば4:2状況が作れて、さらに前線をあげるチャンスだからです。逆に、自陣からイカダッシュでノロノロと進んでいると、その間に相手がリスポーンして前線が3:4とかになり、気がついたら人数不利になっているかもしれません。人数有利ならば迷わず味方が戦っている位置に飛ぶべきです。

「味方がすぐデスしてちっとも攻めれない」と思っている方は、自分がちゃんとカバーできているか胸に手を当てて考えてみてください。

まとめ

ここまで、前線を上げることがガチルールの本質であることを見てきました。
ガチルールでお困りの皆さん、騙されたと思って人数有利を作って、スペシャルを吐き、前線を上げてみてください。
「ん?勝率良くない?」となるはずです。そうなればXP2000の壁を破れるはずです。

そこまで行くと、いよいよ、「前線を上げたい自チーム」vs「前線を上げたい敵チーム」の本当の戦いが始まります。
こうなると、本質を把握するだけでは不十分で、本質を実現するためのプレイヤースキルが必要になってきます。
でも、2300くらいまではとりあえず前線を上げていれば勝てる試合が多いので、まずはそこまで頑張ってみてください。

筆者について

格ゲー歴20年、FPS・TPS歴10年のアラフォー。格ゲーでは某タイトルで関西ランキングバトル入賞経験あり。FPSではPUBGで征服者。TPSではCoDでグランドマスター。
スプラ歴10ヶ月、現在最高XP2300。

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