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【川崎と在日】戦後の残照、川崎市幸区「戸手4丁目12番地」多摩川河川敷不法占拠バラック村を見る(2014年)

当記事は2014年4月に川崎市幸区戸手四丁目の多摩川河川敷不法占拠バラック村を訪問した時のレポートです。現在では状況が相当変化しており、バラック村の大部分が解体されるなどしております。ご了承下さい。

川崎市幸区「戸手4丁目12番地」の多摩川河川敷、ここに在日コリアンを中心に集住していた不法占拠バラックがあったという話は以前から知っていたが、2007年に立ち退きが終わり、跡地は殆どマンションに建て代わったという情報を聞いていて、もうすっかり殆ど見るものもないと思い込んで行かなかったのだが、先日近くに寄る機会があったのでどんなものか行ってみる事にした。

川崎市幸区戸手四丁目でございます

この戸手四丁目という場所はJR川崎駅から徒歩20分程度で、自転車があれば不便のない距離にある。かつては多摩川の砂利採取事業が行われていてその運搬を主にしていた川崎河岸駅という貨物駅もあった場所だ。その労働力として戦前から在日朝鮮人が集まる素地があったという、そういう土地である。近くには河原町団地という高度経済成長時代に建設された巨大団地なんかもある。

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