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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #27 <CS Final!>

こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第27弾。

今回は6年ぶりの進出となったクライマックスシリーズ ファイナルステージ(以下 CS Final)についてです。過去の振り返りは下のマガジンより。


・総評:盤石の戦いでCSストレート通過!🏆

ということでCS Finalの戦いぶりを振り返ってみましょう!

11/10(水) vs巨人 ○5-0 先発:奥川恭伸 9回 0失点(”マダックス”完封!)
11/11(木) vs巨人 ○4-0 先発:高橋奎二 6回 0失点
11/12(金) vs巨人 △2-2 先発:原樹理 1.1回 0失点(負傷交代…)

優勝アドバンテージ1勝を含めてヤクルトが3勝1分けとなり、巨人が残りの3試合でリーグ上位のヤクルトを上回ることが出来なくなったため規定によりCS制覇が決まりました!

このCS Finalはなんといっても初戦の奥川恭伸のピッチングに尽きますよね。

今シーズンのヤクルトを象徴する1つの要素が奥川恭伸の中10日ローテ。
そしてその中でも100球程度の球数制限をきっちりかけ、シーズンでは7回までしか投げたことがないなど、大事に扱われてきた投手。

将来的には当然ながらこれくらいの投球をやってくれると信じていたからこその育成プランでしたが、想像の遙か上を行く成長スピードで、そしてチームにとっても凄く大事な試合での98球”マダックス”無四球9奪三振完封。そして98球中ストライク75球は流石に意味不明、理解不可能。恐れ入りました。


単純な試合の目の前の勝敗だけでなく、奥川恭伸という選手の将来まで考えた上で高津監督は初戦の先発に起用していました。
高津監督も試合後のコメントで「勝っても負けても彼のゲーム」と言っていた辺り、指揮官としても色々な想いがあったのでしょうが、このピッチングは手放しで絶賛せざるを得ませんよね。

「勝っても負けても彼のゲームだと思っていたので、こうして最後まで投げきるイメージはしていなかったが、少ない球数でどんどん勝負していった結果が最後まで投げきることができたのかなと。素晴らしいピッチングだったと思います」


ちょうど1年前の11月10日にプロ初登板を果たした奥川恭伸、しかしその時は2.0回5失点でKO。高い期待とは見合わない結果を受けて世間からは様々な声が聞こえましたが、本人は悔しさを滲ませながらも

「絶対、見返します。誰からも何も言われない投手になりますよ」

と語り、そのちょうど1年後にはクライマックスシリーズの舞台で”マダックス”を達成して史上最年少でのCS MVPを獲得するんですから、やはり並の投手じゃないです。

CS Finalの初戦という大事な試合の先発を任せるということは、まだ20歳の投手という文字列だけで考えると荷が重いような気もしますが、
今までのことを考えれば奥川恭伸という投手が立つべき舞台ですし、この経験も財産になるはず。日本シリーズでもチームの軸となる活躍に期待です!


野手では塩見泰隆の存在は語らなければいけないですね。
本人もMVPを半分確信していた(笑)ようですが、それも頷ける活躍でした。


第1戦では1回裏の先頭打者としてツーベースで出塁して進塁打で3塁へ進むと、村上宗隆が放った深めのショートフライでショート坂本勇人の捕球姿勢が風に煽られて悪いのを見ると一気にスタート!大事な試合で流れを引き込む”神走塁”を見せて、大事な大事な先制点をチームにもたらしました。

また、4打席目にも貴重な4点目を奪うタイムリーツーベースを放つなど、今年ついにレギュラーに定着した選手がCSでも一流の存在感を発揮しました!


第2戦では相手エース菅野智之とヤクルト代打の切り札・川端慎吾との息が詰まるような勝負が押し出しに終わって少し気落ちしたところをしっかりと捉え、試合を決定づける走者一掃の3点タイムリースリーベース

第3戦でも3出塁(四死球3つ)ときっちり1番打者の役割を果たし、
3試合で13打席とサンプルは少ないながらも打率4割 OPS1.130の大暴れ!

周りに煽てられていたのもありますが、それも相手(※味方)が悪かっただけというような、MVPでも全く異論はない大活躍でした!
本人もインタビューで奥川について「凄すぎて何も言えない」と言っていましたし、まあそれも含めてなんか塩見っぽいですよね(笑)


積極的に振りに行くのが塩見泰隆という選手の最大の特徴。
日本シリーズの開幕はビジターの京セラドームのため、独特の緊張感の中、全選手の中で最初に日本シリーズの打席に立つのはほぼ間違いなく塩見泰隆となることでしょう。

彼が火をつけたらチームも一気に勢いに乗ることになるでしょうし、是非CSの流れをそのままに塩見泰隆がチームを引っ張り、日本シリーズに乗り込んで欲しいですね!



ここまで投打のMVPについて触れてきましたが、地味ながらも個人的に大きかったと感じるのが、初戦の1回表 先頭打者・松原聖弥のヒット性のゴロを捌いたショート・西浦直亨のプレーです。

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最終的には奥川恭伸が圧巻の”マダックス”を達成することになる試合ですが、やはり初回、そして先頭打者の出塁を許すこととなると雰囲気も流れも変わっていたはず。そういった場面でしっかりとしたプレーが出来るのは、プロで500試合以上の経験を積んでいるからこそ。

今年はルーキーの元山飛優と出場機会を二分することとなったシーズンでしたが、今シーズン終盤のチームを支える活躍ぶりには長年ヤクルトのショートを守り続けてきた意地のようなものを感じましたね。


また、3戦目で原樹理が打球直撃というアクシデントで緊急降板した後を引き継いだ金久保優斗も素晴らしい活躍でしたね。

試合を壊さずに3.2回を1失点で消化したのはチームにとっても本当に大きかったと思います。本人は”最低限の仕事”とコメントしていましたがそんなことはなく、間違いなく殊勲の働きだったと思います。

「緊急登板でしたが、焦ることなく投げられました。打者1人1人、1球1球丁寧に投げることを心掛けて投げました。最低限の仕事はできたかなと思います」

そういえば今シーズンは金久保優斗自身も打球直撃で離脱・再調整の期間もありましたね。この最終盤で同じような状況で交代してしまったチームメイトを救うナイスピッチングでした!日本シリーズではどのように起用されるか分かりませんが、重要な選手であることは間違いありません。




本当はまだまだ書きたいこともあるのですが、これからは40人ロースターを始めとして日本シリーズに向けた内容も増えてくるので、その辺りはまた別noteにて記したいと思います。

…さて、日本シリーズ開幕までに間に合うのでしょうか…?


<Special Thanks>
悟@野球とデータ(@bb_satoru)さん
ヘッダー画像はスワローズ公式Twitter(@swallowspr)より。



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